転職活動のベストなタイミングは何月?入社何年目がいい?年代別・ケース別でも解説

このページでは、転職活動にベストなタイミングについて解説。「転職するなら何月がいい?」「年代ごとの転職タイミングは?」といった疑問にも触れていきます。

実際、中途採用されやすい時期はあるため、その時期を狙うことで転職成功の可能性を高めることができるでしょう。

後半では転職活動を検討すべきタイミングも解説しているので、「転職するタイミングを決めかねている」という人も参考にしてください。

 

この記事を書いた人
T.F氏:30代前半

転職UPPPライター

T.F氏:30代前半

ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。

利用した転職サイト

リクルートエージェント、リクナビNEXT、Green、Wantedly、VISIONARY

転職するタイミングは入社何年目がベスト?

新卒入社(または既卒入社)の方は、入社から3年前後がベストタイミングと言われています。

厚生労働省の調べによると、新卒入社の3割以上の人が入社3年以内に離職。今までは「3年以上は続けるべき」という風潮もありましたが、現在は第二新卒を採用する企業が増えた背景もあり3年以内に辞める人が多くなっています。

厚生労働省「新規学卒者の離職状況」では、新卒入社の3割以上の人が入社3年以内に離職
赤丸が離職率

出典:厚生労働省「新規学卒者の離職状況」

とはいえ、企業によっては「忍耐力がない」「またすぐに辞めるのではないか」と疑われやすくなるのも事実。転職理由を明確にしておくとともに、可能であれば入社3年を過ぎてから転職活動を始めるといいでしょう。

【時期別】転職活動が有利になるタイミング!転職するなら何月がいい?

求人が増える時期:2〜3月、8〜9月

2〜3月は企業の決算期が終わり、新たな年度の始まりに合わせて新しいプロジェクトがスタートする時期。企業は新しい事業年度の開始に向けて、新しい人材を積極的に採用する傾向があります。

また人事異動も発生して人員補填が行われやすいタイミングなので、求人数が増えるといわけです。

8〜9月も半期決算後の事業戦略の見直しにともない人員強化を図る企業が多く、求人数が増える傾向にあります。

こういった背景から、2〜3月や8〜9月は求人が増えて中途採用されやすい時期といえます。

ボーナス支給後:6月〜7月、12月〜1月

「金銭的に損をしたくない」という方は、6月〜7月・12月〜1月のタイミングも転職におすすめです。

この時期は多くの企業がボーナスを支給するシーズン。賞与を受け取った後に転職活動を開始できるため、経済的な安定を保ちながら次のキャリアステップへと進むことができます

ボーナス後なら経済的な安心感があるため、万が一転職活動が長引いてしまっても転職に集中しやすいのもメリット。在職中の方でも、賞与後に転職活動を始めると、金銭的な損がありません。

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第二新卒におすすめなのは4月入社

次のような理由から、第二新卒の転職は4月入社がおすすめです。

  • 4月入社なら新卒入社の人たちと一緒に企業研修を受けられる
  • 新卒と一緒に第二新卒も採用する傾向がある

新卒入社の社員と一緒に研修を受けることで企業の文化や業務に関する深い理解を得ることができ、新しい職場でのスタートがより円滑になります。
また、4月は新卒採用のピーク時であり、多くの企業が新卒と一緒に第二新卒も採用する傾向があります。

第二新卒の方で4月入社を狙うなら、1月〜2月くらいから転職活動を始めてください

【第二新卒とは】高校、専門学校、大学を卒業した人が企業へ入社し、3年内に退職した人のことを指します。

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【年代別】転職活動を始めるのに適したタイミング

20代が転職活動を始めるタイミング

20代の方は、前半・後半の転職タイミングで以下のような違いがあります。

  • 20代前半:1〜2月
  • 20代後半:6月〜7月/12月〜1月

上述のとおり、20代前半の第二新卒の方は、4月入社を目指すのがおすすめ。この時期には多くの企業が新卒と一緒に第二新卒を採用する傾向があります

一方、20代後半の人の転職は専門的なスキルや経験が求められることが多く、企業も経験者の採用に力を入れる傾向があります。
そのため、求人数が増える6月〜7月や12月〜1月が転職のベストタイミングでしょう。

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30代が転職活動を始めるタイミング

30代の転職は専門的なスキルや経験が重視される段階。そのため企業が新しいプロジェクトを立ち上げる時期にあわせて、3月〜5月/9月〜11月のタイミングが狙い目です。

とはいえ、厚生労働省の調べによると、20代後半からは転職入職率が減少傾向にあります。そのため、転職時期を見図らずに出来るだけ早めに転職活動を始めるのがおすすめです。

厚生労働省の調べによる年齢階級別転職入職率出典:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」

リクルートエージェントなどの転職エージェントや、リクルートダイレクトスカウトなどのスカウト系の転職サイトに登録しておいて、中長期的な転職活動を計画するのもいいでしょう。

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40代が転職活動を始めるタイミング

40代の転職活動では、タイミングよりも市場価値に合った求人を見つけることが重要なポイント。40代は人員補填のための人材というよりも、即戦力となり事業戦略に関わる人材が求められるからです。

そのため、転職活動を始める前に自分の市場価値を正確に把握し、それに見合ったポジションや企業をターゲットにすることが重要。
企業やヘッドハンターからスカウトが届くリクルートダイレクトスカウトdoda Xを活用することで、市場価値に見合った転職先を見つけやすくなります。

40代からの転職は、あなたの市場価値を評価してくれる企業と出会えた時が転職のベストタイミングと言えるでしょう。

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【ケース別】転職活動を検討すべきタイミング6選

自分のスキルを高めたいと感じ始めた時

現在の職場での成長が停滞している、または新しいスキルや知識を習得する機会が限られていると感じたら転職を検討するべきタイミング。

新しい業務や事業に携われず昇進の機会が少ない企業に属していると、スキルアップする機会が得られません。新しい環境では、新たな挑戦とともに未経験の領域や新しいスキルセットを学ぶ機会が広がります

また、「自分の専門性を深めたい」という願望は転職を検討する大きな原動力。現在の会社でスキルの停滞を感じ始めたらなら、転職を検討してみてください。

よりやりがいのある仕事をしたいと感じた時

やりがいのある仕事を求める気持ちは、転職を検討する動機の一つ。もしあなたが現在の仕事に対して達成感や満足感を感じていないなら、新しいキャリアを検討するのも手段の一つです。

たとえば以下のようなケースでは、仕事でやりがいを感じにくくなります。

  • 仕事が単純なタスクばかり
  • 成長の機会がない
  • 自分の強みを発揮できない
単純なタスクばかりで成長の機会が少ない仕事が続いているなら、新規事業を積極的に展開する企業や社会課題への取り組みを行う企業への転職するのもありでしょう。

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職場環境や労働条件が変わった時

突然の組織の変更や業務内容の大幅な変動、働く時間や勤務地の変更などが行われた場合も転職のタイミングの一つ。職場環境や仕組みが変わったことで働きにくくなったり企業文化が合わなくなったりしたら、ストレスが溜まったりモチベーションの低下につながるからです。

また、給与削減や福利厚生の見直しなども、転職検討の判断材料。給与や福利厚生は、あなたの生活や仕事のモチベーションに影響を与えます。

長期的なキャリアを見据えた時に、今の会社のシステムに不満を感じるなら転職を検討してみてください。

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ジョブローテーションになってしまった時

ジョブローテーションはスキルを広げ、キャリアの発展を促す機会となります。

しかし、あなたが専門的な分野で深い知識やスキルを持っているなら別の話。全く異なる部署に移動させられた場合、これはフラストレーションと不満を引き起こす可能性があるからです。

また、部署によってはあなたの強みやスキルを発揮できない業務の可能性もあるでしょう。

新しい役職があなたのキャリアの目標や個人的な興味と合わない場合、これは転職を検討する良いタイミングかもしれません。

仕事内容と給与が釣り合っていないと感じた時

仕事内容と給与が釣り合っていないのは、あなたの専門性と貢献が適切に評価されていない兆候かもしれません
仮に正当に評価されていてもそれに給与が見合っていないということは、会社の業績が“イマイチ”という可能性も考えられます

不当な評価や業績不振の可能性もあるため、仕事内容と給与が釣り合っていないと感じたら転職を考えるいいタイミングでしょう。

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仕事の価値観や働き方を見直したくなった時

仕事の価値観や働き方を見直したくなるのは、現在の職場での成長や発展の機会に制約を感じて自己実現の道を探求する必要性を感じている証拠。あなたの仕事に対する価値観や本当にやりたいことを明確にして、転職すべきか考えてみるといいでしょう。

例えば、もっと柔軟な働き方やリモートワークを求めているのに現在の職場ではそれが許されていない場合、ワークライフバランスや生活の質に影響を与える可能性があります。

このような状況では、あなたの価値観や働き方にマッチした職場を探すことが重要です。

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転職活動で注意すべきタイミング・時期

転職活動を始めるにあたり、次のタイミングは避けた方がいいです。

  • 年末年始の時期
  • 4月の時期(中途採用の場合)

年末年始は年末の業務で忙しかったり企業が長期休暇に入ったりするため、求人数が減少する傾向にあります。また、企業が長期休暇に入っていると求人に応募しても企業と連絡が取りにくいため、転職活動が進みません。

4月は第二新卒の転職活動には向いていますが、新卒採用に力を入れる企業が多いため中途採用の活動が停滞しやすい時期。新卒採用と並行して中途採用も行う企業もありますが、採用ポジションが限られる可能性はあるでしょう。

あなたの条件に合った企業・ポジションへスムーズに転職するなら、上記のタイミングの転職活動は避けることをおすすめします。

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【まとめ】タイミングを見極めれば転職成功の可能性は高まる

今回解説したように、転職活動をするタイミングは【求人数が増える2〜3月/8〜9月】がベスト。「金銭的に損をしたくない」という方は、ボーナス支給後の6月〜7月/12月〜1月のタイミングもおすすめです。

求人数が増えるタイミングを狙えば選択肢も広がるので、転職成功の可能性も高まるでしょう。

また、年齢によっても転職のタイミングはばらばら。年齢を重ねるごとに転職入職率は低下するため、30代以上の方は特に早めの転職をおすすめします

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T.F氏:30代前半

ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。

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