子育て中の転職のベストタイミングは?成功のためのポイントを徹底解説

当記事はキャリアカウンセラーの鎌上織愛様に寄稿いただいております。

今の職場ではキャリアアップが望めない、もっとワークライフバランスを重視した働き方にシフトしたいなど転職を考え始めたものの、どのタイミングで転職すべきか判断に悩む人は少なくないでしょう。

子育てをしていると子どもの成長に合わせてライフスタイルが変化していくため、「転職してもまたすぐに環境が変わって、理想の働き方が変わってしまうのでは…」と考えてしまうのは無理もありません。

さらに子育てをしながらの転職は時間的な制限があるうえ、家族にも負担をかけてしまう懸念があり、なかなか一歩を踏み出せないものです。

しかし昨今では、ワーママ・パパをサポートする企業や転職エージェントが増え、子育てしながらキャリアアップを目指せる環境が改善されつつあります

この記事では、子育てと仕事の両立を図るためのベストタイミングや、転職を成功させるためのポイントを詳しく解説。

子育て中でも計画的な転職活動を進めることで、新たなキャリアの扉を開くチャンスになります。育児とのバランスを取りながら、自分に合った職場環境を見つけるための具体的なステップを知り、理想の働き方を実現しましょう。

フリーリクルーター・人材採用担当の鎌上 織愛(かまがみ おりえ)キャリアカウンセラー
鎌上 織愛
2013年にキャリアコンサルタント資格取得後、人材派遣会社やベンチャー企業にて採用担当兼キャリアカウンセラーとして勤務。その後、求人広告業界にて制作・ライターを経験。2018年にキャリアカウンセラー兼ライターとして独立し、求人広告のライティングや学生・ 女性に特化した就活支援に従事する。専門学校生や転職希望者向け就活講座やビジネスマナー講座、フリーランサー向けビジネスセミナー、ハローワーク主催のライター養成講座など、数多くの講座やセミナーに登壇。
目次

知っておきたい、子育て中に転職するメリット・デメリット

子育て中はライフスタイルが変わり、自分の中の価値観が変化する時期。転職は理想の働き方を叶えるために有効な手段です。

ただし転職を進める際は、転職によって家庭や自身の状況がどのように変化するのかをしっかりと把握しておく必要があります。ここでは、子育て中に転職するメリット・デメリットを紹介します。

子育て中に転職する5つのメリット

柔軟な働き方の実現(ワークライフバランスの実現)

子育てと両立できる環境に転職することで、勤務時間や通勤距離などを見直し、柔軟な働き方を実現できる。

家族との時間確保

在宅勤務や時短勤務が可能な職場に転職することで、子どもと過ごす時間を増やせる。

ストレスの軽減

関わる世界や人間関係を広げることにより、働く喜びややりがいが見いだせる。

キャリアの再構築

子育て経験を活かして、新たなキャリアやスキルを獲得できる機会となる。

子どもの急用に対応できる

子育てに理解のある企業に転職することで、急な子どもの体調不良や学校行事などに対応しやすくなる。

子育て中に転職する最大のメリットは、ライフスタイルに合った働き方を選べることです。
子どもの成長や家庭の状況に応じて、より柔軟な勤務体制やリモートワークが可能な職場に移ることで育児との両立がしやすくなります。

フレックスタイムや在宅勤務が可能になれば、家庭内の負担を軽減し、子どもの送り迎えや急な体調不良にも柔軟に対応できます

育児をしながらも、自己成長やキャリアを継続させたいと考えるワーママ・パパは多いでしょう。転職はそんな方にとって、キャリアの見直しとスキルアップを行う良い機会です。

転職を通じて、これまでの経験やスキルを活かしつつ、新たな職場で自分の価値を高められるでしょう。特にリーダーシップやマルチタスク能力といった育児で培われるスキルは職場でも役に立ちます

さらに、経済的安定も大きなメリットの一つです。自分に合った働きやすい職場で長期的に働くことで、安定した収入が期待できます。

転職によって給与アップや福利厚生の充実が実現すれば、子育てにかかる費用や将来の教育資金をより確実に準備することが可能になり、精神的な安定にもつながるでしょう。

転職で新しい人間関係を構築したり、ネットワークを広げることでストレスが軽減されれば、ワーママ・パパ自身の満足度も向上します。

子育て中に転職する5つのデメリット

転職活動の負担

育児と並行して転職活動を行うため、時間や体力の負担が増える。

収入の変動

転職先によっては収入が減少する可能性もある。特に時短勤務を希望する場合、給料の減額が予想される。

環境の変化

新しい職場に慣れるための時間が必要で、育児と仕事の両立に苦労する可能性がある。

キャリアの不安定さ

育児中の転職により、キャリアが不安定になるリスクがある。特に経験不足やブランクの影響を受けることも考えられる。

周囲の理解不足

新しい職場で子育てに対する理解が不足していると、急な休みや時短勤務が難しくなる可能性もある。

子育て中の転職には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。

まずは、時間や体力の負担です。育児そのものに多大な時間と労力が必要なうえ、日常の家事をこなし、さらに転職活動を行えば、心身ともに負担が大きくなることは明らかです。

実際に子育てしながら転職活動を進めていた方の中には、転職活動に十分な時間を割けずどちらも中途半端になって自信をなくしてしまう方が多くいます

また収入の変動もデメリットの一つです。転職に伴う一時的な収入減や、転職先での収入が期待通りでない場合、少なからず家計に影響を及ぼします。

勤務時間を重視して時短勤務に変更した場合も収入減となってしまうため、あらかじめライフプランを設計しておくことが大切です。

加えて、転職先での育児支援制度の違いもデメリットとして挙げられます。現在の職場で得られている時短勤務や育児休暇、保育手当などの福利厚生が、新しい職場で同等に提供されるとは限りません

子育てに理解のない職場だと休みを取りにくいうえ、転職先では一から人間関係を構築しなければならないため、精神的な負担が懸念されます。

どの職場にもメリット・デメリットはあるので、転職における優先順位を明確にし、双方を見極めて折り合いをつけることが重要です。

ただしデメリットについては、転職後にマイナス面が大きく見えてしまうこともあるため、転職先の職場をしっかりと見定める必要があります。 

子育てと仕事の両立がしやすい職場探しの3つのポイント

ポイント1:職場の立地を慎重に検討する

子育て中でも仕事がしやすい職場探し1:職場の立地を慎重に決める

子育てと仕事の両立を実現するためには、職場選びが非常に重要です。

保育園への送迎をしなくてはならない場合、通勤時間の省略ができる職場を選ぶことで送迎の負担が軽くなります。通勤に使っていた時間が空けば、その分家事や子どものお世話に時間を割けて、生活がより円滑になるはずです。

そのためには、職場の立地を慎重に検討しましょう。

ポイント2:フレックスタイム・シフト制・在宅勤務可能の求人を探す

子育て中でも仕事がしやすい職場探し2:フルタイムでも柔軟に働ける求人を探す

またフレックスタイムやシフト制、週の一部だけ在宅勤務が許可されている企業も通勤時間の短縮になるうえ、子どもの急な体調不良や学校行事に対応しやすくなります

フルタイムでも柔軟に働ける職場は増えているので、視野を広げて求人を探しましょう。

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ポイント3:育児支援制度が充実しているかを確認する

子育て中でも仕事がしやすい職場探し3:育児に関する制度が整っているかを確認する

さらに、転職先では育児支援制度が整っているかも確認しておきたいポイントです。育児休業制度や保育手当、独自の休暇制度が充実している企業は、子育てに理解のある企業だといえます。

職場に女性社員が多いか、同じようなワーママ・パパがいるかなど、面接時や企業の口コミを通じて、職場の雰囲気をしっかりリサーチしましょう。

子育て中の転職では、自分のキャリアと家族の生活のバランスを考え、無理なく働ける職場を選ぶことが大切です。転職した場合の働き方を、具体的にイメージしてみてください。

子育て中の転職に役立つ資格・スキルとは?

子育て中の転職を有利に進めるためには、特定の資格やスキルを取得しておくことも効果的です。

業務に関連する専門知識があれば即戦力として採用されやすくなるほか、子育てしながらでも目標に向かって努力ができる人材であることをアピールできます。

また資格取得の経験は自信になり、仕事へのモチベーションアップにつながるでしょう。

どのような資格を取得すれば良いか分からない人は、どの職種でも役立つ汎用性の高い資格を選ぶのがおすすめです。

例えばMicrosoft社のOfficeツールに関する知識やスキルを証明する「MOS資格」や、経営の基礎知識を学べる「日商簿記」は、あらゆるビジネスシーンで活躍します。特に簿記は中小企業やフリーランスでの仕事にも高い需要があり、持っているだけで転職に有利な資格です。

特定の資格がなくても、前職での経験やスキルを活かしたアピールは欠かせません。

また育児で培われるコミュニケーション能力やマルチタスク能力も、仕事に役立つスキルです。資格とスキルを組み合わせ、育児と仕事の両立を前提にしたキャリアプランを示すことで、ポテンシャルをアピールしましょう。

子育て中の転職面接で押さえるべき3つのポイント

急な子供の呼び出しや残業への対応策、志望動機をしっかりと伝える

子育て中の転職面接では、育児と仕事の両立に対する企業側の懸念をクリアにすることが重要です。

面接時に質問されやすい内容をあらかじめ想定し、回答を準備しておきましょう。

ポイント1:子供の体調不良時や保育園からの呼び出しがあった際の対応方法

まずよく聞かれる質問として、「子どもの体調不良時や保育園からの呼び出しがあった際はどうするか」が挙げられます。

不測の事態の際は誰がお迎えに行くのか、パートナーや家族のサポートはあるのかを具体的に説明しましょう。

早退や急な休みを取る可能性がある場合はその旨を正直に伝え、どのように仕事をカバーするかを説明できると良いでしょう。

ポイント2:残業はどこまで可能か確認しておく

また「残業はできるか」という質問もよく聞かれる内容です。保育園に預けている場合、お迎え時間が決まっているので、現実的に残業は難しいかもしれません。

しかし「できません」と言い切ってしまうのではなく、できなくて申し訳ないという姿勢を伝えたうえで、効率的に仕事を進められるスキルがあることをアピールしましょう。

「○○からは残業可能です」といった長期的なプランを提示するのも一案です。

勤務時間や働き方に対する質問については、自分の希望を明確にしつつも、企業のニーズに応じる姿勢を示すことが大切です。

例えば「時短勤務を希望していますが、繁忙期にはフルタイム勤務も検討しています」といったバランスの取れた回答が好印象を与えます。

ポイント3:志望動機の伝え方を確認しておく

志望理由の伝え方は、育児との両立を前提としながらも自分のスキルやキャリアに対する意欲を強調しましょう。

単に「子育てがしやすい環境だから」ではなく、「御社のフレキシブルな勤務制度に魅力を感じつつ、これまでの経験を活かして貢献できると考えています」といった形で、企業側のメリットも示すことが重要です。

企業側の懸念を前もって理解し、誠実に対応策を準備することで、面接をスムーズに進められます。

子どもの年齢別!転職におすすめのタイミングと成功のコツ

子育て中の転職は子供が3歳〜5歳の時期がおすすめ

子育て中の転職では、子どもの年齢によってベストなタイミングやコツが異なります。

ここでは、子どもの年齢別に転職のポイントや注意点を紹介します。

0〜3歳(乳幼児期)

子どもができると生活リズムが変わるため、「働き方を変えたい」と転職を考えるのは当然の流れです。

しかし0〜3歳の乳幼児期は、特に育児に時間と体力が必要な時期。また乳幼児期の子どもは発熱や病気にかかりやすく、会話で意思疎通を図るのが難しいため、日々のスケジュールはイレギュラーになりがちです。子どもが昼寝をしている間や夜寝た後など、隙間時間にしか転職活動を進められず、面接が入っても子どもの体調不良で参加できなくなるなど、この時期の転職活動は難易度が高いでしょう。

未就学児の子どもの成長は著しく早く、月齢を重ねるごとに生活スタイルも変化するもの。0〜2歳の時期に仕事がつらいと感じていても、子どもの成長とともに仕事との両立がスムーズになる可能性が高いため、転職を早める必要はないといえます。現在の職場で時短勤務や在宅勤務が可能な場合は、社内制度を活用して、柔軟に対応していきましょう。

中には育休後、復職せずに転職する人もいますが、おすすめはできません。自治体によっては勤務先が変わると勤務証明を受理してもらえず、退園となってしまう可能性があります。育休中の転職活動は応募先の企業にも良いイメージを持たれないため、育休後は一度元の職場に復帰し、しばらく働いたうえで転職活動を進めると良いでしょう。

やむを得ない事情でこの時期に転職を進める場合は、パートナーや家族、実家など周囲の協力が必要不可欠です。必要に応じて、行政の一時保育や民間のシッターを利用し、万全の体制を整えましょう。

3~5歳(幼児期)

子どもが3歳頃になると、第二子・第三子と兄弟について考える人が多いでしょう。

さらに最近では早い時期から習い事を始めさせるケースが多く、子どものスケジュール管理というタスクが追加されます。習い事をする場合、送り迎えはどうするのか、夕食の時間はどうなるのかなど、考えることは増えるばかり。

3〜5歳は体力がつき育児のリズムが安定してくるため、ママの負担も比較的軽く感じられる時期です。そのため転職活動も進めやすくなりますが、この時期の転職では家庭と仕事のバランスやキャリアアップについて、長期的なプランを考える必要があります

子どもは何人欲しいのか、どのような役職に就きたいのかをパートナーや家族と話し合い、明確にしたうえで、転職活動を進めましょう。子育て中の転職面接では「長期的な勤務が可能か」が重視されやすいため、明確なキャリアプランを持っていれば採用に有利です。

6歳(小学校入学)

「子どもが小学生になったら、手がかからなくなり、フルタイムで働ける」と考えている人は多いかもしれません。

しかし実際には小学校に上がってからの方が、仕事と子育ての両立に悩むワーママ・パパが多くいます。これがいわゆる「小1の壁」です。保育園より出発時間が遅く帰り時間は早い

保護者参加の行事は多く、さらに長期休暇や放課後のケアも調整しなければなりません。子どもが小学校に入るタイミングで転職すると、生活スタイルの変化に精神的負担を感じやすくなるため、このタイミングでの転職はおすすめできません

もしこの時期に転職するなら、入学式の半年以上前に転職し、新しい職場環境や生活スタイルに慣れておくか、学校生活のリズムが概ね把握できた後、入学式の半年後くらいに行うのが良いでしょう。

おすすめの転職時期は3〜5歳

転職におすすめの時期は、子どもの人数や性別、性格によっても異なりますが、概ね活動しやすいと言えるのは長子が3〜5歳頃、取り分け年中の頃に行うのが良いでしょう。

実際は年長時に転職を検討する人が大変多いのですが、年長時は入学準備に時間を取られたり、転職活動が長期化した場合には子どもが小学校へ上がった後も活動を続けなければならなくなるためです。

また子どもが小さ過ぎると育児に手がかかり、転職活動に専念することも難しくなります。
育児が少し落ち着いた3〜5歳であれば、ある程度話も通じるため「転職活動に協力してほしい」と子ども自身にお願いすることも可能です。

また子どもが年中のうちに転職に成功していれば、実際に小学校へ上がった時に生活が成り立つかどうか、無理のなく過ごせるかを年長時にプレ体験できるのも大きなメリットです。

子育てママ・パパの転職成功事例

子育てしながら本当に転職できるのだろうかと不安になる人は、実際に転職を成功させた人の話を聞いてみるのがおすすめです。

転職活動で役立ったアイデアや工夫、つまずいたポイントなど参考になることが多いでしょう。

【体験談①】フルタイムから時短勤務への転職を成功させたAさんの事例

Aさんは子どもが3歳になり、保育園に通い始めたタイミングで転職を決意。以前はフルタイムで働いていましたが、日々育児と仕事に追われて余裕がなくなり、ワークライフバランスを実現するために保育園や自宅から近い職場を探していました。

転職活動では勤務時間の柔軟性を重視し、時短制度がある企業に絞って応募。企業探しは転職サイトに登録してオファーをもらう方法で行い、面接は仕事がない土曜日に設定しました。面接を土曜日に集中させたおかげで効率的に面接を受けられたうえ、夫や近隣に住む実母に子どもを任せられたので、特に欠席することもなくスムーズだったと言います。

採用となったのは、製造メーカーの事務職。前職は同業の営業職だったため、市場や背景をよく知っていたことやデータ管理が得意だったことが有利に働きました。

面接では、子どもの保育園の送迎時間があるため勤務時間の調整が必要なことを正直に伝えましたが、一方で「効率的に仕事を進めることが得意であり、限られた時間内で高い成果を出せる」ことも強調。子どもが体調を崩した場合の対応についても、家族との協力体制やシッターの登録をしっかりと伝えた結果、企業側も理解を示し、時短勤務での採用が決定しました

【体験談②】急なトラブルにも対応できる体制を整えたKさんの事例

4歳のパパであるKさんは、妻が第二子の出産を控えていたため、育児と仕事の両立をさらに強化するための転職を考えていました。Kさんはプログラマーでもともと在宅勤務をしていましたが、勤務時間・休憩時間が固定で、保育園からの呼び出しがあってもなかなか即座に対応できない状況だったと言います。

そこで、よりフットワークを軽くするため、フレックスタイム制度の仕事に転職しようと、転職エージェントに登録。半年で決める覚悟で集中的に活動を始めました。

在宅勤務はオンオフの切り替えが難しく、一度パソコンを触るとつい時間が経ってしまうというKさん。朝と夜はしっかりと家族と向き合う時間にしたいと、転職活動を行う日を決めて、有給を使って活動しました。転職エージェントに履歴書・職務経歴書の添削や面接サポートをしてもらったおかげで、自信を持って面接に挑めたそうです。

面接では子どもの急な体調不良が起こった場合の対応策として、妻とのシフト制の育児分担や、両親が近くに住んでいるためサポートが受けられることを具体的に説明しました。

また家事と育児を両立してきた中で得たマルチタスク能力や、業務効率の向上についてアピールし、企業に安心感を与えました。最終的にフルフレックスが可能な企業で採用され、以前よりも家族のサポートができる充実した生活を送っています。

子育て中の転職活動でよくある質問

Q1:子育て中の転職に最適なタイミングはいつですか?

家庭の状況や子どもの様子を見て、家族に負担のかかりにくい時期が、転職に最適なタイミングといえます。

子どもが保育園・幼稚園に入ったばかりのときや小学校に上がってすぐは、子どもも大人も慣れない生活スタイルに疲れやすい時期です。パートナーや家族と相談して、負担のないように進めましょう。

Q2:育児と仕事を両立しやすい職場の選び方は?

急な呼び出しや体調不良があることを想定して、柔軟な勤務体制が選択できる職場を選ぶことが一つのポイントです。

また女性社員や子育て中の社員が多くいる職場なら、そうしたトラブルの際も周囲の理解を得やすいでしょう。

Q3:面接で子育てに関する質問にどう答えるべきですか?

嘘をつかず、背伸びをせず、正直に答えること。子育てで職場に負担をかけてしまうことがあるかもしれませんが、その分、何らかの方法で職場に貢献したいという意欲を見せることが大切です。

Q4:在宅勤務が可能な企業を見つけるには?

複数の転職サイトに登録するほか、転職エージェントに相談するのもおすすめです。

自分で探すよりも、より自分の希望に最適な企業を提案してくれます。

※鎌上様が推奨するものではありません。

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Q5:子育て中に取得しておくべき資格は何ですか?

やりたい仕事が決まっているなら、それに関連した資格を取得しておきましょう。事務職なら、MOS資格日商簿記がおすすめです。

Q6:転職先で時短勤務ができるかどうかはどう確認すれば良いですか?

時短勤務は「育児・介護休業法」で定められているため、基本的にはどの企業でも利用できる権利があります

ただし、雇用期間が1年以上であることや1日の所定労働時間が6時間以下でないことなど要件があるため、入社後すぐに時短勤務が可能かどうかは企業によります。面接や応募の際に企業に質問して確認しましょう

Q7:通勤時間の長い職場を選ぶリスクは?

通勤時間が長いと、急なトラブルや呼び出しがあった際、すぐに子どものお迎えに行けないのが難点です。

そもそも通勤時間が長いと、その分育児にかけられる時間が減少します。育児や家庭の時間が減ることで、ストレスが増大し、家族との関係に影響が出るリスクも考えられるでしょう。

Q8:正社員とパート、どちらの働き方が子育てに向いていますか?

どちらが向いているかは個々の特性によって異なります。正社員でも子育て支援制度や休暇制度が充実していれば十分子育てに集中できますし、パートでも固定シフトなら子育てとの両立は難しいでしょう。

勤務形態にこだわらず、自分の環境に合った働き方を探してみてください。

Q9:転職先で子育てに理解のある職場を見つけるにはどうすれば良いですか?

たとえ子育て支援制度が充実している企業でも、実は利用実績がないというケースは少なくありません

子育てに理解がある職場を見つけるには、現役・元社員にヒアリングする、口コミやSNSをチェックするなどしてリアルな雰囲気を調べましょう。

Q10:転職後に子育ての時間が増える可能性はありますか?

転職は子育てと仕事を両立させるために有効な方法です。

希望の職場を見つけて、子育ての時間を増やしましょう。どのような働き方がマッチしているのか、自分の理想や優先順位を明確にしたうえで転職活動を進めることが大切です。

まとめ:適切なタイミングで活動し、転職後の生活を充実させよう

子育て中のワーママ・パパは「今の生活をより良くしたい」「もっと子育てに向き合いたい」などと転職を考える機会がたくさんありますよね。転職は理想の働き方やライフスタイルに近づくために有効な手段です。

しかし子育て中の転職は、なんといってもタイミングが肝心。家族や自分自身に負担が少ない時期を見極めて、焦らず転職活動を進めましょう

適切なタイミングで転職活動をすることで、その後の新しい職場での生活の変化や、子育てとの両立が実現します。

子育て中に転職した先輩ワーママ・パパが近くにいれば、実際に話を聞くなどして、まずは情報収集から始めてみても良いでしょう。

リアルでなくてもSNSを検索すれば、きっと同じような境遇の人は多いはず。家族にとって最善となるよう、前向きに転職活動を進めてくださいね。

フリーリクルーター・人材採用担当の鎌上 織愛(かまがみ おりえ)キャリアカウンセラー
鎌上 織愛
2013年にキャリアコンサルタント資格取得後、人材派遣会社やベンチャー企業にて採用担当兼キャリアカウンセラーとして勤務。その後、求人広告業界にて制作・ライターを経験。2018年にキャリアカウンセラー兼ライターとして独立し、求人広告のライティングや学生・ 女性に特化した就活支援に従事する。専門学校生や転職希望者向け就活講座やビジネスマナー講座、フリーランサー向けビジネスセミナー、ハローワーク主催のライター養成講座など、数多くの講座やセミナーに登壇。