転職における自分の強み5つの見つけ方!キャリアコンサルタントが教える履歴書や面接で自己PRを成功させるコツ

当記事は転職の家庭教師/キャリアコンサルタントの丸井沙紀様に寄稿いただいております。

転職活動を始めると考えなければいけないことが自己PRです。

履歴書や職務経歴書、Webからの応募の際にも書く欄があります。
面接では「自己PRをお願いします」と言われることもあります。

そもそも職務経歴書を書くにあたり「自分にはPRできる強みはないなあ」と考えこんでしまったり、

  • 「転職活動で活かせる自分の強みがわからない」
  • 「自己PRで強みをうまく表現できない」

と先に進めなくなったりしてしまう方もいると思います。

ここでは強みの見つけ方や自信をもった表現方法や伝え方、自己PRの仕方について、事例を交えながらお伝えしていきます。

転職の家庭教師/キャリアコンサルタント 丸井沙紀様

転職の家庭教師/キャリアコンサルタント
丸井沙紀

公式サイトX(Twitter)

4,000人以上の相談実績を元に、転職活動をサポートをする「100%相談者の味方としてサポートする転職の家庭教師」として活動中。会社員時代のキャリアスクール運営・キャリアカウンセラーとして勤務後独立。転職エージェント内でのアドバイザーを経て、現在は転職・学生向け就活の大規模転職イベント内で講演や相談コーナー、大手生命保険会社内でのキャリア・採用セミナーを担当。また、職業訓練校・短期大学にてキャリアの授業も担当している。

保有資格

  • 2級キャリア・コンサルティング技能士(国家検定)
  • キャリアコンサルタント(国家資格)
  • 米国CCE,lnc.認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー
  • 銀座コーチングスクールGCSプロフェッショナルコーチ
  • マインドマップ プラクティショナー
目次

そもそも自己PRとはなにか?「自己PR」という欄だけではないことを理解しよう

転職の家庭教師/キャリアコンサルタント 丸井沙紀様2

そもそも自己PRとはなんでしょうか。

履歴書や職務経歴書に「自己PR」を書く欄が設けられています。
企業のサイトや求人サイトからの応募でも「自己PR」を入力する欄がある場合があります。

学生時代に就職活動をした方は、エントリーシートに「自己PR」と「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」を書いた方もいるでしょう。
面接で「自己PRをお願いします」と聞かれることもあります。

そういった質問項目に対して適格にPRできるという事は重要ですが、一番考えてほしい事は「全てが自己PRである」という事です。

例えば履歴書の資格欄や趣味欄、職務経歴書の職務要約から経歴、スキル一覧、面接におけるすべての場面、もっというとメールのやりとりや郵送の場合のカバーレター、電話応対などすべて見られています。

見られている=自己PRの場であることを意識してください。

そこを理解した上で、ここからは、いわゆる職務経歴書や面接での「自己PR=強み」について詳しく解説していきます。

転職における「強み」とは何か

自己PRは自身の「強み」とも言い換えられます

学生時代に就職活動をした方は自己PR時に「私の強みは○○です」とPRした経験があるのではないでしょうか。

それでは転職における「強み」とは何でしょうか。

転職での強みは“これができる”ということ

中途での転職の場合は、特に即戦力を求められます。
そのため「これができます」という事がわからないと採用する方も判断に困ってしまいます。

同業同職種であれば経験をPRすればよいのですが、異業種または異職種など未経験の仕事にチャレンジする場合では、共通して活かせる、持ち運びできるスキル「ポータブルスキル」をいかにPRするかが鍵となります。

ポータブルスキルについては後で詳しく解説します。

「これができる」という事はパソコンや営業成績など、実務としてすぐに行うことができるスキル面だけではありません。
コミュニケーションスキルや調整力、マネジメント力、課題解決など表面的なスキル以外の特性もPRとなります

また資格取得や語学の勉強、留学や趣味など仕事以外で培った経験の中にもPRできる事がある場合もあります。

行きたい会社や業界で活かせる強みを伝える

「強み=これができる」という事をPRするということはわかりました。

だからといって、ただできる事を並べればいいという事ではありません。

例えばパソコンで難しいプログラム開発ができるという強みがあるとします。

応募先の企業の仕事ではパソコンをほぼ使わない仕事であれば、なんのPRにもなりません。行きたい業界や職種と「共通点」を見つける必要があります。

共通点を見つけるためには業界研究・職種研究・企業研究をしっかりと行い、理解していることが重要です。
よって自己PRを書く段階では、行きたい業界や職種など方向性が決まっていることが重要です。

営業職に応募するのと事務職に応募するのでは、PRすべき点が変わりますよね?

できれば応募企業ごとに強みを変えて書くとよりPRになります

ただし転職エージェントなどを利用する際には登録した書類を使いまわすことが多いため、業種職種など方向性だけは決めておき、希望する業種や求める人材に適したPRを作成するようにしておくとよいでしょう。

自己PRにおける「好き」と「強み」の違い

「好き」であることが強みにはなるのでしょうか?

このようなご質問をいただく事があります。

回答としては、なるともならないとも言い切れませんが、時と場合、PRの仕方によります

「好き」が強みになる仕事があります。

例えば私のようにライティングをする場合。
ファッションについて書くことがある場合、ファッションが好きで興味があり詳しいと有利になります。

以前クリエイティブ系の転職エージェントのキャリアアドバイザーをしていた際、ゲーム業界の場合には必ず持っているゲーム機や年間課金金額をヒアリングするように言われていました。

まさに好きではないとできない仕事です。

IT系も同じです。常に最新の勉強やスキルアップが必要な業界となります。

  • 「趣味で自宅にサーバーを立てています」
  • 「自宅でゲーム開発をしています」

といったことがPRになります。

ただし、好きというだけで本当にPRとなるのでしょうか?

例えば「私は人と話すのが好き、相談にのるのが好きです。」そう聞いただけで、あなたは私に転職相談をしたいと思いますか?

きっと思わないでしょう。

相談するなら「何ができるのか?」と「自分にどう役に立ってくれるのか?」が知りたくないでしょうか。

  • 「履歴書や職務経歴書の添削ができます」
  • 「あなたの気持ちにそったアドバイスができます」
  • 「面接練習を徹底的に行います」

という風に、何ができるのかが明確であれば相談したくなるのではないでしょうか。

実際、私は鉄道が好きなのですが、鉄道会社に就職を目指す学生が通う短期大学で面接対策の講師をしています。

ただし鉄道が好きというだけでは務まりません。面接対策に対するスキルと経験が必要になります。
そこにより好きなものがプラスされる事で業界研究も含めて深いアドバイスをすることができます。

転職の際の自己PRも同じです。

  • 「ゲームが好きで月10万課金しています」
  • 「自宅でサーバーと立てています」

という興味はPRとなりますが、その上で仕事としてどんなゲーム開発や検証ができるのか、実務としてサーバーの導入や運用することができるのかという事をセットで伝える必要があります

「歌うのが好きです」というだけの人の歌をあなたはお金を払って聴くことはないですよね。

転職の際に「強み」はなぜ見つからないのか

面接で自己PRすることを遠慮してしまう

特に日本人は遠慮がちで奥ゆかしく、自己PRが苦手な方が多いと感じます。

欧米の方の演説やプレゼンのように、自信満々に堂々とのべてPRできたらいいのですが「いやいや私なんて」と恥ずかしく遠慮がちになってしまっていませんか?

解決法:マインドセットを変える

面接や書類って何をする場ですか?
そうです。先にもお伝えしたように「自己PRする場」です。

そもそも自己PRする場で遠慮してどうするのですか?
面接の場に何をしにきたのでしょう?

自己PRしていいんです。どんどんPRしましょう
遠慮がちになってしまう方は、そのようにマインドセットしましょう。

最初は難しいかもしれませんが少しずつ頭と気持ちを切り替えてみてください。

どのレベルから「できる」と言っていいかわからない

今までの仕事で日々、些細な業務から専門的な事までやってきたことは色々あると思います。
どのレベルからを「私はできます」と言っていいかわからないという相談をよく頂きます。

確かに「自分のレベルでできると言っていいのか」「できると言ったのに入社後全く仕事ができないとなってしまったら…」と不安になりますよね

解決法:何をどこまでできるかを具体的にはっきりと伝える

無理に盛る必要はないです。でも、できるものを伝えないのはもったいないです。

突然ですが質問です。

あなたはExcelができますか?

「はい」か「いいえ」で答えてください。

どの程度できますか?

私が今まで出会った方の中で「はい」と答えた方では「文字入力はできます。オートSUM?関数?なんですかそれ?」という方もいます。

逆に「VBAやマクロ(プログラムを組んで自動化する機能)までできないとExcelができるなんて言えないですよね」とおっしゃった方もいます。

あなたはいかがでしょうか。

Excelの関数はバージョンにもよりますが、2,000種類以上あります。
その他にも沢山便利な機能がありますが、その全てが頭に入った状態で日々使用している人なんていません。

ですから、書類や面接では何がどこまでできるかを伝え、それ以上でも以下でもないという事を具体的に伝えましょう

Excelの場合は、

  • 「入力程度」
  • 「他の方が作ってある表に入力する程度」
  • 「VLOOKUP関数程度」

などと伝えましょう。

そのレベルで通用するかどうかは会社が判断することです。
Excelを全く使用したことがない方は例えがわかりにくくて申し訳ありません。

Excelに限らず、電話応対、資料作成、営業、マーケティング、クレーム対応、専門分野のスキルなど行っている事は遠慮することなく具体的に示していきましょう

数字で表せられるものは数字で表しましょう
売上や成績だけではなく「〇人のチームのマネジメント」など人数や件数も有効です。

趣味レベルのものでも転職先で活かせそうであれば書いてもいいでしょう。

例えば一眼レフカメラをプロのカメラマンのように仕事で使用したことがなくても、趣味で撮影をしたり、自分のカメラをもって普段から触ったりしていたら、まったく触った事がない方よりもすぐに仕事としても活かせるかもしれません。

自己肯定感が低く自分に自信が持てない

「私自己肯定感が低いんです」というご相談をよくいただきます。

自己肯定感とは「今の自分のままでいい」というありのままの自分を認める力です。
自分自身を認める事ができないと肯定の逆の「否定」となってしまいます。

  • 「私なんてたいした事ない」
  • 「〇〇さんに比べたら全くできない」
  • 「私レベルでできるなんて言ったら怒られてしまう」

とおっしゃる方は多くいらっしゃいます。
自分に自信が持てない中での自己PRは苦しいですよね。

解決法:「できる」のハードルを下げる

自己肯定感が低い方はハードルが高く、自分に厳しい方が多いです。

「100点を取らないと良い成績とはいえない」といった形です。95点なら「5点もマイナスなのでダメ」と感じてしまう人です。

逆に自己肯定感が高い方はハードルが低めです。
普段30点なのに40点を取ったら「私天才!」と有頂天になるでしょう。

周りも普段が低い点数に見慣れているため褒めてくれます。

そのハードルは誰が決めたのでしょうか?

自分自身である場合が多いです。
受ける会社でどの程度のスキルを必要としているかは詳しく確認してみないとわかりません。

最初からレベルを決めつけて、できるものもできないと言ってしまっては勿体ないです。

特に異業種や異職種に転職する場合には、今の会社では専門家が沢山そろっていて自分はレベルが低いと思っていた事も転職先ではトップレベルになる事もあります

私自身、ITスクールにいた時には社員や講師にパソコンやITのスペシャリストが沢山いました。
わからない事を教えて頂いていた為、自分のスキルは低い方だと思っていました。

しかしIT専門ではないスクールに転職したところ「パソコンやITに詳しい人」と言われるようになりました。

一つ前の「どこからできると言っていいかわからない」でもお伝えしたように、どのレベルのスキルが必要かは応募先の企業が判断することです。

ハードルを下げて自分ができる事を具体的に伝えるようにしましょう
それでレベルが合わなかったら不採用になります。だからこそ安心してPRしましょう。

転職先での仕事が描けていない

「行きたい会社や業界で活かせる」でも説明しましたが、PRする強みは行きたい会社と自分の共通点です。

特に異業種や異職種に行く場合には、そこでの仕事がどんな内容なのか、何を必要とされているのかをしっかりと理解しましょう
同業や同職種のお仕事紹介や、実際にその仕事をしている人のブログなどを読んでみたり、必要なスキルや資格の勉強をしたりすることで理解が深まります。

仕事内容を理解することは、単に自己PRを書くという目的だけではなく、あなた自身が続けられそうか?向いているか?ミスマッチはないかという判断にもなるため非常に重要です。

“転職で活かせる強み”の5つの見つけ方

転職の家庭教師/キャリアコンサルタント 丸井沙紀様4

  • 実務経験をPR
  • これまでの印象的なエピソードから探す
  • “自分を表す言葉”から探す
  • 求人情報の「求めている人物像」にあう部分をPR
  • ポータブルスキルを考える

①実務経験をPR

まずは今まで行ってきた実務経験を思い出してみましょう。
職務経歴書の作成を始めている場合には、先に職歴をまとめながら振り返るとよいでしょう

担当した仕事、成果が出たこと、まわりから褒められたり感謝されたりしたこと、自分が得意と感じる事などを思い出してみましょう。

数字で示せるものは数字でしましょう。

②これまでの印象的なエピソードから探す

大きなプロジェクトにかかわった、成功体験、失敗から学んだ経験、業務改善、部下や後輩の指導や成長、お客様に喜んでいただけたことなど、今までの経験から印象的なエピソードを思い出してみましょう。

結果だけではなく過程が大切です。何を大切にし、どう工夫し実行してきたかについても考えてみましょう

③“自分を表す言葉”から探す

自分を表す言葉、近いなと思う言葉から考えてみるやり方もあります。

例えば「明るい」「忍耐力がある」「堅実」「積極的」といった言葉から自分に合う言葉を見つけ、その強みや性格を証明するエピソードを今までの仕事経験から思い出してみましょう。

④求人情報の「求めている人物像」にあう部分をPR

求人情報欄には「求めている人物像」「こんな方が活躍しています」といった表記がある場合があります。

例えば「明るく積極的にコミュニケーションをとれる方」「コツコツ真面目に仕事に取り組む方」などです。

無理に寄せるのはよくありませんが、書いてある言葉から「自分に合うな」と感じる部分を強みのキーワードとした上で、過去の経験から具体的なエピソードを思い出してみましょう

⑤ポータブルスキルを考える

経験、実務経験とばかり言われてしまうと「異業種・異職種に転職をするときには何の強みもない」と考えてしまう方も多いと思います。

その時にはポータブルスキル「持ち運びできるスキル」に注目してみましょう。

仕事をしている上で、どんな業種や職種でも共通して必要とされるスキルは少なからずあるはずです。

コミュニケーション力、調整力、基本的なパソコンスキル、マネジメント力、提案力、後輩の指導経験、課題解決力などです。共通して活かせそうなスキルを見つけて強みとしてPRしていきましょう

履歴書・職務経歴書での自己PRのポイント

私が普段、転職の家庭教師として履歴書や職務経歴書の添削やアドバイスをする際には、以下のようにアドバイスをしています。

履歴書の「志望動機・自己PR・好きな学科欄」は志望動機のみ。自己PRは職務経歴書に書く

使用する履歴書のフォーマットによりますが、「志望動機・自己PR・好きな学科欄」という形で1つの枠の中に複数の項目を書く欄があると思います。

この小さな枠の中に志望動機も自己PRも・・・、とあれこれ書こうとしても中途半端なPRとなってしまいます。

そこで履歴書は志望動機欄として実際に受ける企業が決まったら埋めるようにし、自己PRは職務経歴書にしっかり書くとよいでしょう。

職務経歴書には自己PRの他に「3つの強み」を書く

突然ですが質問です。

Q)あなたが今受けたいと思っている企業や業界で活かせそうな経験や強みは何でしょうか?3つ挙げてください。

3つ挙げたら、それがなぜ「強み」または「できる」と言えるのか、今までの仕事などの経験から具体的なエピソードと共に書いてください

いかがでしょうか?
結構難しいですし、考えてしまうと思います。

でもこれが言えないと、企業はあなたを採用する理由を見つける事ができません。

逆にしっかり記してあると、あなたの仕事をしている様子や考え、経験値が手に取るようにわかる為、「会ってみたい」と思われるようになります。

自己PRは未来形で締める

「3つの強み」を書いた上で、最後に自己PRで締めます

自己PRには今までの経験を活かし、どんなキャリアを積んでいきたいのか?どんなふうに活躍していきたいのかという、未来を見た前向きなPRを書いていきましょう。

また、職務経歴や3つの強みでは実際に仕事として経験したことしか書けませんが、ここは自由なPRの場です。

資格取得に向けて勉強している事、留学経験や趣味など、次の仕事で活かせそうなものやPRになる事、業界への思いなどを書き自分をPRしていきましょう。

転職面接での自己PRのポイント

面接で「自己PRをお願いします」と言われた場合には、職務経歴書で書いた3つの強みと自己PRの中から1つピックアップして、論理的に伝えていきます。

PREP法で結論からわかりやすく話す

転職面接におけるPREP法とは?

自己PRでは、『PREP法』という方法を使うとわかりやすいPRができます。

PREP法

  1. Point :導入結論
  2. Reason :理由
  3. Example:具体例
  4. Point :最終結論

まずはこのPREP法の順に従った構成で説明できるようにしましょう。

応募企業が求めている人物像との共通点をPR

「行きたい会社や業界で活かせる」でもお伝えしましたが、面接を受ける企業と自身の強みの共通点や、求める人物像に当てはまる点をピックアップしてPRするようにしましょう。

上記のPREP法とあわせて例を見てみましょう。

PREP法の活用例

導入結論

私の強みはお客様のニーズに合わせた営業で売上を上げる事ができる事です。

理由&具体例

私は現在営業職10年目となります。
入社当初は会社の研修でもどんどん提案をしていく営業方式を学び実践してきました。

しかし、ただ押しだけの売り方ですと、離れてしまうお客様がいます。

また今の時代、SNSなどに営業がきついといった口コミを書かれてしまうと会社の評判が落ちてしまいます。

そこで私はしっかりとお客様のニーズを知り、寄り添ってあったものを提案するという事が重要と考えました。
その為には傾聴が大切と考え、休日を利用して傾聴研修にも通いました。

学んだことを活かしお客様のご要望やお気持ち、困りごとをしっかりお伺いすることで、あった商品やコースの提案ができ、売り上げはそれまでの1.5倍に上がりました。

またお客様は自らほしいと思って契約いただく為、契約後の解約件数も半数に減らす事ができました。

最終結論

この経験を御社の営業にも活かし、お客様のお気持ちに沿ったご提案をし、売り上げにつなげていきます。

職務経歴書は面接の台本である

すでに職務経歴書で「3つの強み」について具体的に書いてあります。
面接官は興味をもった点について「具体的にもっと知りたい」と掘り下げ質問をしてくることがあります。

掘り下げ質問をされた時に効果的なのが、自身が強みとして挙げたエピソードです。
自信を持って、その時の話や結果、気持ちなどを話しましょう。

職務経歴書は面接の台本です。

書類がしっかり作成できていれば、質問してほしい事、PRしたい事に質問が及ぶので面接を有利に進める事ができます

志望動機と自己PRの違い

よく「自己PRと志望動機が一緒になってしまう」といった相談をいただきます。
志望動機にもPRやキャリアプランを入れるケースがある為、混乱してしまうのだと思います。

困ったときには、もともとの言葉の意味を考えてください。

自己PRは今までに述べたように、自分の強みをPRする場です。

対して志望動機は「志望の動機」です。
なぜその会社を受けたのか(志望したのか)という事を伝える必要があります。その為には企業研究も重要です。

なぜこの業界?なぜこの職種?なぜこの会社?どう活躍できるの?といった採用担当者の疑問に答えられる内容にしていきましょう。

自己PRに“あなたの気持ち”はついてきていますか?

ここからは一番大切な話をします。

こちらを読んでいる方は、すでに色々なサイトや本などで自己PRの事例を読んで、参考にしながら考えてきた方も多いのではないでしょうか?
勿論、それらや私がこれまでに伝えてきたことを参考に、強みを見つけてPRしていただきたいです。

しかしながら、気持ちがついていかない場合があります。

  • 「このように書けばいいのは頭では理解しているが自信が持てない」
  • 「盛っている感じがする」

こういったモヤモヤを抱えたまま書類を作成し、面接にいっても心が追いついてこず、おどおどしてしまい自信をもったPRができなくなってしまいます。
面接まで行ければまだいいのですが、書類作成が進まず悩んでいる方も多いと思います。

「こう書けばいい」というノウハウを真似する前に、マインドセットを行いましょう。

そのためにこちらの記事では、

  • 「どこからできると言っていいかわからない」
  • 「自己肯定感が低い」

という部分でハードルを下げるなど、まずは自身の気持ちのありようを多めに解説しました。

自己肯定感やハードルの位置はすぐに変わるものではありません。
少しずつ意識をし「これはPRしようかどうしようか」と悩んだ時に、思い出して意識してほしいです。

それでも無理してPRしていることや盛っていると感じる事は無理して書く必要はありません。
自分らしさを大切にして、自分の良いところに目を向けてわかりやすく伝えていけるようにしていきましょう。

自己PRに悩んでいた方がうまくPRできて採用に至った例

事例1:自分の仕事経験に自信が持てない。今いる会社でしかやらない仕事をどうPRしたらいいの?

総務事務:40代女性

総務という職種上、その会社にしかない作業や仕事を多くこなしている為、これといった経験やスキルを伝えにくいのが難しいところです。

この方は面接で「〇〇はできますか?」と聞かれても、実際現職でやってはいるけれど、会社が変われば業務内容、規模感が異なる為、自信をもって「できます」と答える事ができませんでした

実際の面接では自信がない回答の仕方をしてしまうか、「できません」と答えてしまい、なかなか採用に結びつかないことが課題でした。

「どこからできると言っていいかわからない」でも伝えましたが、

  • 「ここまではできます」
  • 「今の会社では〇〇までは担当しておりますので、同じ規模でしたら可能だと思いますし、やり方が変わるようでしたら覚えて対応します」

など「ここまでできる」という事をはっきり具体的に伝えるようにアドバイスしました。

面接では、はっきりと堂々と伝えることを意識していただきました。
その結果、次の面接ではうまくいき無事採用にいたりました。

事例2:自分らしく働く会社に受かりたい

社内SE:女性20代

現職では経営者からのトップダウンに悩まされていました。
「経営者の言う通りのことしかやらないように」という社風にうんざりし、転職活動をしていました。

そこで3つの強みの中に「自ら考え行動する」という強みを入れて、そのような行動をした具体的なエピソードを入れました。

結果、「色々任せたい、提案してほしい」という社風の会社に入社することができました。

まとめ

自己PRは書き方、伝え方も大切ですが、自己肯定感を上げて自分に自信を持つことが一番大切です。
心がついてきている状態で面接に行き、堂々と自分の強みをPRしてください。

その為の考え方、伝え方をお伝えしてきました。

1つでも多く「これは強みといっていいんだ」と自分の良さに気づいて頂き、論理的な書き方、伝え方でしっかりと伝えていきましょう。

採用担当者は強みがわからないと採用に踏み切れません

しかし、あなたの強みはあなたしか気づかないしPRすることができません。自分に自信を持ち、良いところを沢山見つけ言葉にしていきましょう。

転職の家庭教師/キャリアコンサルタント 丸井沙紀様

転職の家庭教師/キャリアコンサルタント
丸井沙紀

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