この記事では、適応障害の症状から、適応障害になりやすい仕事などについて紹介しています。
適応障害になりやすい人の特徴や、適応障害の人に向いている仕事についても触れています。
症状や原因がわかると、今のつらさが「甘え」ではないことに気づき、休むべきか働き続けるべきかも整理しやすくなるでしょう。
「適応障害と診断されて、休職するか仕事を辞めるか迷っている」という方は参考にしてください。
転職UPPPライター
T.F氏:30代前半
ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。
運営会社情報
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適応障害とは?どんな症状が出る病気なのか
適応障害とは、仕事や人間関係などのストレスをきっかけに、気分や睡眠、体の調子が崩れ、仕事や日常生活に支障が出るストレス障害の一種です。
症状は、心と体の両面にあらわれます。
- 心理症状:気分の落ち込み、不安、焦り、いら立ち、集中力の低下など
- 身体症状:動悸、吐き気、腹痛、めまい、食欲の低下など
特徴的なのは、身体症状が早い段階から出ることがある点です。
心の症状がはっきりする前に、まず睡眠の乱れが起こりやすいとされています。
寝つけない、夜中に目が覚めるといったサインを早めに受け止めることで、初期のうちに対応しやすくなります。
適応障害は、特別な人だけがかかる病気ではなく誰にでも起こり得ます。
つらさを感じたら早めに対処し、必要に応じて心療内科や精神科に相談してください。
※参考元:おりたメンタルクリニック「適応障害(心療内科・精神科)|症状・原因・治療と受診の目安」
適応障害の原因は?なぜ起きるのか
外部からのストレスと、本人のストレス耐性やサポート環境などが重なったときに起こるとされています。
外部要因としては、職場環境に関するものが多く見られます。代表的なものは以下のとおりです。
- 上司からのパワハラや過度な叱責
- 長時間労働や業務量の過多
- 異動・転勤による環境の急激な変化
- 職場内で孤立し、相談できる相手がいない状況
内部要因としては、ストレスへの対処能力や耐性、周囲のサポート体制の有無が関係するとされており、以下のような状態が影響します。
- ストレスへの耐性や対処能力が低い
- これまでのストレス経験が少なく、乗り越え方がわからない
- 悩みを聞いてもらえる人や相談できる場がない
※参考元:越谷Kこころのクリニック「適応障害」
適応障害は外部要因だけでも、内部要因だけでも発症するわけではなく、両方が絡み合うことで起こると考えられています。
適応障害とうつ病との違いとは?発達障害ではない?
適応障害はうつ病と症状が似ているため、混同されることがあります。
ただし発症の原因や改善の見通しは大きく異なります。自分の状態を正しく理解するためにも、それぞれの違いを把握しておくことが重要です。
| 適応障害 | うつ病 | |
|---|---|---|
| 原因 | 特定のストレスが原因となる | 明確な原因がない場合もある |
| 症状が出やすい場面 | ストレスの原因に近づいたとき(例:職場にいるとき) | 場面を問わず持続する |
| ストレスから離れたときの変化 | 改善しやすい。通常6か月以内に症状が落ち着く | 離れても症状が続くことが多い |
| 治療の方向性 | 環境調整・休養が中心。必要に応じて薬物療法を併用 | 薬物療法が治療の柱になることが多い |
※参考元
なお、うつ病の診断基準を満たす場合は、適応障害よりもうつ病の診断が優先されます。
当初は適応障害と診断されても、経過の中で診断名がうつ病に変わるケースもあるため、自己判断せず専門医に相談することがすすめられます。
また、適応障害は発達障害の一種と思われがちですが、それも違います。
発達障害(ASDやADHDなど)は生まれつきの脳の発達特性であり、特定のストレスで発症する適応障害とは根本的に異なります。
ただし発達障害のある方は環境への適応に負担がかかりやすく、二次的に適応障害を発症するケースがあります。
「もしかして発達障害もあるのでは」と感じる場合は、専門の医療機関で合わせて相談することがすすめられます。
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適応障害になりやすい人の5つの特徴
適応障害は職場環境だけでなく、本人の特性も影響しています。
以下では、適応障害になりやすい人の主な特徴をピックアップして紹介します。
真面目で責任感が強い
真面目で責任感が強い人は、手を抜くことへの罪悪感が強く、限界を超えても頑張り続けてしまいやすいため、適応障害のリスクが高まるとされています。
※参考元:おりたメンタルクリニック「適応障害(心療内科・精神科)|症状・原因・治療と受診の目安」
「自分がやらなければ」「迷惑をかけてはいけない」という意識が強い人ほど、体や心が疲弊しているサインに気づかずに仕事を続けてしまいます。
このタイプの人は、周囲から「しっかりしている」と評価されることが多いぶん、自分でも弱音を吐きにくく、不調が深刻になるまで気づかれないことも少なくありません。
完璧主義で「できて当たり前」と考える
完璧主義の傾向がある人は、自分に対して高い基準を設定しやすく、少しのミスや失敗も許容できないため、慢性的なストレスを抱えやすいとされています。
※参考元:横浜よりそいメンタルクリニック「適応障害になりやすい人の特徴や性格とは?症状のサインや4つの予防策を徹底解説」
「これくらいできて当然」「もっとうまくやれるはず」という思考が強いと、うまくいっても達成感よりも「まだ足りない」という感覚が先に立ちます。
結果として自己評価が上がらず、常に緊張状態が続くことで心身の疲労が蓄積しやすくなります。
仕事でミスをしたときに落ち込みやすかったり、引きずりやすかったりするのもこのタイプの特徴です。
また、完璧主義の人は「80点で十分」という妥協ができないため、周囲と比べて作業に時間がかかったり、業務量が増えても断れなかったりすることがあります。
頼まれごとを断るのが苦手
頼まれごとを断れない人は、断った場合の罪悪感や相手の反応を先読みして心が疲弊しやすいため、適応障害のリスクが高まるとされています。
※参考元:かもみーる「適応障害になりやすい人の特徴│性格や環境、顔つきなどを解説!予防法&治療法も」
「一度引き受けたのだから最後までやらなければ」という意識も加わり、限界を超えても手を抜けなくなります。
「No」と言えない背景には、「断ったら嫌われる」「自分さえ頑張ればうまくいく」という思い込みが根底にあることが多いです。
期待に応え続けることで評価を得ようとするほど、自分の限界よりも他者の要求を優先する習慣が強くなります。
周囲の評価や反応を気にしやすい
他人の目や評価を過度に気にしやすい人は、職場で周りの反応に敏感になりすぎてしまい、適応障害のリスクが高まるとされています。
※参考元:横浜よりそいメンタルクリニック「適応障害になりやすい人の特徴や性格とは?症状のサインや4つの予防策を徹底解説」
こうした場面が日常的に起きると、仕事そのものより「どう思われているか」に頭の大半を使うことになります。
この傾向が強いほど、ミスや批判を受けたときのストレスが大きいです。
悩みを一人で抱え込みやすい
人に頼ることや自分の気持ちを伝えることが苦手な人も注意が必要。ストレスを発散させる場所がないためストレスが溜まりやすく、適応障害のリスクが高まるとされています。
※参考元:たわらクリニック「適応障害」
仕事でミスをして落ち込んでいても「自分の能力の問題だから相談できない」と感じたり、職場の人間関係に悩んでいても「こんなことで弱音を吐いたら情けない」と我慢する人が多いです。
周囲から見ると「いつも通り」に見えることが多いため、周りも気づきにくく、本人が限界を超えるまでサポートを受けられないままになるケースも少なくありません。
「仕事以外は元気」「仕事に行けない」のはなぜ?症状と仕事の関係
適応障害の症状は、特定のストレスの原因に反応して起きます。
そのため、ストレスの原因が職場にある場合、職場に近づいたり仕事のことを考えたりするたびに症状が出て、そこから離れると和らぐとされています。
※参考元:天王寺駅前メンタルクリニック「適応障害の症状とは?原因や治し方・診断基準を解説」
「仕事以外は元気」なのは、ストレスの原因から距離を置けているためです。
※参考元:おりたメンタルクリニック「適応障害(心療内科・精神科)|症状・原因・治療と受診の目安」
ただし、適応障害を放置すると症状が慢性化し、うつ病に移行するリスクもあるとされています。
出勤前に動悸や吐き気が出る、職場のことを考えると涙が出るといった状態が続く場合は、早めに専門医に相談することがすすめられています。
※参考元:たわらクリニック「適応障害」
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「これって適応障害?」と感じたときのセルフチェック
適応障害かどうかは最終的に医師が判断しますが、受診を迷っている段階で自分の状態を整理するために、以下の項目を確認してみてください。
当てはまる数が多いほど、心身に負担がかかっている可能性が高いです。
- 特定の状況(職場・人間関係など)を意識すると気分が落ち込む
- 寝つけない、夜中や早朝に目が覚めることが増えた
- 頭痛や腹痛、動悸、めまいなど体の不調が続いている
- 食欲が落ちた、または食べすぎてしまう
- 集中力が続かず、これまでしなかったミスが増えた
- 些細なことでイライラしたり、涙が出たりする
- 会社や学校に行きたくない、行こうとすると体が重い
- ストレスの原因から離れる休日や退勤後は、比較的気分が楽になる
※参考元:天王寺駅前メンタルクリニック「適応障害の症状とは?原因や治し方・診断基準を解説」、たわらクリニック「適応障害」
特に最後の「休日は気分が楽になる」というのは、適応障害に見られやすい特徴です。
これらの項目が複数当てはまり、つらさが続いている場合は、我慢せず心療内科や精神科に相談してください。
適応障害につながりやすい働き方・職場環境
適応障害は特定の職業が原因で発症するわけではなく、本人と職場環境の相性によって起こります。
そのうえで、強いストレスがかかりやすく、適応障害につながりやすいとされる働き方には共通点があります。以下では、その代表的な仕事を紹介します。
ノルマや成果のプレッシャーが大きい仕事
営業職のように厳しいノルマや成果を常に求められる仕事は、達成へのプレッシャーが慢性的なストレスとなり、適応障害につながりやすいとされています。
※参考元:Kaien「適応障害で仕事ができない?働き方や利用できる支援について解説」
具体的には、保険・不動産・人材などの営業職や、数値目標が明確に課される販売職が挙げられます。
これらの仕事は成果が数字で可視化されるため、未達のときの焦りや自己否定感が強くなりやすいのが特徴です。
特に営業職は断られる場面が多く、努力が結果に直結しないことも多いため、気分の浮き沈みに影響しやすい傾向があります。
※参考元:キズキビジネスカレッジ「適応障害のある人に向いてる仕事 仕事を探す際のポイントを解説」
クレーム対応など対人ストレスが強い仕事
クレーム対応のように、感情をぶつけられる場面が日常的にある仕事は、対人関係のストレスが蓄積しやすく、適応障害につながりやすいとされています。
※参考元:Kaien「適応障害で仕事ができない?働き方や利用できる支援について解説」
具体的には、以下のような職種が挙げられます。
- コールセンターのオペレーター
- カスタマーサポート
- 接客・販売
- 苦情を受けることの多い窓口業務
これらの仕事では、相手の怒りや理不尽な要求を受け止めながらも、自分の感情を抑えて冷静に対応し続けることが求められます。
特に、相手の反応を気にしやすい人や、頼まれごとを断れない人にとっては、対人ストレスの影響が強く出やすい仕事といえます。
長時間労働や残業が常態化している仕事
残業や休日出勤が当たり前になっている仕事は、心身を休める時間を確保しにくいです。
疲労が蓄積しやすい環境なので、適応障害につながりやすいとされています。
※参考元:Kaien「適応障害で仕事ができない?働き方や利用できる支援について解説」
長時間労働が続くと、睡眠時間が削られ、自律神経の乱れや不眠を招きやすくなります。
こうした働き方になりやすい代表例として、以下のような職種が挙げられます。
- 長時間労働や泊まり込みが発生しやすいエンジニア・技術職
- 拘束時間が長くなりやすいドライバー
- 繁忙期に残業が集中しやすい業種
求人を選ぶ際は、みなし残業時間の記載や月平均の残業時間を確認し、休息を確保できる環境かどうかをチェックすることが重要です。
夜勤・交代制など生活リズムが不規則な仕事
夜勤や交代制(シフト制)などの勤務時間が不安定な仕事も、適応障害のリスクを高める要因のひとつです。
睡眠と生活のリズムが乱れ、心身の回復力が低下しやすいためです。
夜勤や不規則なシフトでこのリズムが崩れると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。
睡眠の乱れは、適応障害の初期症状として現れやすいです。十分に休んだ感覚が得られないまま勤務が続くと、疲れが抜けにくくなります。
こうした働き方になりやすい代表例として、次のような職種が挙げられます。
- 夜勤を含む交代制で働く看護師・介護職
- シフトが不規則になりやすい接客・サービス業
- 深夜帯の勤務がある警備・運送・製造などの現場
すでに睡眠の乱れを感じている場合は、夜勤の有無や、勤務終了から次の勤務までの休息時間(勤務間インターバル)が確保されているかを、求人選びの段階で確認しましょう。
業務や役割の変化が激しく先が読めない仕事
業務や役割の変化が多く、臨機応変に対応する必要がある仕事も、適応障害につながりやすいです。
異動や昇進といった役割の変化は、本人にとって大きなストレス要因になるとされています。
※参考元:スマイルクリニック イムス東京「適応障害」
人は、ある程度先の予測が立つことで安心して働けます。ところが、急な業務の追加や担当の変更が頻繁に起きる職場では、気持ちの準備が追いつかず緊張状態が続きます。
たとえば、突然新しいプロジェクトを任される、繁忙期と閑散期の差が極端に大きい、人手不足で一人が複数の役割を抱える、といった状況です。
特に、環境の変化に敏感な人や、見通しが立たないと不安を感じやすい人にとっては大きな負担になります。
責任が重く判断を常に求められる仕事
重い責任を負い、常に判断を迫られる仕事も、適応障害につながりやすいです。気の抜けない状態が続き、精神的な緊張から解放されにくいためです。
自分の判断が業績や人の安全に直結する立場では、「ミスが許されない」という重圧が常にかかります。
たとえば、管理職やプロジェクトの責任者、人の命や安全に関わる仕事、大きな金額を扱う仕事などが当てはまります。
責任感が強い人ほど、その重圧を一人で抱え込みやすい傾向があります。
特に、完璧主義の傾向がある人や、周囲に頼るのが苦手な人にとっては、負担が積み重なりやすい仕事です。
適応障害のある人に向いている仕事・働き方
ここからは適応障害のある人に向いている仕事や職場環境を紹介します。
「仕事が続かない」「転職先を迷っている」という方は、以下で紹介する仕事や職場環境の企業を選んでみてください。
自分のペースで進められる仕事
適応障害のある人には、ノルマや時間に追われず、自分のペースで進められる仕事が向いています。
作業の進め方やタイミングを自分で調整でき、突発的な対応も少ないため、気持ちにゆとりを持って働けるためです。
具体的には、次のような仕事が挙げられます。
- データ入力や事務作業
- Webライターやデザイナーなどの在宅ワーク
- 倉庫内のピッキングや軽作業
ただし、在宅ワークでも納期が厳しかったり、常に連絡対応を求められたりしてペースを保ちにくい仕事もあります。
応募する際は、仕事の進め方やスケジュールの裁量がどの程度あるかを確認しておくと安心です。
今回は、フルリモートができる職種を紹介。フルリモートといえば「IT業界」を思い浮かべる人も多いですが、技術革新によってIT以外の職種もフルリモートしやすくなっています。またフルリモートに向いている職種の条件や、業界ごとのリモートワー[…]
業務内容が決まっていて変化が少ない仕事
業務内容や手順が決まっていて日々の変化が少ない仕事も、適応障害のある人に向いています。
毎日の業務がある程度パターン化されていると、突発的な対応に追われることが少なくなります。
以下のような仕事だと「次に何が起きるかわからない」という不安が減り、落ち着いて作業に集中できます。
- マニュアルに沿って進める事務・経理
- 工場のライン作業や検品
- 清掃や設備管理などの定型業務
こうした仕事は、業務内容や役割が頻繁に変わる環境が負担になりやすい人に適しています。
一人で集中でき対人負担が少ない仕事
対人関係はストレスの大きな原因になりやすいため、人と関わる機会が少なく一人で集中して進められる仕事は心の負担を抑えながら働けます。
以下のような仕事だと、対人関係に神経を使わず、目の前の作業に集中しやすくなります。
- プログラマーやエンジニアなどの技術職
- 倉庫内の仕分けやピッキング
- 在宅で完結するライティングや翻訳
人の機嫌や視線に敏感な人ほど、上記のような一人で完結できる仕事のほうが力を発揮しやすくなります。
ノルマや数字のプレッシャーが少ない仕事
「今月の数字が足りない」「目標に届かなかった」というプレッシャーが毎日続く環境は、適応障害のある人には大きな負担になります。
そのため、数値目標を求められにくい仕事は、慢性的な緊張を和らげられるためおすすめです。
評価の軸が「丁寧さ」や「正確さ」にある職場は、完璧主義の傾向がある人でも力を出しやすい職場です。
以下のような仕事は、数字のプレッシャーを感じにくく、業務に集中しやすい傾向があります。
- 一般事務や経理・総務
- 図書館司書や資料管理
- 工場の検品・品質管理
業務内容だけでなく、評価制度がどのように設定されているかも確認しておくと、ミスマッチを防ぎやすくなります。
適応障害があっても働きやすい環境を見つけるポイント
適応障害と診断されて転職を考えている人は、これから紹介するポイントを求人票や面接で確認してみてください。
求人票で勤務時間・残業・働き方の柔軟性を確認する
勤務時間・残業・働き方の柔軟性は、適応障害のある人にとって職場選びの重要な判断軸です。
確認したいのは、次のような点です。
- みなし残業(固定残業代)が含まれているか、含まれている場合は何時間分か
- 在宅勤務・時短勤務・フレックスタイムの制度があるか
- 休日出勤や急な残業が発生しやすい業種・職種かどうか
みなし残業が長く設定されている場合、残業が多い職場である可能性があります。
また、在宅勤務や時短の制度があっても、実際に実施されているかどうかは別問題です。「利用実績あり」と明記されているか、面接で確認するのがベターです。
「ホワイト企業へ転職したい」という方に向けて、ホワイト企業の特徴を解説。求人票や企業のコーポレートサイトのどの点から、ホワイトかどうかを見極めればいいかを解説します。“仕事がゆるい”だけではホワイト企業とは言えません。福利厚生や労働[…]
面接や職場見学で職場の雰囲気・人間関係を見極める
求人票だけではわからない情報を補えるのが、面接や職場見学です。実際に職場に足を運ぶことで、雰囲気や人間関係を肌で感じ取れます。
面接や見学の際に意識して見ておきたいのは、次のような点です。
- 社員同士の会話のトーンや表情に余裕があるか
- 面接担当者が質問に対して丁寧に答えてくれるか
- 職場全体に威圧感やピリピリした空気がないか
- 休憩スペースや働くスペースが整っているか
面接は企業が応募者を見る場ですが、応募者が企業を見極める場でもあります。
気になることは遠慮なく質問してかまいません。「一日の業務の流れを教えてください」「チームの雰囲気はどんな感じですか」といった聞き方で、実態に近い情報を引き出せます。
相談体制やサポートの有無をチェックする
会社に体調面などを相談できる窓口があるかどうかもチェックしてみましょう。
チェックしたいのは、次のような点です。
- 産業医や保健師など、健康面の相談先が設けられているか
- 上司との定期的な面談(1on1など)の機会があるか
- 業務量や働き方について相談しやすい風土があるか
- メンター制度や教育担当など、入社後のフォロー体制があるか
産業医のいる企業であれば、心療内科に行く前に専門的な相談が可能です。
また、相談しやすい風土や上司との1on1を定期的に実施しているなら、業務内容の調整や休職についても相談がしやすいでしょう。
求人票や企業サイトの福利厚生欄に記載がない場合は、面接で「入社後のフォロー体制について教えてください」と確認しておくと安心です。
障害者雇用枠と一般雇用枠を比較して選ぶ
適応障害の診断を受けている場合、一般雇用枠だけでなく障害者雇用枠で働くという選択肢もあります。
| 障害者雇用枠 | 一般雇用枠 | |
|---|---|---|
| 応募の条件 | 原則として障害者手帳が必要 | 制限なし |
| 職場の配慮 | 通院や体調への配慮を受けやすい | 自分から伝えない限り配慮は受けにくい |
| 求人数 | 一般雇用より少ない | 選択肢が多い |
| 給与水準 | 一般雇用より低い傾向がある | 職種・経験に応じて幅広い |
障害者雇用枠は、体調や通院に配慮された環境で働きやすい反面、求人数や給与面では一般雇用に劣る場合があります。
なお、適応障害で障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)を取得できるかは、症状の程度や期間によって異なるため、主治医への確認が必要です。
体調が優れない状態が続いている人は、無理に一般雇用で働くのではなく、障がい者雇用も視野に入れてみてください。
支援機関や転職エージェントを通じて非公開の情報を得る
職場の実態は、求人票や面接だけでは把握しきれません。自力で調べられる情報に限界を感じたら、支援機関や転職エージェントを活用してみましょう。
転職エージェントは、求人を出している企業とやり取りを重ねているため、求人票には載らない情報を持っていることが多くあります。
たとえば、次のような情報です。
- 職場の雰囲気や人間関係
- 残業の実態や離職率
- 過去に入社した人の定着状況
- メンタル不調に対する企業の理解度
自分では聞きにくい質問も、転職エージェントの担当者を通じてなら企業に確認してもらえます。
体調に配慮してもらえる職場か」といったデリケートな内容も、エージェントに間に入ってもらうことで角を立てずに把握できます。
また、就労移行支援事業所などの支援機関では、職場見学や実習を通じて、入社前に職場の様子を確かめられる場合があります。
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適応障害の方が使える支援機関・支援制度
適応障害と診断された場合、治療や生活、仕事探しを支える公的な制度・機関を利用できます。
まず、お金や医療費に関する主な支援制度は次のとおりです。
| 支援制度 | 内容 |
|---|---|
| 傷病手当金 | 病気で仕事を休み、十分な給与を受けられない場合に、健康保険から支給される手当 |
| 失業保険(基本手当) | 退職後、就労できる状態にある人が、再就職までの一定期間給付金を受け取れる制度 |
| 自立支援医療制度 | 通院や薬にかかる医療費の自己負担を、原則3割から1割に軽減できる制度 |
| 障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳) | 税金の控除や公共料金の割引、障害者雇用枠での就職などが可能になる |
| 障害年金 | 病気や障害で仕事や生活に支障がある場合に、現役世代でも受給できる年金 |
| 労災保険 | 仕事が原因の疾病と認定された場合に補償を受けられる制度(精神障害の認定は難しいとされる) |
次に、仕事探しや生活の相談ができる主な支援機関です。
| 支援機関 | 内容 |
|---|---|
| 就労移行支援事業所 | 就職を目指す障害のある人に、体調管理やスキル習得、就職活動のサポートを行う |
| 精神保健福祉センター | 精神疾患に関する悩みを相談できる。本人だけでなく家族の相談や匿名相談も可能 |
| 地域障害者職業センター | 職業評価や職業準備訓練、復職支援など専門的な職業リハビリテーションを提供 |
| 障害者就業・生活支援センター | 就職活動の支援に加え、金銭管理など生活面の相談にも対応 |
| ハローワーク | 職業相談や求人紹介のほか、障害のある人向けの専門窓口がある |
| 転職エージェント | 求人紹介や選考対策を無料でサポート。障害や体調に配慮した転職支援に特化したサービスもある |
※参考元:キズキビジネスカレッジ「適応障害のある人が利用できる支援制度 利用できる支援機関を紹介」
支援制度の利用条件は、加入している保険や症状の程度など、個々の状況によって異なります。
どの制度を利用できるかわからない場合は、お住まいの自治体の障害福祉窓口や、主治医に相談してみてください。
働きながら、あるいは退職後に仕事探しを進めたい場合は、ハローワークや障がい者向け転職エージェントに相談してみてください。
体調面の不安があることを伝えたうえで、無理のないペースで進められる求人を探してもらいましょう。
適応障害と診断された後、仕事を「休む・続ける・辞める」の判断軸
適応障害と診断された後、仕事をどうするかを決めるには、次の3つの軸で自分の状況を整理してみましょう。
| 状況 | 取るべき選択 |
|---|---|
| 働ける状態ではない | 休職して回復を最優先にする |
| 働ける状態で、職場内で原因を取り除ける | 環境調整をしながら続ける |
| 働ける状態だが、職場内での解決が難しい | 回復の程度を見ながら転職を検討する |
まず確認したいのは、働ける状態かどうかです。出勤できないほどの症状が出ているなら、続けるか辞めるかを考える前に休むことが優先です。
今仕事を続けられるかどうかは自己判断せず、主治医に確認しましょう。
仕事を続けられる状態であれば、次にストレスの原因を職場内で改善できるかを考えます。原因が特定の業務や部署にあるなら、異動や業務量の調整で解決できる可能性があります。
社風や会社全体の働き方が原因なら、転職など環境を変えることを検討した方がいいでしょう。
症状が強い時期は判断力が低下しているため、退職のような大きな決断は回復してから決めるのが得策です。
「適応障害の症状に該当しているかも」という人は、まずは専門医に相談して今後の働き方を相談してみてください。
【Q&A】適応障害に関するよくある質問
Q1:適応障害は治りますか?
原因が解消されれば、通常6か月以内に症状が落ち着くとされています。
※参考元:あらたまこころのクリニック「適応障害はどんな流れで回復していくのか。3つの回復期とその過ごし方について。」
ただし、症状の具合によっては、1年以上の治療期間も必要になるケースがあります。
ストレスの原因に対処しないまま放置すると症状が長引き、うつ病に移行する可能性もあるため、早めに医療機関へ相談することが回復への近道です。
Q2:適応障害は「甘え」や「気のせい」ではないですか?
ストレスへの反応の出方には個人差があり、同じ環境でも発症する人としない人がいます。
「休日は元気に過ごせる」という特徴から誤解されやすいですが、これは適応障害の典型的な症状のあらわれ方であり、本人の弱さの問題ではありません。
Q3:適応障害は生まれつきの性格が原因ですか?
真面目さや完璧主義といった性格傾向は発症のしやすさに関わりますが、先天的な性格そのものが根本的な原因ではないとされています。
その人の特性とストレスの強い環境との組み合わせによって発症します。
Q4:適応障害と診断されたら、仕事は辞めたほうがいいですか?
症状が強い時期は判断力が低下しているため、まずは休養と回復を優先し、冷静に考えられる状態になってから決断するのがいいでしょう。
Q5:適応障害で会社を休むときは何と伝えればいいですか?
ただし、休職を検討する場合は、専門医に診断書を書いてもらい、上司や人事への提出が必要です。
休職を検討している方は、まずは専門医を受診し、診断書を書いてもらいましょう。
Q6:適応障害でも障害者手帳は取得できますか?
これは、障害者手帳が長期にわたって障害が出ている人を対象にした制度だからです。
※参考元:Kaien「適応障害は障害者手帳を取得できる?取得の流れやメリットについても解説」
適応障害は治療によって数ヶ月で改善するケースが多いため、障害者手帳を取得しにくいというわけです。
取得を検討する場合は、主治医やお住まいの自治体の障害福祉窓口に相談してみてください。
まとめ
適応障害は、はっきりしたストレスが原因で心身に症状が出る病気であり、甘えや性格の弱さの問題ではありません。
ストレスの原因から離れることで改善が期待できるため、回復には環境の見直しが欠かせません。
症状がつらいときは、まず心療内科や精神科に相談し、休養を優先してください。
そのうえで、今の職場での環境調整が難しい場合は、働く環境を変えることもひとつの改善策です。
求人票や面接だけでは職場の実態を見極めにくいため、職場の内部情報に詳しい転職エージェントに相談すると、体調に配慮しながら無理なく働ける環境を探しやすくなります。
転職UPPPライター
T.F氏:30代前半
ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。
運営会社情報
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