当記事は転職の家庭教師/キャリアコンサルタントの丸井沙紀様に寄稿いただいております。
書類が通過してやっと訪れた面接の機会。
社会人経験の中で面接を受ける機会はそうそうない為、学生時代以来という方や久しぶりに受けるという方も多いでしょう。
- 「緊張するから苦手」
- 「いつも通りの自分が出せない」
という方も、事前にしっかり準備をすれば緊張は半減します。
この記事では面接の基礎からよく聞かれること、質問の意図などを紹介しながら対策と準備することを解説していきます。
これから面接を受ける方、転職準備に入る方はぜひ最後までお読みください。
転職の家庭教師/キャリアコンサルタント
丸井沙紀
4,000人以上の相談実績を元に、転職活動をサポートする「100%相談者の味方としてサポートする転職の家庭教師」として活動中。会社員時代のキャリアスクール運営・キャリアカウンセラーとして勤務後独立。転職エージェント内でのアドバイザーを経て、現在は転職・学生向け就活の大規模転職イベント内で講演や相談コーナー、大手生命保険会社内でのキャリア・採用セミナーを担当。また、職業訓練校・短期大学にてキャリアの授業も担当している。
保有資格
- 2級キャリア・コンサルティング技能士(国家検定)
- キャリアコンサルタント(国家資格)
- 米国CCE,lnc.認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー
- 銀座コーチングスクールGCSプロフェッショナルコーチ
- マインドマップ プラクティショナー
面接準備って必要?
そもそも面接に準備は必要なのでしょうか。
- 「私はお話が得意でコミュニケーション能力があるからその場でなんとかなる」
- 「面接官は本音を知りたいからありきたりの準備なんていらないのでは」
という意見を聞きます。
一理あるのですが、全く準備をしないというのはどうでしょう。
例えば「自己紹介」ひとつとっても、すらすら話せる自信はありますか?
話すだけではなく自分の事を簡潔に伝えられ、なおかつその会社に向けたPRができる内容になっていますか?
また「成功体験」を聞かれた際に、過去に様々ある仕事での経験の中から、面接で話すのにふさわしいエピソードを思い出し、わかりやすく簡潔にPRになる形で話せますか?
多くの方は難しいと思います。
勿論、面接はコミュニケーションの場です。会話のキャッチボールがあったり、掘り下げ質問があったり、予期せぬ質問をされる事もあるでしょう。
ありきたりのテンプレートや原稿を棒読みするような回答ではつまらないですし、あなたらしさが伝わりません。
とはいえ「面接でよく聞かれる質問くらいは事前に準備をしてくるのが当然では?」というのが面接官の本音です。
面接という、お互いにとって貴重な時間を使って行う場面。準備がどれだけできているかで、その会社への本気度や計画性がわかります。
面接で緊張してしまう方は、準備をしっかりすることで緊張を和らげることができます。
面接は準備が9割とも言われています。できる限りの準備をしてあなたの魅力を120%伝えていきましょう。
面接の回数は何回?面接官はどんな人?
面接回数は企業によりますが、1~3回が一般的です。
私が転職の家庭教師としてサポートしたお客様の中で1番多いところで、6回という会社もありました。
逆に小さな会社では、1次面接で社長が面接官を担当して1回で終わったという会社もありました。
あるデータによると、面接実施回数は平均2回となるようです。
面接回数と段階ごとの面接担当者は以下のようになります。
1次面接:人事担当
一般的な質問から人柄、マナー、入社の意思などを確認
2次面接:現場担当・責任者
経験やスキルの確認、会社が任せたい仕事内容やミッションと本人が考えているキャリアビジョンやスキルに相違はないか
最終面接:社長・役員
会社の将来を任せられる人材であるか
面接回数が2回の場合には、人事担当と現場担当が同時に面接官を務めて、1次面接と2次面接の内容を同時に確認していくスタイルが多いです。
また、間にSPIなどの適性試験や筆記試験を実施する場合もあります。こちらも事前に対策本などを使い準備しておきましょう。
面接でよく聞かれる質問7選
面接では実際どんなことを聞かれるのでしょうか?
よくある7つの質問について、面接官が知りたい事と対策について紹介していきます。
①自己紹介
面接官が知りたい事
コミュニケーション力、会話のきっかけ作り
対策
名前、簡単な経歴、PRや志望動機を完結に話せるよう準備
面接開始後、一番はじめに聞かれることが多いこの質問。第一印象にも近い形となるため、重要な質問です。
簡単に自己紹介することでアイスブレイクの役割も果たし、その後、色々な質問や会話がしやすくなるという効果もあります。
ポイントは簡潔にまとめる&PRになる事も入れるという事です。
- 氏名
- これまでの職歴
- 応募企業との接点や活かせるスキル
- 志望理由(簡単に)
これらをそれぞれ完結に述べましょう。
挨拶と締めの言葉をいれる
「本日はお忙しい中面接の機会をいただきありがとうございます」
といったお礼や挨拶、最後に
- 「本日はよろしくお願いします」
- 「以上となります」
など、締めの言葉を伝えると締まってよい印象となります。
ポイント
応募企業との接点や活かせるスキルをPRするという事と、全て簡潔に話すという事です。
企業によっては「1分程度で」「2分程度で」など指示がある場合がありますので、従うようにしましょう。
特に指示がない場合には1~3分程度で話せるよう事前に準備しましょう。
どのくらいのボリュームだと1分になるのか、時間と言葉の感覚をマスターしておくのがおすすめです。
長々と経歴を全て話したり、PRしたいが為に永遠と自己PRを話したりしてしまう方をよく見かけます。
面接官は経歴の詳細や自己PRはこれからひとつひとつ質問しながら聞いていきたいと考えています。
いきなり一方的に長々と話されてしまうと、コミュニケーションスキルが低い印象を与えてしまいます。
完結にまとめ、PRや経歴を話しはするものの、あくまで「自己紹介」という本筋からずれないようにしてください。
最初の自己紹介で詰まってしまうと気まずい空気が流れてしまい、緊張感が増してしまう事で、この後の面接がしどろもどろになってしまう危険があります。
しっかり準備しましょう。
②志望動機
面接官が知りたい事
志望度ややる気・熱意、企業理解
対策
企業研究・業界研究を念入りに行う、入社への熱意や活かせるスキルをわかりやすく伝える
企業としては「入社後長く前向きに働いて活躍をしてほしい」と考えて採用活動を行っています。
そして応募者は複数の企業を並行して受けていることは、面接官は百も承知です。
なんとなく沢山応募した中の1つなのか、本当に自社に魅力を感じているのかは確認したいところです。
ポイント
以下の4つのポイントが伝わるようにしましょう。
- なぜこの業界?(特に未経験の場合)
- なぜこの職種?(特に未経験の場合)
- なぜ他社ではなくこの会社?(この会社だけの魅力、働きたい理由を述べましょう)
- どう活躍するの?(活かせる経験などをPR)
企業や応募する仕事内容について、どの程度理解しているのかもポイントのひとつです。
企業研究や業界研究をしてどれだけ調べているかは熱意のPRにもつながります。
企業や仕事内容に誤解があると入社後「こんなはずじゃなかった」となってしまい、早期退職に繋がるなどお互いに残念な結果となります。
企業研究や業界研究をすることは面接対策以前にあなた自身の為でもあります。
よく調べた上で、企業や仕事の魅力を見つけ、そこで自身がどう活躍し貢献していきたいのかを伝えるようにしましょう。
③自己PR
面接官が知りたい事
人柄やコミュニケーション力、戦力になるか
対策
受けている会社で活かせる強みをPR、PRするポイントを先に話す、自信をもって話す
強みをただなんでもPRすればいいという事ではありません。
応募している企業や仕事内容で活かせる強みをPRする必要があります。
そのためには、自己分析を深める事と同時に、企業研究・職種研究も欠かせません。
企業がどんな人を求めているのかを理解した上で、自分との共通点を見つけてPRしていきましょう。
また伝え方にも順番やテクニックが必要です。
こちらの記事で強みの見つけ方から事例までを詳しく解説しております。
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④退職理由
面接官が知りたい事
再現性はないか(またすぐ辞めてしまわないか)、退職理由が転職で解決できるのか、話しにくい質問に対してどう説明するか
対策
本音の退職理由と向き合う、前向きな印象となるようポジティブな表現で説明する
複数回転職している方は、過去全ての会社の退職理由や転職理由を聞かれる場合があります。
すべてにおいて前向きな印象を残せる説明になるように準備しておきましょう。
以下の記事では、よくある本音の退職理由から好印象に伝えるためのテクニックまでを例を出しながら詳しく解説しています。併せてご確認ください。
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⑤長所・短所
面接官が知りたい事
活躍できる人材か、まわりのメンバーとの相性、人柄、自身の性格や特性をどのように理解し短所は改善努力をしているか
対策
性格の部分でありますが、プライベートだけではなく、応募している企業や職種にふさわしく、活かせる部分をPR。短所に関しては改善策を必ず伝える。
一緒に働くメンバーを迎え入れると考えた時に、経験やスキルは勿論ですが、性格や人柄も重要な判断ポイントとなります。
強みと混同して仕事ぶりだけをPRしてしまう方がいますが、特に指定がない場合には、性格など自身の内面や仕事の仕方の特徴を話すようにします。
その際、性格が良い人、メンバーとなじめる人柄という事も大切ですが、何よりその仕事に適した性格かという事も重要です。
例えば正確性が求められる経理の仕事への応募なのに、「短所はおおざっぱな性格です」などと言ってしまうと、
- 「経理には適さない」
- 「経理の仕事を理解していないのではないだろうか」
と懸念されてしまいます。
長所も同じく、自身の性格や特性がその仕事で活かせる部分を伝えるようにしましょう。
伝える順番
伝える順番も重要です。
後に紹介するPREP法でも解説をしていますが、まずは結論を端的に伝え、その後具体的な説明やエピソードを伝えましょう。
短所は長所の裏返し
長所は自分で見つかっても短所はなかなか挙げづらいものです。
見つかるものの本当に自分のダメな部分となってしまい、面接で伝えていいものだろうかと悩みますよね。
そんな時には長所の裏返しを考えてみてください。
例えば長所が「慎重で丁寧な仕事」であれば、短所は「時間がかかってしまう事がある」といった風に考えてみましょう。
物事は表裏一体ですね。
短所は短所のまま終わらせず改善策を伝える
- 「仕事に時間がかかってしまう」
- 「おおざっぱ」
- 「スピード感はあるがミスが多い」
など短所を挙げてそのままでしたら、ただダメな印象が残ってしまうだけです。
必ず短所が仕事に影響することがないように気をつけている事、改善策を挙げるようにしましょう。
【例】
長所
私の長所は慎重にミスなく仕事を行う事です。
経理という仕事は間違いがあっては許されません。入力処理をする際もミスがないよう慎重に行い、その後必ず再確認するようにしています。
自分だけでは自信がない箇所は、上司にも確認をお願いしています。上司や同僚からも「〇〇さんのデータはいつも完璧だね」という言葉をいただいております。
この性格を御社でも活かし正確な仕事を行います。
短所
私の短所は慎重なあまりに時間がかかってしまう時がある事です。
長所でお伝えしました通り、ミスがないよう慎重に行い、2重3重で確認を行うようにしていますが、時に時間がかかりすぎてしまう場合があります。
業務の内容的に万一誤りがあっても、後で修正ができるものは確認の回数や時間を減らす、優先順位を設け期日を意識する、周りの人の仕事の流れを意識するなどして、質を保ちつつ時間がかかりすぎて期日が過ぎてしまわないように工夫をしております。
⑥逆質問「何か質問はありませんか?」
面接官が知りたい事
入社意欲や自社への興味、コミュニケーション能力、入社前に疑問や不安を解消して安心して入社してほしい
対策
事前に質問を準備しておく、入社を想定して働く上での疑問や質問の中から前向きな内容を質問する
面接の最後の方で聞かれる「何か質問はありませんか?」と聞かれるいわゆる“逆質問”。
本当に入社を検討していれば自然と質問したい事は出てくるのではないでしょうか?
業務の流れや必要なスキル、会社の今後の展望、入社前に準備しておいた方がいい事、一緒に働くメンバー構成など聞きたい事は山ほどでてきませんか?
よく逆質問は「PRの場」といった解説を目にします。
勿論PRになる事に越したことはないのですが、質問に無理に自己PRを盛り込むよりも、働くことを想定した時に本当に知りたい事を具体的に質問することで会話が盛り上がると共に、一緒に働いているイメージを面接官に与え、入社意欲を示すことが一番のPRになると思います。
事前にいくつか質問を考えておく
聞きたい事はあったものの、説明会や面接中に丁寧に説明があったり、緊張してしまったりして質問が浮かばなくなってしまう危険性があります。
それぞれの企業に対しての質問を面接前に考えておくことは勿論、どの企業にでもできる質問をいくつか用意しておきしょう。
【例】
- 「業務など一日の流れはどのような形でしょうか?」
- 「今回の募集背景や求める人物像や、与えられる役割を教えてください」
- 「御社で活躍している方にはどのような特徴がありますか?」
- 「将来的にはリーダー的な役割を担っていきたいと考えております。私と同年代や中途入社の方で役職についている方はいらっしゃいますか?」
避けた方がいい逆質問
ホームページや企業情報を見ればわかる事、面接中に説明されたことを再度質問すると逆効果となります。
また、給与や残業時間などの待遇面もこの場では避けた方がベターです。
- 売上利益はどのくらいですか?
- 主力商品は何になりますか?
- 社員数は何名ですか?
- 男女比率はどのくらいですか?
⑦エピソードなどを求められる質問
冒頭でも紹介した「成功体験」をはじめ、
- 「一番苦労した経験」
- 「失敗体験」
などを聞かれることがあります。
数ある仕事での経験から、質問の内容に適したエピソードを考えておきましょう。
成功体験はすごいこと、成し遂げたことを話さなければいけないということではありません。
仕事での具体的な成功体験も確認していますが、この人にとって何が成功と感じるのかという価値観を見ている質問です。
例えば営業を例にすると、
- 自分が売り上げ全国1位になった
- チームで1位になった
- 顧客満足度1位になった
- 育てた部下が売上1位になった
という風に何を成功ととらえるかで、その人の価値観や仕事の仕方や大切にしていることが見えてきます。
これが正解ということではなく、受けている企業の価値観と合うかどうかとなりますので素直にあなたの体験を伝えてください。
また苦労や失敗はそのまま終わらせず、工夫した事や経験から得たことなどを盛り込み、前向きな印象になるように準備をしましょう。
【例】
部下が発注ミスをしてしまい、大量の商品が誤って届くということがありました。
そこでなぜ起こったのかという原因を調べる為、まずはミスをした部下を叱ることなく、しっかりと話を聞き、状況をヒアリングしました。
また部署内のメンバーにもヒアリングをした所、管理表の仕様や発注の流れの中でミスにつながりやすい項目があり、他のメンバーも何度も間違えそうになったことがわかりました。
そこで〇〇を工夫して、業務の流れや管理表を改善しました。
その後、誤発注は0となり、発注業務自体の作業もスムーズになりかかる時間が減らすことができました。
部下やチームからも「残業が減った」「発注のプレッシャー解放された」といった声が出ました。
このように、起きてしまった失敗、具体的にどういう風に改善に取り組んだのか、結果どうなったのか、まわりの反応などを入れることで仕事ぶりやあなたの考えがわかるよう具体的に伝えるようにしましょう。
まれに出る難しい質問
- 「弊社があなたを採用するメリットは何ですか?」
- 「上司2人から同時に仕事を頼まれ納期も同じ、期間的に絶対に片方の仕事しかできない量。あなたならどうしますか?」
- 「あなたを表す四字熟語はなんですか?」
これらは不意に聞かれると悩んでしまう質問ですよね。
上記以外にもさまざまな形で想定外の質問をすることで、本音や対応力を見ているケースがあります。
質問の意図を十分に理解し、質問の答えになる形で落ち着いて対応しましょう。
また、質問とは異なりますが、中途での転職故に専門用語、業界用語での質問や会話が展開されることがあります。
即戦力を求めている場合には少しでも「?」といった反応をすると、経験が浅いといった印象を持たれてしまう場合があります。
未経験での挑戦やポータブルスキル(持ち運びできるスキル)を持った状態で、経験が浅い業界や職種への転職を希望する場合も、事前に業界や職種、用語や仕事の流れについてよく調べてスムーズに会話ができるようにしましょう。
掘り下げ質問
一つの質問からさらに質問をして深堀していくことを「掘り下げ質問」といいます。
- 「〇〇のプロジェクトでは〇〇円の売り上げを上げたとの事ですが、成功の秘訣はどこにありましたか?」
- 「その時特に工夫したことはどんな事ですか?」
- 「苦労したことはありましたか?」
- 「上司や周りの方から何か声掛けはありましたか?」
- 「達成した時〇〇さんはどのような気持ちでしたか?」
- 「その経験は弊社で入社後のどのように生かせそうですか?」
といった形で、1つの質問やエピソードからどんどんと質問が深堀されていきます。
一見沢山聞かれるとつっこまれているような気持ちになって困ってしまう方もいますが、掘り下げられたという事は興味をもってもらえた、もっと詳しく聞いてみたいと思っての事なので前向きに受け止めて答えていきましょう。
ただし、事前準備の段階からありきたりのテンプレートを用意して話したり、盛った内容を話したりしていると、掘り下げられた時に言葉に詰まってしまいます。
また、具体的なエピソードやその時の気持ちなど突然聞かれても思い出せないこともあるでしょう。
自分が実際に行った経験や実績を素直に話すようにするとともに、それぞれのエピソードや仕事内容を事前に思い出して話せるようにしておきましょう。
一番あなたらしさがPRできるポイントとなります。
面接の質問対策におすすめの転職エージェント3選
転職エージェントは丸井様が推奨しているものではありません。転職UPPP編集部が独自調査した情報をもとに執筆しています。
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面接の前に準備しておいた方がいい事
ここまでの解説をお読みいただいて準備がいかに大切であるかがおわかりいただけたと思います。
それは話す内容や話し方の練習だけではなく、企業研究と自己分析、対話述など多岐にわたります。
企業研究・業界研究
応募企業のホームページや求人情報は勿論、業界研究、ライバル社の把握もし、企業とともに業界全体も把握しましょう。
企業によっては社長や社員の方のブログや書籍がある場合もあります。
履歴書・職務経歴書の内容把握
当たり前ですが提出した履歴書・職務経歴書の内容を把握しておきましょう。
面接官はこれらの書類を元に面接で質問をしてきます。
複数の会社に応募していたり、作成から時間がたっているなどして、自身が書いてある内容を忘れ、全く違う話をしたりPRしてしまうといったことがないようにしましょう。
自己分析と経験やエピソードをまとめる
上に紹介したよく聞かれる質問に答えるためには、自己分析が大切です。
また、例にあげたような成功体験など、具体的なエピソードや仕事内容の詳細を説明する場面も出てきます。
沢山ある経験から何を話すのか、どう話すのか、細かい成果やその時の様子はどうだったのか。何年も前の事だと忘れていることもあるでしょう。
思い出したり、可能であれば過去の仕事の資料を読み返したりしておくことをお勧めします。
落ち着いて相手の話を聴き、質問の意味や意図を読み取る
準備というよりは、当日気をつけていただきたい事です。
緊張してしまったり、PRしたい気持ちが先走り、質問の答えになっていない回答をしたりしてしまう事があります。
それではコミュニケーションスキルが低いという印象を与えてしまいます。
面接中は落ち着いて、面接官が何を質問しているのか?質問に対する適切な答えは何かを瞬時に読み取るように意識しましょう。
PREP法「結論から話す」
どんなに良いエピソードやPRもダラダラと話してはまとまりがなく面接官に伝わりにくいものとなってしまいます。
自己紹介を除く、上記で紹介した質問に対しては「結論から話す」という事を意識し、事前準備の時点から、論理的にわかりやすい説明となる文章を考えておきましょう。
その際はこちらのPREP法を使うと伝わりやすくなります。
- Point :導入結論
- Reason :理由
- Example:具体例
- Point :最終結論
予期せぬ質問にも役立つ「結論から話す」という方法
この「この結論から話す」という方法は、面接で予期せぬ質問をされた際にも役に立ちます。
実際面接という緊張している場面で予期せぬ質問や、すぐに答えが出てこない質問をされると焦りますよね。
「とりあえず何か話さなきゃ」と思い適当に話し始めたものの、「自分でも何を話しているのかわからなくなってしまった」という経験はあるのではないでしょうか。
こんな時にまずは落ち着いて質問に対する答えの「結論」を考えてみてください。その結論を端的にまず言葉にして伝えます。
その先の事は考えながら話していくことになりますが、先に結論を伝えているので聞き手にとってはわかりやすくなります。
自身も結論を先に話しているので考えながら話しても、自然に結論に結びつく説明になっていきますので、まとまりがある説明となります。
以下の記事ではPREP法に則って作成した自己PRの事例がありますので併せてお読みください。
当記事は転職の家庭教師/キャリアコンサルタントの丸井沙紀様に寄稿いただいております。転職活動を始めると考えなければいけないことが自己PRです。履歴書や職務経歴書、Webからの応募の際にも書く欄があります。面接では「自己P[…]
話している様子を録画してみる
自分が話している姿をパソコンやスマートフォンを使用して録画してみましょう。
目線、笑顔、姿勢、口癖など気になるポイントを確認することができます。
また実際録画した内容を見ると説明がわかりにくい、長すぎる、短すぎるといった印象を客観視することができます。
自己紹介で解説したように「どのくらいはなせば1分位になる」といった時間の感覚も把握することができます。
またオンライン面接を行う企業も多い為、部屋の明るさやカメラの位置、マイクの聞こえ方なども同時に確認しましょう。
まとめ
面接でよく聞かれる質問を中心に紹介をし、対策方法についてお伝えしてきました。
面接はいかに事前準備が大切かおわかりいただけたでしょうか?
お話するのが苦手であったり緊張してしまったりする方は、しっかりと準備をして話す内容が整理されている事で緊張が半減します。
緊張してしまうのは、
- 「初めての人との会話」
- 「受かりたいという強いい気持ち」
- 「審査されている緊張感」
という要因にくえて「何を聞かれるのだろう、何て答えればいいのだろう」という心配が上乗せされるからです。
事前準備をすることで「何を聞かれるのだろう、何て答えればいいのだろう」という不安を取り除くことができます。
また、準備をしっかりとし、PRするポイントが整理されている事で自信をもって面接に臨むことができます。
コミュニケーションスキルに自信があり、お話をすることが得意と感じている方も、話すべきことが整理されていないと、余計な事ばかり話してしまい、後から「あれもPRすればよかった」「あの時こう答えればよかった」といった後悔をしてしまう危険があります。
自身の職業人生や経験を振り返り(自己分析)、その中から応募企業(企業研究)に合うPR内容を考え、話す順番や言葉選びも吟味して、伝わる、好印象となる内容を用意しておきましょう。
準備は時間がかかり大変な作業ではありますが、人生がかかっている大切な場面です。後悔ないよう120%あなたの魅力が伝わる面接になるよう準備していきましょう。
転職の家庭教師/キャリアコンサルタント
丸井沙紀
4,000人以上の相談実績を元に、転職活動をサポートする「100%相談者の味方としてサポートする転職の家庭教師」として活動中。会社員時代のキャリアスクール運営・キャリアカウンセラーとして勤務後独立。転職エージェント内でのアドバイザーを経て、現在は転職・学生向け就活の大規模転職イベント内で講演や相談コーナー、大手生命保険会社内でのキャリア・採用セミナーを担当。また、職業訓練校・短期大学にてキャリアの授業も担当している。
保有資格
- 2級キャリア・コンサルティング技能士(国家検定)
- キャリアコンサルタント(国家資格)
- 米国CCE,lnc.認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー
- 銀座コーチングスクールGCSプロフェッショナルコーチ
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