自分に合う仕事の見つけ方6ステップ|合わない原因は仕事内容とは限らない

この記事では、自分に合う仕事の見つけ方を6つのステップで解説します。

「転職を考えても、何を基準に選べばいいのかがわからない」「診断ツールを試しても、出てきた職業名にしっくりこない」と感じたまま、数年が過ぎている人もいます。

自分に合う仕事が見つからないのは、自己分析が足りないからだと言われます。

しかし、厚生労働省の調査を見ると、実際に会社を辞めた人の理由は、自己分析不足だけではありませんでした。

自分に合う仕事がわからなくなる原因と、会社を辞めずに状況を変える方法もあわせて紹介します。

転職UPPP編集部ライター T氏:30代前半

転職UPPPライター
T.F氏:30代前半

ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。

運営会社情報

  • 運営会社:UPPGO株式会社
  • 所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田7-20-9 KDX西五反田ビル5F
  • 有料職業紹介事業 許可番号:13-ユ-313755
  • プライバシーマーク登録番号:第21004733(03)号
  • お問い合わせ:contact@tenshoku-uppp.com
目次

自分に合う仕事とは?適職・天職・やりたい仕事との違い

自分に合う仕事とは、自分の能力を活かして成果を出せ、仕事の目的に納得でき、働き方にも無理がない仕事です。

どれか一つが欠けても、人は「合わない」と感じます。どこが欠けているのかを特定できると、転職が必要なのか部署異動で解決するのかも見えてきます。

仕事を探すときには、適職・天職・やりたい仕事・向いている仕事といった言葉が出てきます。これらは判断の基準がそれぞれ異なります。

判断の基準確認するポイント
適職能力・適性その仕事で成果を出せるか
天職価値観・意義心から続けたいと思えるか
やりたい仕事興味・関心やってみたいと思えるか
向いている仕事性格・特性無理なく取り組めるか
自分に合う仕事上記の条件を満たす成果を出しながら続けられるか

特に混同されやすいのが、適職と天職です。

リクルートエージェントの記事では、天職を自分の価値観や発揮できる強みに最もマッチしている仕事とし、条件面や周囲の価値観に左右されず充実感を得られる仕事だと説明しています。
※参考元:リクルートエージェント「天職とは?適職との違い、自分にとっての天職を洗い出す3つの条件、天職を見つける方法を紹介」

適職は能力や適性を活かせる仕事を指すため、天職のほうが条件は厳しくなります。

やりたい仕事と向いている仕事も、区別しておく必要があります。やりたい仕事は興味から生まれる願望であり、成果を出せるかどうかは別の話です。

転職活動で行き詰まる人の多くは、この2つを同じものとして扱う傾向があります。

自分に合う仕事の見つけ方【6ステップ】

STEP1:現職で「合わない」と感じた場面を書き出す

最初にやるのは、自己分析ではなく事実の記録です。現職で違和感を覚えた場面を思い出し、そのときの状況をそのまま書き出します

書き出すときは、いつ・どの業務で・何に対して違和感を覚えたのかをセットで残します。

「会議が苦痛だった」ではなく、「毎週の進捗会議で、意思決定につながらない議論が1時間続くことに苦痛を感じた」と書けば、問題が会議そのものではなく意思決定の遅さにあるとわかります。

いくつか集まったら、次の4つに分類します。厚生労働省の調査で、実際に転職した人が前職を辞めた理由として集計されている区分に沿ったものです。
※参考元:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概要|3 転職入職者の状況」

  • 仕事内容:仕事の内容に興味を持てない、能力や資格を生かせない
  • 人間関係:職場の人間関係が好ましくない
  • 労働条件:労働時間や休日などの条件が悪い
  • 収入・将来性:給料等の収入が少ない、会社の将来が不安

この4つは、転職者が実際に挙げている理由です。

厚生労働省の令和6年雇用動向調査によると、前職を辞めた理由のうち、女性で最も多いのは「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」12.8%、次いで「職場の人間関係が好ましくなかった」11.7%でした(いずれも「その他の個人的理由」を除く)。男性では「給料等収入が少なかった」が10.1%となっています。
※参考元:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概要 3 転職入職者の状況」

このように分類してみると、偏りが見えてきます。

人間関係に集中しているなら、職種を変えても解決しません。部署異動や上司の交代で状況が変わる可能性があります。

仕事内容に集中しているなら、職種そのものを見直した方がいいでしょう。

STEP2:譲れない条件と妥協できる条件を切り分ける

STEP1で書き出した不満を、次は条件の優先順位に変換します。

ここで決まるのは「何を満たせば納得できるか」の基準です。基準がないまま求人を見ると、給与の高い求人と休日の多い求人のどちらを選ぶべきか判断できません。

  • まず、仕事に求める条件を思いつくまま書き出します
  • 年収・勤務地・労働時間・仕事内容・裁量の大きさ・評価制度などです
  • 次に、それぞれに1位、2位、3位と仮の順位をつけます

リクルートエージェントの記事では、条件が多すぎて転職活動がうまくいかない場合、はっきりした優先順位をつけることが先決だとしています。
※参考元:リクルートエージェント「転職には「妥協」が必要?転職を成功に導くポジティブな妥協のコツ」

すべての希望を満たす求人は簡単に見つからないものの、重要度と順位を明確にしておくことで、かえって選択肢が広がると説明されています。

順位をつけたら、その条件が自分が本当に求めている条件かを確認します。迷ったら、STEP1の分類を見返します。

違和感が集中していた領域が、譲れない条件になります。

STEP3:成果が出た仕事から得意なことを棚卸しする

得意なことは、好きなことからではなく成果からたどります。

「何が好きか」は自己申告になりますが、「何で成果が出たか」は実績として残っているためです。

これまで担当した業務について、次の3つをセットで書き出します。

これらは、リクルートエージェントが公開しているキャリアの棚卸しシートでも活用されている記入項目です。

  • 担当した業務・商材・顧客・プロジェクト
  • 挙げた成果、評価されたこと
  • 工夫したこと、仕事に取り組む姿勢

次に、成果が出た仕事や周囲から褒められた仕事を選び、「なぜ成果を出せたのか」を掘り下げます。

リクルートエージェントの記事では、複数の仕事に共通点が見つかれば、それが強みや仕事における姿勢だと説明されています。
※参考元:リクルートエージェント「キャリアの棚卸しとは?やり方やフォーマットの活用方法を解説」

強みが見つからないと感じる場合、他人より優れている必要はありません。

「やっていて苦にならない」「どちらかというと自分はできるほうだと思う」という基準で抽出しても大丈夫です。

関連記事

当記事は転職の家庭教師/キャリアコンサルタントの丸井沙紀様に寄稿いただいております。転職活動を始めると考えなければいけないことが自己PRです。履歴書や職務経歴書、Webからの応募の際にも書く欄があります。面接では「自己P[…]

転職の家庭教師/キャリアコンサルタント 丸井沙紀さんに聞いてみた!転職での強みの見つけ方は?

STEP4:適職診断ツールで自己分析の結果を客観的に確認する

診断ツールは、STEP1からSTEP3までの見立てが自分の思い込みでないかを確かめるために使います。答えを出してもらうためではありません。

民間の診断サービスは数多くありますが、公的な情報として確認できるものに、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tagがあります。

このサイトでは、自己診断ツールとして次の5つが用意されています。

  • 職業興味検査:仕事に対する興味から適職を探索する
  • 仕事価値観検査:仕事に対する価値観から適職を探索する
  • 職業適性テスト(Gテスト):能力面の特徴から適職を探索する
  • しごと能力プロフィール:スキルや知識から適職を探索する
  • ポータブルスキル見える化ツール:業種や職種が変わっても発揮できる能力を可視化する

2つ以上の検査を受けて結果を保存すると、それらを組み合わせて職業を絞り込むこともできます。

結果がSTEP3の自己分析と一致していれば、その強みは確度が高いと判断できます。

STEP5:職種・業界の選択肢を広げて条件と照らし合わせる

自己分析だけでは、自分に合う仕事は特定できません。日本にある職業の数は、一般に想像されるより多くあります。

労働政策研究・研修機構が第5回改定厚生労働省編職業分類にあわせて作成した職業名索引では、重複整理を経て整理後の職業名が18,725件と示されています。
※参考元:労働政策研究・研修機構「職業名索引:第5回改定厚生労働省編職業分類」

普段目にする求人はこのうちのごく一部です。

選択肢を広げる場合も、先ほどの厚生労働省の職業情報提供サイト「job tagが役立ちます。

このサイトには以下のように、職業の探し方が複数用意されています。

  • 職種カテゴリーで検索:事務・営業・販売など14の大分類から絞り込む
  • スキル・知識などで検索:STEP3で棚卸しした強みから探す
  • 賃金・求人倍率で検索:STEP2の条件から探す
  • 未経験でも比較的入りやすい職業:職種転換を検討する場合に見る

気になる職業が見つかったら、STEP2で決めた譲れない条件と照らし合わせます

同じ職種でも、業界が変われば働き方は変わります。

たとえば、営業職でも法人向けと個人向けでは訪問件数も商談期間も異なります。職種だけで判断せず、業界とセットで見ます。

STEP6:転職エージェントに相談して求人と照らし合わせる

最後に確認するのは、自分の見立てが転職市場で通用するかどうかです

自分に合う仕事を探している方は、転職のプロである転職エージェントに一度相談してみてください。

転職エージェントに相談すると、次のような支援を受けられます。

  • 自分では気づかなかった強みを指摘してもらえる
  • 業界における自分の市場価値がわかる
  • 強みを活かせる業界・職種・企業について助言を受けられる
  • 応募書類の書き方や面接対策のアドバイスを受けられる
  • 在職中で時間が限られていても、効率的に転職活動を進められる

業界の転職市場に精通したコンサルタントと棚卸しを行うことで、その業界における自分の市場価値が明確になることもあります。

相談するときは、STEP1からSTEP5までの結果を持参します。

違和感を覚えた場面、譲れない条件、棚卸しした強み、診断結果、気になる職種が揃っていれば、初回の面談から具体的な求人の話に入れます

関連記事

この記事では、おすすめの転職サイトや、年齢・職種・目的別のおすすめ転職サイトまで詳しく解説します。転職サイトは、自分で求人を探せる自由度が高く、登録すればスカウトやオファーが届くなど、チャンスを広げやすいのが特徴です。一方で[…]

おすすめ転職サイト!年代別・条件別・職種別42社を比較

自分に合う仕事がわからなくなる4つの原因

手順どおりに進めても、途中で行き詰まることがあります。原因は自己分析の不足だけではありません。

自分に合う仕事がわからなくなる理由は、大きく4つに分かれます。自分がどこで止まっているのかを確認してから、該当するステップに戻ってください。

原因1:強みや価値観を言語化できていない

自分に合う仕事がわからない状態は、判断材料である強みと価値観が言語化できていないことが原因の一つです。

日々の業務では、自分の強みを意識する機会がほとんどありません。

転職エージェントのキャリア・エックスの記事でも、転職相談を受けていると強み・弱みが抽象的で曖昧な人が多いと述べられています。
※参考元:キャリア・エックス「本当にできている?「キャリアの棚卸し」の重要性(若手社会人向け)」

強みも弱みも、これまでの業務を振り返って言語化しなければ自覚できないためです。

自分にとって当たり前になっている行動ほど、強みとして認識されません。

価値観についても同じです。何にやりがいを感じ、何に向いていないと感じたかを区別しないまま働いていると判断の軸が育ちません。

その結果、年収や知名度といった分かりやすい条件でしか仕事を評価できなくなります。

関連記事

今の会社しか知らないから不安 もし今転職をすることになったら自分は他の会社から求められるのだろうか? 市場価値はあるのだろうか?と不安になったことはありませんか?そもそも市場価値は、何でどうすれば[…]

転職の家庭教師/キャリアコンサルタントの丸井沙紀さんが教える市場価値を高める方法。転職における市場価値を決める要素、診断方法も解説

原因2:職種・業界の実像を知らず、選択肢が狭いまま考えている

知らない仕事は、選択肢に入りません。自分に合う仕事が見つからないのではなく、候補として検討したことがないだけという場合もあります

職種名を知っていても、実際の業務がわからないケースも同じです。

「人事」と聞いて採用面接を思い浮かべる人は多くいますが、労務管理や制度設計、研修の企画も人事の仕事です。

名前だけで判断すると、自分の強みが活きる領域を見落とします

職種が合わないのではなく、業界が合っていなかったという可能性を検討しないまま、職種ごと諦めてしまうことになります。

原因3:不満の原因を仕事内容だけに求めている

「この仕事が向いていない」と感じているとき、原因が仕事内容にあるとは限りません

人間関係や労働条件が原因であっても、人は「仕事が合わない」という言葉で片づけてしまいます。

厚生労働省の令和6年雇用動向調査で転職した人が前職を辞めた理由を見ると、この傾向がはっきりします。

「仕事の内容に興味を持てなかった」を挙げた人は男性4.4%、女性3.6%でした。
一方、「職場の人間関係が好ましくなかった」は男性9.0%、女性11.7%、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」は男性8.6%、女性12.8%です。
※参考元:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概要 3 転職入職者の状況」

仕事内容を理由に辞めた人より、人間関係や労働条件を理由に辞めた人のほうが多いです

原因を取り違えたまま転職すると、同じ状況を繰り返します。上司との関係に消耗していた人が職種を変えても、次の職場の上司と合うかどうかは別の問題です。

仕事が合わないと感じる原因が人間関係と労働条件に偏っているなら、転職以外の選択肢も検討する余地があります。

原因4:自分ではなく他人の基準で仕事を選んでいる

自分に合う仕事がわからない人の中には、そもそも自分の基準で選んでいない人も多いです。

年収の高さ、会社の知名度、周囲からの評価といった外側の指標で判断していると、条件を満たしても納得感が得られません。

他人の基準で選んでいるかどうかは、志望理由の言い方に表れます。

「大手だから安定している」「同期がその業界に行ったから」といった理由は、自分がその仕事で何を得たいのかを説明していません。判断の根拠が他人の評価に置かれている状態です。

この状態では、転職しても同じ迷いが続きます。年収が上がっても、周囲がさらに高い年収の会社に移れば、また自分の選択が正しかったのか不安になるためです。

自分に合った仕事を選ぶには、条件の一つひとつについて「なぜそれが必要なのか」を説明できる状態にしておくといいでしょう。

性格・行動タイプ別に見る自分に合う仕事の例

人と関わることが好きなタイプ

相手の反応が仕事の手応えになる人は、人と接する時間が業務の中心にある職種で力を発揮しやすくなります。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」に掲載されている職業のうち、人と関わる時間が長い職種には次のようなものがあります。

  • 営業の職業:機械器具営業員、医薬品営業員、不動産営業員、広告営業員など
  • 販売の職業:小売店店長、衣料品販売店員、化粧品販売店員など
  • 事務の職業:受付・案内事務員、秘書、コールセンターオペレーターなど
  • サービスの職業:旅館・ホテルフロント係、ブライダルコーディネーター、添乗員・観光案内人など
  • 福祉・介護の職業:福祉相談・指導専門員、介護支援専門員(ケアマネジャー)など

在職中であれば、職種を変えるより関わる相手を変えるほうが現実的な場合もあります。

同じ営業職でも、法人向けから個人向けに移れば、接する相手も商談の進め方も変わります。

自分に合う仕事を探すときは、職種名だけでなく「誰と、どのくらいの頻度で関わるか」を求人票で確認してみてください。

一人で集中して深く突き詰めたいタイプ

作業に没頭する時間が確保できるほど成果が上がる人は、一つの領域を掘り下げる職種に向いています。

専門性を深めていく職種としては、次のような仕事があります。
※参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業分類で検索」

  • 研究・技術の職業:システムエンジニア、プログラマー、データサイエンティスト、機械技術者など
  • 法務・経営・文化芸術等の職業:弁理士、司法書士、公認会計士、税理士など
  • 事務の職業:経理事務員、財務事務員、法務事務員など
  • 製造・修理・塗装・製図等の職業:CADオペレーター、金型工、精密機器組立工など

このタイプが自分に合う仕事を探すときに見落としやすいのが、役職が上がるほどです。

技術職でも、経験を積めばマネジメントを任されます。専門性を追い続けたいのであれば、管理職以外のキャリアパスが用意されているかを確認しましょう。

数字やデータで判断したいタイプ

感覚や勢いではなく根拠をもとに意思決定したい人は、数値を扱う業務が中心にある職種で力を発揮しやすくなります。

数値を扱う職種としては、次のような仕事があります。
※参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業分類で検索」

  • 研究・技術の職業:データサイエンティスト、システムアナリスト、統計調査員など
  • 事務の職業:経理事務員、ファイナンシャル・プランナー、営業企画事務員など
  • 法務・経営・文化芸術等の職業:公認会計士、税理士、経営コンサルタント、アクチュアリーなど
  • 販売・営業の職業:証券外務員、金融営業員など

このタイプが自分に合う仕事を探すときに気をつけたいのは、数字を扱う仕事と、数字で判断する仕事は別物という点です。

経理事務員は正確に数字を処理する仕事であり、その数字をもとに方針を決める仕事ではありません。

分析結果から判断を下したいのであれば、企画職やコンサルタントのように意思決定に関わるポジションを選びましょう。

手順やルールを守って正確に進めたいタイプ

決められた手順を守り、ミスなく仕上げることに手応えを感じる人は、正確さがそのまま評価につながる職種で力を発揮しやすくなります。

正確さが求められる職種としては、次のような仕事があります。
※参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業分類で検索」

  • 事務的職業:経理事務員、現金出納事務員、貿易事務員、データ入力事務員など
  • 法務・経営・文化芸術等の専門的職業:司法書士、社会保険労務士、税理士など
  • 医療・看護・保健の職業:薬剤師、臨床検査技師、歯科技工士など
  • 製造・修理・塗装・製図等の職業:金属材料検査工、電気機械器具検査工、製図工など

このタイプが自分に合う仕事を探すときに確認したいのは、手順が整備されている職場かどうかです。

同じ経理事務員でも、業務フローが確立している企業と、担当者ごとにやり方が違う企業では働きやすさが変わります。

求人票の業務内容だけでなく、面接でマニュアルや引き継ぎ資料の有無を確認しておくと、入社後のずれを減らせます。

新しいものを生み出したいタイプ

決まった業務を繰り返すより、企画を立てたり形にしたりする過程に手応えを感じる人は、ゼロから何かを作る工程がある職種で力を発揮しやすくなります。

企画や制作に関わる職種としては、次のような仕事があります。
※参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業分類で検索」

  • 事務的職業:企画・調査事務員、広報事務員など
  • 法務・経営・文化芸術等の専門的職業:グラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、コピーライター、編集者など
  • 研究・技術の職業:ゲームクリエーター、Webデザイナー、建築設計技術者など
  • 販売・営業の職業:商品企画開発担当者、広告営業員など

このタイプが自分に合う仕事を探すときに確認したいのは、企画が実行まで届く職場かどうかです。

企画職と名前がついていても、上位の承認が何段階も必要な組織では提案が形になるまでに時間がかかります。

面接では担当者にどこまで裁量があるのか、過去にどんな企画が実現したのかを聞いておくと、入社後に「作らせてもらえない」というズレを避けられます

人を支えることにやりがいを感じるタイプ

自分が前に出るより、誰かが成果を出す手助けをしたときに満足感を得る人は、支援そのものが業務の目的になっている職種で力を発揮しやすくなります。

支援が中心にある職種としては、次のような仕事があります。
※参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「職業分類で検索」

  • 福祉・介護の職業:福祉相談・指導専門員、介護支援専門員(ケアマネジャー)、訪問介護員など
  • 医療・看護・保健の職業:看護師、理学療法士、作業療法士など
  • 保育・教育の職業:保育士、幼稚園教員、学習塾講師など
  • 事務的職業:人事事務員、秘書、庶務・人事事務員など

このタイプが自分に合った仕事を探すときに気をつけたいのは、支える相手が誰なのかで働き方が大きく変わる点です。

社外の顧客を支える仕事は成果が見えやすい一方、感謝される場面が少ない場合があります。

また、支援職は相手の状況に引きずられやすく、休日でも気持ちが切り替わらないことがあります。業務時間外の連絡ルールが決まっているかを、面接で確認しておきましょう。

転職せずに自分に合う仕事へ近づく方法

STEP1で書き出した違和感が人間関係や労働条件に集中していた場合、会社を辞めなくても状況が変わる可能性があります。

現職に在籍したまま自分に合う仕事へ近づく方法には、次のようなものがあります。

  • 社内公募制度や自己申告制度に応募する
  • 上司との面談で担当業務の変更を相談する
  • 現部署の中で、成果が出ている業務の比率を上げる
  • 副業や社内の兼務で、別の職種を試す
  • 資格取得や学習で、異動に必要な条件を満たす

このうち社内公募制度は、応募すれば結果が本人に返る点が特徴です。すべての企業にあるわけではありませんが、制度があれば検討してもいいでしょう。

制度がない会社でも、異動を待たずに担当業務の中身は変えられます。STEP3で棚卸しした強みが活きる業務をメインで任せてもらえないか相談してみてください。

それでも状況が変わらない場合は、資格を取得して異動できる可能性を高めたり、副業で別の職種を試したりするのもおすすめです。

「自分に合う仕事がない」と感じるときに見直すべきポイント

求人を探しても候補が見つからないとき、問題は仕事そのものではなく、条件設定と労働市場の実態にずれがあることです。見直す箇所は次の4つです。

  • 譲れない条件の数が多すぎないか
  • 希望する条件と、これまでの経験が釣り合っているか
  • そもそも求人が少ない領域を探していないか
  • 100点の仕事を前提にしていないか

条件を4つも5つも重ねれば、該当する求人はほとんど残りません。STEP2でつけた順位に戻り、上位3つ以外は妥協できる条件として扱ってみてください。

求人数にも限りがあります。厚生労働省が2026年6月30日に公表した一般職業紹介状況によると、令和8年5月の正社員有効求人倍率(季節調整値)は0.99倍でした。
※参考元:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年5月分)について」

正社員を希望する求職者の数に対して、求人が同数に届いていない状態です。

最後に、100点の仕事を探していないかを確認しましょう。すべての条件を満たす仕事は、探し方を変えても見つかりにくいでしょう。

今より1つでも条件が改善する仕事があれば、それは自分に合う仕事の候補です。

自分に合う仕事を判断するときの4つの注意点

注意点1:診断結果や適性検査を鵜呑みにしない

診断ツールが示すのは候補であって結論ではありません

診断結果は、自分が入力した回答をもとに算出されます。自己認識に偏りがあれば、その偏りがそのまま結果に反映されます。

示された職業をそのまま受け入れるのではなく、なぜその職業が挙がったのかを確かめてください

もう一つ区別しておきたいのが、適性検査は自分のために作られた検査ではないという点です。

選考で実施される適性検査は、企業が候補者を判断するための材料です。結果が良くなくても、自分に合う仕事がないことを意味するわけではありません

注意点2:すべての条件を満たす仕事は存在しないと理解しておく

自分に合う仕事を探すうえで前提になるのが、希望をすべて満たす求人は存在しないという事実です。

年収も勤務地も仕事内容も人間関係も理想どおりという職場を探し続けると、応募する前に候補が尽きます。

妥協と聞くと後退のように感じますが、順位の低い条件を手放すことは、順位の高い条件を満たすために必要なことです。

現職にも満たされている条件があります。通勤時間の短さや、休みの取りやすさが当たり前になっていないかを確認してください。

今ある条件を失ってでも変えたいものが、本当に譲れない条件です。

関連記事

「自分に向いている仕事がわからない」「やりたい仕事が特に思い浮かばない」このような悩みを抱える人は少なくありません。本記事では、フリーターや学生、社会人など、立場や年代ごとに異なる「何の仕事がしたいかわからない」という悩みを整理しな[…]

転職したいけど何の仕事がしたいかわからない。向いている仕事がわからない原因、仕事の見つけ方、何がしたいかわからない時のNG行動まで解説

注意点3:「合う仕事」は経験を重ねる中で変わっていく

今の自分に合う仕事が、5年後も合っているとは限りません。能力が伸び、生活の状況が変われば、仕事に求めるものも変わります。

リクルートエージェントの記事でも、天職と思える仕事を続けるうちに能力が高まり、新しい挑戦をしたくなるなど、天職は固定的ではなく変化していく場合があると述べられています。
※参考元:リクルートエージェント「天職とは?適職との違い、自分にとっての天職を洗い出す3つの条件、天職を見つける方法を紹介」

20代のうちは幅広い業務を任される環境に手応えを感じていた人が、30代で専門性を深めたくなることがあります。

また、子どもが生まれれば、勤務時間の優先順位が上がります。どれも自然な変化であり、以前の選択が間違っていたわけではありません。

そのため、転職先を決めるときは、入社後に見直せる余地があるかも考えてみましょう。

社内公募制度や職種転換の実績がある会社であれば、数年後に方向性が変わっても、辞める以外の選択肢が残ります。

注意点4:入社前に確認できることと、できないことを区別する

自分に合う仕事かどうかを入社前にすべて見極めようとすると、応募するだけで時間がかかってしまいます。

確認できることは確実に確認し、確認できないことは割り切るという線引きが必要です。

まず、確認できるのに読み飛ばされがちなのが、求人票の「変更の範囲」です。

令和6年4月から、従事すべき業務や就業場所の変更範囲が明示事項に追加されました。
※参考元:厚生労働省「令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されます」

入社直後の担当が経理でも、将来的に法務や営業へ配置転換される可能性があれば、そこに記載されています。

一方で、上司や同僚との相性、部署ごとの進め方、繁忙期の実際の忙しさ、実際の評価制度などは入社してみないと分かりません。

面接では配属予定部署の人数や直近1年の異動実績など、事実として答えられる質問に絞って聞いておけば十分です。

自分に合う仕事に関するよくある質問

Q1:AIや占いの結果に従っても大丈夫ですか?

結果をそのまま信じすぎないようにしましょう。

占いは、自分では意識していなかった希望に気づくきっかけにはなります。ただし、そこに業界の状況や本人の経歴は反映されていません

AIに職歴を入力して強みを整理させる使い方は効果的です。それでも、出力されるのは入力した情報の要約であり、実際に求人があるかどうかは別の話です。

適職診断もAIも占いも候補を挙げるツールとして使う程度がいいでしょう。

Q2:自分に合う仕事がわからないまま転職しても問題ないですか?

合う仕事がわからない状態でも、辞めたい理由が特定できていれば転職は成立します

問題になるのは、退職理由を取り違えたまま転職活動を始める場合です。人間関係が原因なのに職種を変えても、次の職場で同じ状況に置かれる可能性があります

最低限、STEP1の分類とSTEP2の優先順位だけは整理してから応募してください。

関連記事

この記事では、次の仕事が決まっていなくても会社を辞めていいの?辞めるリスクは?といった点について解説。「今の環境がつらくて限界」「もうこれ以上続けるのは難しい」と感じたとき、転職先が決まっていなくても退職を選びたくなるのは自然なこと[…]

次の仕事が決まっていないけど会社を辞めていいの?辞める際の注意点、辞めてもいい会社の判断基準、辞める際にやっておくべきことなどを解説

Q3:何年働けば「合う・合わない」を判断できますか?

明確な基準はありませんが、目安として3年という区切りがよく使われます。

ただし、この数値は「3年は続けるべきだ」という意味ではありません。一通りの業務を経験し、繁忙期も乗り越えたうえで判断できるかどうかが基準になります

逆に、体調に影響が出ている場合は、年数を待つ必要はありません。

Q4:在職中で時間が取れなくても転職活動はできますか?

在職中の転職活動は可能であり、むしろ推奨されています。

退職してから転職先を探し始めると、決まらない期間が長引くほど焦りが生まれるからです

転職エージェントを使えば、求人の絞り込みや日程調整を任せられます。そのため、平日の時間を確保しにくい人でも在職中に転職活動を進められます。

関連記事

転職活動では「平日に面接を行う」のが基本。しかし、在職中の方だと「平日は休めない」という人が多いでしょう。そこで今回は、在職中の転職活動で平日に休めないときの対処法について解説。平日に休みを取得する方法だけでなく、面接の日程を業務時[…]

在職中の面接はどうする?平日休めない時の対処法。日程調整をお願いするメール例文も紹介

Q5:30代から自分に合う仕事を探すのは遅いですか?

30代からでも遅くはありませんが、20代とは評価される基準が変わります

20代はポテンシャルを見られますが、30代では実務経験と入社後すぐに成果を出せるかどうかが問われます

そのため、未経験の職種に移る場合は求人数が限られます。

30代で自分に合った仕事を探すときは、職種の変更と業界の変更を同時に行わないことがポイントです。

Q6:転職エージェントに「やりたいことがない」と相談してもいいですか?

やりたいことが決まっていない状態でも、エージェントに相談することは可能です。

転職エージェントは、今すぐ転職を希望していない場合でも利用できます。

これは、転職エージェントに相談することで、自分では気づいていなかった強みを発見できたり、意外な案件を提案してもらえる可能性があるからです。

求人の提案やスカウトを通じてやりたいことや、自分に合った仕事に出会えるかもしれません。

一人で悩みを抱えてモヤモヤしているなら、転職のプロであるエージェントに一度相談してみてください。

関連記事

今回は、転職エージェントのデメリット・メリットについて解説します。ネット上では「転職エージェントはやめとけ」といった声も見かけますが、ネット上のすべての情報が正しいとは限りません。この記事では、体験談から読み解ける懸念点やエ[…]

転職エージェントのデメリット・メリット。「やめとけ」と言われる理由・ 失敗しない選び方・デメリットを最小限にする使い方まで解説

まとめ

自分に合う仕事とは、成果を出せる能力があり、仕事の目的に納得でき、働き方に無理がない条件がそろった仕事です。

仕事を探すときは、現職で違和感を覚えた場面を書き出し、譲れない条件と強みを整理するといいでしょう。

そのうえで職種の選択肢を広げ、転職エージェントに相談し、実際の求人と照らし合わせてみてください。

合わないと感じる原因が、仕事内容にあるとは限りません。人間関係や労働条件が理由であれば、社内公募制度や担当業務の変更で解決する可能性があります。

自分に合う仕事は、経験を重ねるうちに変わります。今の自分にとっての最適解を選び、数年後にまた選び直すのも手段の一つです。

転職UPPP編集部ライター T氏:30代前半

転職UPPPライター
T.F氏:30代前半

ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。

運営会社情報

  • 運営会社:UPPGO株式会社
  • 所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田7-20-9 KDX西五反田ビル5F
  • 有料職業紹介事業 許可番号:13-ユ-313755
  • プライバシーマーク登録番号:第21004733(03)号
  • お問い合わせ:contact@tenshoku-uppp.com