【保存版】 IT業界はやめとけ?理由や向いている人・向いていない人を徹底解説

IT業界はAIやDXの進展によって注目を集める一方で「長時間労働が多い」「仕事量に見合った給与が得にくい」といった理由から「やめとけ」と言われることも少なくありません。

これからIT業界への転職を考えている方にとっては、本当に避けるべき業界なのか、不安を感じることもあるでしょう。

しかし、企業選びを慎重に行い、自分に合った職場を見極めることで、働きやすく満足度の高い環境を得ることも十分に可能です。

本記事では、IT業界が「やめとけ」と言われる主な理由を解説するとともに、転職を成功させるためのポイント、さらにIT業界に向いている人・向いていない人の特徴を解説します。

記事の後半では、転職活動をサポートしてくれるおすすめの転職エージェントも紹介しますので、IT業界へのキャリアチェンジを有利に進めたい方はぜひ参考にしてください。

株式会社ウェヌシス代表取締役 成田大輝様

株式会社ウェヌシス代表取締役
成田大輝

株式会社ウェヌシス代表取締役として、ひとり情シス・兼任情シスなど多忙な担当者の知識アップデートをサポートする研修事業を手掛ける。自身も2度の転職経験を持ち、その体験を活かして年間100本以上の転職・キャリア記事を執筆。実務体験に基づく教育と執筆活動で、IT分野の人材育成とキャリア形成を後押ししている。

保有資格

  • 情報技術能力検定試験 2級
  • MOS Excel 2016
  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
目次

IT業界はやめとけと言われる理由6つ

IT業界はやめとけと言われる理由として多いのは、以下のとおりです。

  • 長時間労働が多くワークライフバランスを崩しやすい
  • 多重下請け構造の影響で下流工程ばかりを任されやすい
  • 専門性の高さや労働時間の割に給与が低い
  • AIに仕事を奪われる可能性がある
  • 学び続けないと知識・スキルがすぐ陳腐化する
  • 離職率が高い

長時間労働が多くワークライフバランスを崩しやすい

IT業界がやめとけといわれる理由として、長時間労働が多く、ワークライフバランスを崩しやすいことが挙げられます。

実際に、厚生労働省の調査によると情報通信業における1ヶ月の労働時間は154.9時間です。全産業の平均が136.8時間であることと比較すると、約20時間程度もIT業界の労働時間が長いことがわかります。
※参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等」

IT業界の多くは納期が設けられており、間に合わせるためにも残業が多くなりがちです。

労働時間が長くなるほど、自身のプライベートの時間が削られるため、ワークライフバランスを崩しやすくなることからIT業界はやめとけと言われることが少なくありません。

多重下請け構造の影響で下流工程ばかりを任されやすい

システム開発企業の多くは、多重下請け構造の下層に位置しています。

多重下請け構造とは、受注会社が受託した業務の一部を、下請けの会社へと委託する構造のことです。

多重下請け構造では、大手SIerが元請けとなり、二次請け・三次請けと続いており、末端のエンジニアはテストやバグの修正などの単純作業ばかり任されるケースが多いです。

単純作業ばかりを担当していると、プログラミングスキルや上流工程のスキルなど、専門性の高いスキルを磨く機会が失われ、キャリアに伸び悩む方も少なくありません

また、下請けになるほど単価が下がり、給与水準も低くなる傾向があります。

多重下請け構造問題を避けるためには、プライム案件(元請け案件)を持つ企業や、自社開発企業を選ぶことが重要です。

専門性の高さや労働時間の割に給与が低い

IT業界は高度な知識・スキルを求められる職種ですが、労働時間や専門性の高さに対して給与が低いと感じる方も少なくありません。

厚生労働省の調査によると、システムエンジニア(SE)の平均年収は574.1万円と報告されています。一方、国税庁の調査によると、日本全国の平均年収は478万円です。
※参考:厚生労働省「job tag」
※参考:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

調査結果からわかるように、IT業界の給与は決して低くないといえるでしょう。

しかし、受託開発や下請け企業では、多重下請け構造の下層に位置するほど単価が抑えられやすく、成果に見合った収入が得にくいと感じる人は多いです。

AIに仕事を奪われる可能性がある

AIに仕事を奪われる可能性がある点も、IT業界はやめとけと言われる理由のひとつです。AIや自動化ツールの発展により、コーディングやテストといった単純作業は自動化が進んでいます。

株式会社Value marketの調査によると、609人のITエンジニアのうち35.2%が4年以内に業務の半分がAIに代替されると報告されています。
※参考:株式会社Value market「ITエンジニアのキャリアとAI活用に関する意識調査 2025」

生成AIによる業務代替、「4年以内」と考えるエンジニアは35.2%

調査結果から多くの人が、AIに現在の仕事の一部が取って代わられると感じていることがわかるでしょう。

生成AI、プロンプト設計、データ分析などのスキルは、今後のIT業界でも必要とされる領域であるため、長期的にキャリアを築くために身につけておくことが重要です。

学び続けないと知識・スキルがすぐ陳腐化する

IT業界の技術進化は非常に速く、ある日突然に数年前の知識が通用しなくなることも珍しくありません。

日常業務に加え、プライベートの時間は勉強に充てる必要があるため、勉強が苦手な人にとってはIT業界のキャリアは大きなストレスとなるでしょう。

一方で継続的に学習できる人は、技術書を読む、オンライン講座を受講する、資格を取得するなど、日常的にインプット・アウトプットを続けることで、市場価値を高められます。

学習意欲の高さが、IT業界で長期的に活躍するうえで重要な要素となります。

離職率が高い

IT業界は納期の関係上、激務な職場も多いうえに、品質に対しても高いプレッシャーを感じながら働かなければなりません。

システムにトラブルが発生した場合は業務を停止させないためにも、迅速な対応が求められるほか、少しのミスが大規模な障害につながる可能性もあります。

クライアントとの折衝やチームでのコミュニケーションなど、さまざまなストレス要因があるため、IT業界の離職率は高い傾向にあります。

厚生労働省の令和6年雇用動向調査結果の概況

厚生労働省の調査によると、令和6年度における情報通信業の離職率は9.8%です。また、情報通信業の入職者数が約20万人に対し、離職者数は約19万人と多いことがわかるでしょう。
※参考:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」

特に若手のエンジニアは、高ストレスの環境にうまく適応できずに「自分には向いていない」と感じてしまい、早期離職の選択を取る人も少なくありません。

IT業界で働くメリット5つ

IT業界で働く場合は、以下のようなメリットが得られます。

  • リモートワークなど働き方の自由度が高い
  • 高収入を実現できる
  • 実力主義のため年齢に関係なく評価されやすい
  • 成長市場のため将来性が高い
  • 市場価値の高い専門スキルが身につく

リモートワークなど働き方の自由度が高い

IT業界の魅力のひとつが、働く場所や時間を自由に選べる環境です。

業種別テレワーカーの割合

総務省の調査によると、情報通信業(IT業界)は雇用型テレワーカーが72.8%、自営型テレワーカーが67.9%と、全業種でもっとも高いテレワーク実施率を記録しています。

さらに、IT人材を雇用する企業の76.7%がテレワーク制度を導入し、時短勤務(63.3%)やフレックスタイム(49.2%)と、多様な働き方が採用されていることがわかるでしょう。
※参考:国土交通省「令和5年度テレワーク人口実態調査」
※参考:厚生労働省「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」

家事・子育てとの両立を図りたい人や、通勤の負担を削減したい人は、IT業界の働き方に合っているといえます。

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高収入を実現できる

未経験からIT業界に参入した場合は薄給な場合も多いですが、成果主義の企業も多く、経験やスキルを積むことができれば、平均年収以上の収入を実現できます

dodaの調査によると、2020年〜2024年までのITエンジニアの平均年収は以下のとおりです。

ITエンジニアの平均年収

※参考:doda「ITエンジニアの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説

ITエンジニアの平均年収は、全職種合計よりも高いことがわかるでしょう。キャリアを積めば、年収1,000万円以上を実現できる人もいるため、高年収を実現したい人にとって魅力的な業界です。

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実力主義のため年齢に関係なく評価されやすい

IT業界では、年齢や勤続年数よりも、スキルと成果が重視される実力主義を採用している企業が少なくありません。

実際に厚生労働省の調査によると、中途採用時に企業がIT人材を採用・評価する際に重視しているのは「ITスキルのレベル(51.2%)」です。

中途採用時に重視すること

※参考:厚生労働省「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」

年齢や在籍年数を重視している企業は見受けられず、経験・スキルが採用時に評価されていることがわかるでしょう。

年功序列の企業の場合は、実績を上げたとしてもポストが空かない限りは昇進できないケースも多く、実力や経験を評価してもらえる点はIT業界の魅力になります。

成長市場のため将来性が高い

日本のIT業界は現在、供給が需要に追いついていない状況にあり、今後もこの人材不足は深刻化すると予測されています。

IT人材の供給動向の予測と平均年齢の推移

経済産業省の需給予測によると、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進などを背景として、IT人材の需要が高位に達した場合、2030年までに最大で約79万人もの人材が不足する見通しです。

※参考:経済産業省「IT人材育成の状況等について」

特にソフトウェア開発やAI、クラウド、サイバーセキュリティなどの領域で需要が急増しており、スキルを持つ人材が圧倒的に有利な市場が形成されています。

厚生労働省の調査でも、情報通信業を営む企業へ直近3年の売上高推移を質問したところ、45.6%の企業が「増加している」と回答しています。

さらに、今後3年の売上高の見込みについて「拡大の見込み」と回答している企業が48.1%のため、IT業界が成長市場であることがわかるでしょう。

※参考:厚生労働省「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」

市場価値の高い専門スキルが身につく

IT業界で働く魅力として、どの業界でも通用する専門スキルが身につく点です。

プログラミングスキルに加え、システム設計やテスト、クライアント折衝スキルなどIT業界では、業務を通じてさまざまなスキルを身につけることができます。

現代では以下のようなスキルを身につけておくと、より市場価値の高い人材として多くの企業から重宝されやすくなるでしょう。

  • クラウド技術(AWS / Microsoft Azure / Google Cloud Platform)
  • AI・データ分析(機械学習 / Deep Learning / BIツール / SQL)
  • サイバーセキュリティ(EDR / SIEM / 脆弱性診断 / ゼロトラスト)
  • プロジェクトマネジメント(PM / ITコンサル / スクラムマスター)

AIやクラウドを導入している企業が増加しており、AWSやMicrosoft Azureといったクラウドのスキル、生成AIの活用や機械学習といったAIに関するスキルを身につけるのがおすすめです。

IT業界に向いている人の特徴

IT業界に自分が向いているかわからないと悩んでいる人は、以下の特徴に当てはまっていないか確認してみてください。

  • コミュニケーション能力に長けている人
  • 論理的思考能力のある人
  • 勉強が苦にならない人
  • 忍耐力のある人
  • 最先端のスキルを学びたい人

コミュニケーション能力に長けている人

IT業界では、専門知識だけでなくコミュニケーションスキルが重視される要素のひとつです。

特にシステム開発の初期段階である「要件定義」では、顧客や社内の関係者と何を作るのかをお互いの認識に齟齬が発生しないように密接にコミュニケーションを取る必要があります。

開発現場では、エンジニアが顧客の言葉を専門用語に変換したり、反対に専門的な内容をわかりやすく伝える通訳のような役割を担います。

このように開発現場で求められるのが、傾聴力・質問力・説明力・交渉力です。顧客のあいまいな要望の背後にある真のニーズを引き出し、実現可能な形に落とし込むためには、単なる会話ではなく論理的な対話が必要になります。

他者の立場を理解し、業務が円滑に進むようコミュニケーションをうまく取ることのできる人は、IT業界に向いているといえるでしょう。

論理的思考能力のある人

IT業界では、トラブル解決やシステム設計など、あらゆる場面で論理的思考力が求められます。

論理的思考能力とは、問題の原因を整理し、筋道を立てて最適な解決策を導くスキルです。

たとえば、システムに障害が発生した場合は「どの工程で」「なぜ」不具合が発生したのかを分析し、問題の原因を特定し、対処をおこないます。また、設計書の作成やプログラムの最適化でも、目的に沿った合理的な判断が必要です。

データや根拠から考え行動できる人は、IT業界だけにとどまらず、さまざまな場面で活躍できます

勉強が苦にならない人

IT業界では、技術の進化スピードが非常に速いため、自己研鑽を続けられる人が長く活躍できます。

Geeklyが実施した調査によれば、IT・Web・ゲーム業界で働く人の 約81.4%が自己研鑽を行なっていると結果が出ています

自己研鑽しているITエンジニアの割合

また、週に2〜5時間を勉強時間にあてている人がもっとも多く、資格取得やオンライン学習、専門書を読むという方法で学ぶ人が多いことも明らかになりました。

1週間で自己研鑽にかける時間

※参考:Geekly「【アンケート調査】自己研鑽を行っているIT人材は約80%以上!年代・年収ごとに見る自己研鑽の実態」

多くの人がIT業界で活躍するためには自己研鑽が重要と感じており、勉強を苦に感じず、継続できる性格の人は、新技術やトレンドのキャッチアップで他の人との差をつけやすくなります

さらに、年齢が上がっても学ぶ意欲を持ち続ければ、スキルの陳腐化を防ぎつつキャリアを維持できます。

忍耐力のある人

IT業界は長時間労働になるケースも多く、忍耐力が必要です。

トラブルや課題が日常的に発生するうえに、同じような作業を繰り返し実施することも少なくありません。

また、システム開発や運用の現場では、思い通りに動かないプログラムや、原因不明の不具合に直面することが多く、すぐに解決できるとは限りません。

クリエイティブな作業ばかりではなく、文書作成やバグ修正など地味な作業も多いため、我慢強く業務に取り組める人はIT業界に向いているといえるでしょう。

最先端のスキルを学びたい人

IT業界は、技術革新のスピードが他業界と比べても圧倒的に速く、常に新しい知識を吸収できる人ほど活躍の幅が広がります

クラウド、AI、セキュリティ、データサイエンスなどの分野は今まさに成長途上であり、最新スキルを身につければ、将来のキャリアアップにつながるでしょう。

注目度の高い最先端スキル例
  • 生成AI開発スキル
  • 機械学習・ディープラーニング
  • サイバーセキュリティ
  • データサイエンス/ビッグデータ分析
  • 量子コンピューティング

企業の多くは、今後成長が見込める技術に対応できる人材を採用したいと考えており、新しい技術に興味を持ち、自ら試して理解する探究心のある人は高く評価されます。

IT業界に向いていない人の特徴

IT業界に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

  • 人とのコミュニケーションが苦手な人
  • 勉強が苦手な人
  • IT技術に興味がない人
  • 年収の高さだけを目的に転職を考えている人
  • 柔軟性が欠けている人

人とのコミュニケーションが苦手な人

IT業界では専門スキルだけではなく、顧客やチームと円滑なやり取りが必要となるため、コミュニケーション能力が求められる職種です。

レバテック株式会社の調査によると、中途エンジニア採用において企業が重視する点は「技術力(48.0%)」に次いで「コミュニケーション能力(45.3%)」となっており、ほぼ同水準です。

レバテックキャリアの中途採用で重視するポイント画像

※出典:レバレジーズ株式会社「【中途エンジニア採用着眼点調査】選考で最も重要視する点、「技術力」と「コミュニケーション能力」がほぼ同率」

ITエンジニアは顧客との要件定義で専門用語をわかりやすく説明したり、実現できる代替案を提案したりしなければなりません。

チーム開発においては、進捗状況や課題をメンバーに共有し、必要に応じて別の部署を巻き込みながら業務に従事する必要があります。そのため、コミュニケーションが苦手な人は、IT業界に向いていないといえるでしょう。

勉強が苦手な人

IT業界は技術の進化スピードが非常に速く、現在の常識が数年後に通用しなくなるケースは珍しくありません。そのため、勉強し続けることを苦痛に感じている人は、IT業界に向いていないといえるでしょう。

プログラミング言語やクラウド技術、セキュリティなど分野問わず、毎年のように新技術やフレームワークが登場しています。

たとえばAWSやAzureといったクラウドサービスは機能の追加が頻繁におこなわれるため、現場のエンジニアは最新情報を常にキャッチアップしなければなりません。

IT業界で長期的に活躍するためにも、勉強し続ける必要があることについて事前に理解しておく必要があるでしょう。

IT技術に興味がない人

IT業界は、AI・クラウド・セキュリティ・ネットワークなど、常に新しい技術が登場し進化を続ける分野です。そのため、技術への関心が薄い人は変化のスピードについていけず、長期的に働き続けることが難しくなります。

例えば、生成AIやクラウドネイティブ開発などの新技術は、数年前には存在しなかった職種や業務を次々に生み出しています。

こうした急速な変化を前向きに受け止め、自ら進んで学び続けられるかどうかが、IT業界で理想のキャリアを築けるかどうかの分かれ道です。

IT技術に興味を持てずスキルアップへの意欲が低い人は、知識やスキルのアップデートが止まり、結果として成長機会や昇進・昇給のチャンスを逃してしまうでしょう。

年収の高さだけを目的に転職を考えている人

IT業界への転職を年収の高さだけで考えている人も、向いていない人の特徴として挙げられます。

IT人材白書「転職理由」
※出典:レバテック株式会社「レバテックIT人材白書2024」

レバテック株式会社の調査によると、20代〜50代までのIT人材で転職を考える理由として「収入アップが見込めないため」が1位にランクインしています。

調査結果から、多くの人が年収アップのために転職活動をおこなっていることがわかるでしょう。

IT人材が現在の職種で働く上で大変なこと

※出典:レバテック株式会社「レバテックIT人材白書2024」

一方でIT人材として働く人のなかで、現在の職種で働く上で大変と感じることとしては以下のようなことが挙げられています。

現在の職種で働く上で最も大変だと感じること
  • 業務量が多い
  • 年収を上げづらい
  • 常に新しい技術のキャッチアップが必要
  • 評価基準が曖昧

業務量の多さや年収を上げづらいなど、さまざまな面で大変と感じている人がいることがわかるでしょう。

IT業界は常に最新技術の知識・スキルへとアップデートが必要になるほか、納期による激務化するケースなどが少なくないため、楽に稼げると考えている人は向いていないといえるでしょう。

柔軟性が欠けている人

IT業界では、変化に対して柔軟に考え方や行動を切り替えられない人は、苦労しやすい傾向があります。

テレワークのような働き方の変化に加え、オンプレミス環境からクラウド環境への移行など市場は次々と進化を遂げているため、昔ながらのやり方に固執する人は、変化への対応が困難です。

特にチーム開発では、役割や仕様が変更されることも多く、変化を前向きに受け入れ、柔軟に対応する姿勢が欠かせません。

環境や技術の変化を前向きに捉え、柔軟に仕事に取り組む姿勢がIT業界には欠かせないと覚えておきましょう。

IT業界への転職を成功させるために必要なこと4選

IT業界への転職は準備をしないままの場合、難航しやすくなるほか、転職後のミスマッチにつながる可能性が高くなります。そのため、IT業界への転職を成功させるためには、以下のことを押さえておくと良いでしょう。

  • IT業界に転職したい目的を明確にする
  • 自己分析で経験・スキルの棚卸しを行う
  • 企業・業界研究を行う
  • 転職エージェントからサポートを受ける

IT業界に転職したい目的を明確にする

IT業界への転職を成功させるためには、なぜIT業界で働きたいのか、目的を明確にすることが重要です。

転職目的があいまいのままのリスク
  • キャリアの方向性が定まらず、希望職種や企業選びに一貫性がなくなる
  • 面接で志望動機が弱く、採用担当者に熱意が伝わらない
  • 年収・待遇など表面的な条件で判断し、成長機会を逃す

転職の目的があいまいなままでは「何をしたいのか」「なぜIT業界なのか」が整理できず、入社後のミスマッチによって、早期離職につながるケースも少なくありません。

反対に目的を明確にしておけば、自分に合った職種・企業を選びやすくなり、面接でも説得力のある志望動機を伝えられます。

自己分析で経験・スキルの棚卸を行う

IT業界への転職を成功させるためには、まず自分の経験やスキルの棚卸しが欠かせません。

中途採用で重視していること

※参考:厚生労働省「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」

厚生労働省の調査によると、IT・デジタル企業は中途採用の際に「ITスキルのレベル(51.2%)」と「これまでの経験、成果(42.4%)」を重視しています。

つまり、企業は応募者の年齢や経歴よりも、どのようなプロジェクトでどんな成果を上げてきたかを重視していることがわかるでしょう。

自己分析を通じて、自身のスキルや経験を具体的に整理しておくことで、履歴書・職務経歴書・面接で説得力のあるアピールが可能になります。

また、自分が企業に求める条件や、現時点での市場価値を把握しておくことも重要です。転職後に「思っていた仕事と違う」といったミスマッチを防ぎ、自分に合った環境で長期的にキャリアを築くことができます。

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企業・業界研究を行う

企業・業界研究をおこなうことも、IT業界への転職を成功させるために重要です。

企業・業界研究を行うメリット
  • 自分のスキルを活かせる分野が明確になる
  • 入社前後のギャップを防げる

業界研究をおこなうことで、自分のスキルがどの分野で活かせるのかを明確にでき、面接時に「なぜこの企業なのか」を具体的に説明できるようになります。

IT業界と一口に言っても、SIer、受託開発、社内SE、SaaS企業など、事業形態や働き方は大きく異なるため、事前によく確認することが重要です。

たとえば、SIerは大規模案件で上流工程の経験が積める一方、SaaS企業は自社プロダクトの改善やユーザー体験の最適化に携われるなど、求められるスキルセットも異なります。

また、企業研究を通じて企業理念や文化、働き方を確認しておけば、入社後のギャップを防げます。長期的なキャリアを築くためにも、企業・業界研究は徹底しておこなうようにしましょう。

転職エージェントからサポートを受ける

IT業界への転職を効率的かつ有利に進めたい場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントを活用するメリット
  • 非公開求人を紹介してもらえる
  • IT業界に詳しいキャリアアドバイザーからサポートを受けられる
  • 履歴書・職務経歴書を添削してもらえる
  • 企業との交渉を代行してもらえる

転職エージェントでは、IT業界の転職市場に精通したキャリアアドバイザーから的確なアドバイスがもらえます。

履歴書・職務経歴書の添削に加え、面接対策などの選考対策サポートが受けられるため、はじめて転職する人でも安心して転職活動に臨めるでしょう。

過去の経験やスキル、希望条件を踏まえて最適な求人を紹介してもらえるため、長期的に働ける企業への転職を実現したい人は、ぜひ利用してみてください。

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IT業界への転職を成功させたい方におすすめの転職エージェント4選

IT業界への転職を成功させるために、おすすめの転職エージェントを5社紹介します。

ITエンジニア向けの求人が豊富なうえに、IT業界向けサポートが充実したサービスであるため、どのような転職エージェントを利用するべきか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

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今回は、レバテックキャリアの口コミ・評判について解説。また、レバテックキャリアで転職するメリット・デメリットや使い方のコツまでお伝えします。レバテックキャリアはITエンジニア専門の転職エージェント。IT業界専門のキャリアアド[…]

レバテックキャリアの良い評判・悪い評判。メリット・デメリット、断られた原因は?

3:リクルートエージェントIT

リクルートエージェントITの公式ページ

 

基本情報
運営会社株式会社リクルート
タイプITエンジニア専門転職エージェント
IT業界の
公開求人数
※2025年10月時点
128,000件以上
対応エリア全国+海外
年収アップ実績平均50万円の年収アップ事例多数
リクルートエージェントITがおすすめの理由

IT業界の求人数13万件以上で業界トップクラス

SE・社内SE・各種開発系・PM・プランナーまで幅広い職種があるので、条件にマッチするIT求人を見つけやすい

企業の風土・環境・スキル要件などの内情まで提供

IT専門アドバイザーが内部情報まで共有してくれるので、「入社したら思っていた会社と違った」というギャップを防げる

扱っているIT業界の求人の平均年収は606万円

ミドルクラス求人が豊富でITスキルや経験にマッチする求人を紹介してもらえるので、転職による年収アップが実現しやすい

リクルートエージェントITは、12万件以上(2025年10月時点)のIT求人を保有する国内最大級の転職エージェントです。

Web系・インフラ系・組込み系・クラウド・データ分析など、幅広いIT業界の職種をカバーしており、IT業界で活躍したい職種にあわせて選べます。

IT業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、業界の情報や企業の内部情報まで紹介してもらえるため、ミスマッチの少ない転職を実現できる点もメリットです。

多くの求人から自身の経験・スキルにマッチした企業への転職を実現したい人は、業界最大級の求人数を保有するリクルートエージェントITの利用がおすすめです。

リクルートエージェントITはこんな人におすすめ!

  • 幅広いIT求人をチェックして転職先を選びたい人
  • 社内環境やスキル要件を入社前に確認しておきたい人
  • 今のスキルを活かしてポジションアップや年収アップを目指している人

リクルートエージェントIT公式HP

◎転職支援実績No.1
◎いつでも退会可能

もっと詳しく知る

今回は、リクルートエージェントITの口コミ250件以上を独自調査して良い評判・悪い評判に分けて紹介。口コミや特徴の調査でわかった、リクルートエージェントITのメリット・デメリットについても解説します。リクルートエージェントITは[…]

リクルートエージェントITの評判で多かった口コミとは?口コミから分かったオススメの人

4:ワークポート

ワークポートのトップページ

基本情報
運営会社株式会社ワークポート
タイプ転職エージェント
IT業界の
公開求人数
※2025年10月時点
32,000件以上
対応エリア全国
年収アップ実績50万円以上の年収アップ事例多数あり
ワークポートがおすすめの理由

業界専門コンシェルジュの高品質なサポートで転職決定人数No.1

IT専門コンシェルジュがマンツーマンでサポート。全国47都道府県に拠点があるため、対面でじっくり相談できる

〈採用したい人物像・キャリア・経験・給与〉を知っているからマッチング力が高い

どのくらいの規模のプロジェクトに携われるのかイメージしやすく、キャリアアップや待遇面の向上を目指せる

転職相談実績83万人&運営歴20年以上の実績あり

豊富な転職ノウハウと長年の転職事例を活かしてサポートするので、転職成功率を最大限に高められる

ワークポートは、IT業界専門コンシェルジュがマンツーマンで転職サポートをおこなう転職エージェントです。

全国47都道府県に拠点があるため、オンラインではなく対面で担当者に転職相談をしたい人にとって魅力的です。

保有求人数は32,000件以上(2025年10月時点)と豊富で、エンジニアやデザイナー、クリエイター職など、専門スキルを活かしたキャリアアップ転職に最適です。

サービスとしての運営歴も20年以上と長く、転職サポートに関して豊富なノウハウが蓄積されており、安心して転職サポートを受けられるでしょう。

IT業界のプロジェクトについても詳しく、入社後にどのような規模の案件に参画できるのか把握しておきたい人にも、おすすめのサービスです。

ワークポートはこんな人におすすめ!

  • 確かな実績のある転職エージェントを利用したい人
  • 評判のいい高品質な転職サポートでスムーズな転職活動を目指している人
  • 押し売り感やコンサル感のない担当者からサポートを受けたい人

転職エージェント「ワークポート」のバナー

◎転職相談実績83万人&運営歴20年
◎いつでも退会可能

もっと詳しく知る

今回は、ワークポートの口コミや評判1,000件以上を独自に調査しました。転職エージェントを選ぶとき、「本当に役に立つのか?」「自分に合っているのか?」と気になる方も多いと思います。ワークポートは求人数が多く、幅広い業界に対応している[…]

ワークポートの口コミ・評判を独自調査。メリット・デメリット、本当に使うべきかも解説

【Q&A】IT業界への転職に関するよくある質問

Q1:未経験からでもIT業界へ転職できる?

結論から言うと、未経験でもIT業界への転職は十分可能です。

プログラマー・テスター・ヘルプデスク・ITサポートなどは、未経験歓迎の求人も多く、比較的転職しやすい職種といえるでしょう。

ただし、企業の多くは「未経験歓迎」としていてもスキルなしの未経験ではなく「実務経験はなし」を指している点には注意が必要です。

未経験歓迎と記述がある場合も、実際には以下のような人材を求めていることが多いです。

  • IT業界で勤務していた経験はある(エンジニア職以外でも可)
  • 独学やスクールでプログラミングスキルが身につけている

完全未経験からの転職は非常に難易度が高くなるため、独学やスクールでプログラミングスキルを身につけたり、ポートフォリオを作成したりしてアピールできる実績を作成することが重要になります。

Q2:未経験からIT業界へ転職する際におすすめの職種はある?

未経験からIT業界へ転職する場合、サポート系や運用系、初級エンジニア職など、基礎スキルを身につけながらキャリアアップできる職種がおすすめです。
未経験からの転職におすすめのIT職種
  • ヘルプデスク
  • ITサポート事務
  • テスター

まずおすすめなのがヘルプデスクやITサポート職です。社内システムやPCのトラブル対応を通じて、ネットワークやソフトウェアの基礎知識を学べます。

さらに、テスターも未経験から挑戦しやすい職種です。開発されたシステムやアプリが正しく動作するかを確認する仕事で、プログラムの流れや品質管理の考え方を身につけられます。

テスターやヘルプデスクで身につけたスキルを活かして、プログラマーやインフラエンジニアといった専門性の高い職種へのキャリアアップが可能です。

Q3:IT業界への転職に有利になる資格は?

 IT業界の資格は、目指す職種によって異なりますが、保有しておくことでスキルを客観的に証明できるため、転職を有利に進められます
IT業界への転職が有利になる資格は、以下のとおりです。
IT業界への転職に有利になる資格
  • ITパスポート
  • 基本情報術者試験
  • CCNA
  • AWS認定資格

ITパスポートや基本情報技術者試験は、ネットワークやサーバー、セキュリティなどIT全般の基礎知識を幅広く学べる国家資格です。資格の認知度が高いため、保有しておくことでIT業界の基礎スキルが身についていると企業から評価してもらえます。

近年であれば、クラウドの技術も高く評価される傾向にあるため、ネットワーク系ならCCNA(Cisco認定資格)、クラウド系ならAWS認定資格を保有しておくと転職を有利に進められるでしょう。

Q4:IT業界の平均年収は?

ITエンジニア全体の平均年収は462万円です。

※参考:doda「ITエンジニアの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説

日本全職種の平均年収が478万円であることを踏まえると、IT業界全体の年収は日本の平均年収程度であるといえるでしょう。

※参考:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

ただし、IT業界は職種や経験によっても年収が大きく異なるため、努力次第では1,000万円以上の高年収も実現できる業界です。

Q5:IT業界が人手不足の理由は?

 経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると報告されています。
※参考:経済産業省「IT 人材需給に関する調査」
IT業界が人手不足の理由は、以下のように複数考えられます。

IT業界が慢性的な人手不足に陥っている主な理由は、需要の急拡大に対して供給(人材育成)が追いついていないためです。

まず背景として、あらゆる産業でDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、クラウド、AI、IoT、セキュリティなどの新領域の開発需要が急増しています。

企業は業務効率化や競争力強化を目的にIT投資を拡大していますが、IT戦略を実行したり、運用したりできる人材の確保が追いついていません。

また、AIやクラウドなどの高度なスキルを持つ人材は限られており、企業間での争奪戦が発生しているため、IT人材が不足している企業は非常に多いといえるでしょう。

Q6:文系がIT業界へ転職するのはやめとけと言われる理由は?

文系がIT業界へ転職するのはやめとけと言われる理由は、技術的な難易度や学習コストの高さが理由として挙げられます。
文系がIT業界へ転職するのはやめとけと言われる理由は、以下のとおりです。
  • 理系的な思考が求められる
  • 論理的思考能力が必要になる

IT業界ではプログラミング、ネットワーク、データベースなど、理系的思考や論理的分析力を求められる場面が多いため、理系科目の苦手な人は挫折しやすくなります。

ただし、近年ではプログラミングスクールやオンライン学習ツールの普及により、文系出身でもスキルを身につけてIT業界で活躍する人が増加しています。

顧客の要望を汲み取りドキュメントを整備するスキルや、社内外の人とコミュニケーションスキルなど、文系出身者でも活躍できる場面は多いです。

Q7:ブラック企業を見極める方法はありますか?

 IT業界へ転職する際は、事前にブラック企業の特徴について確認しておくことで入社後のトラブルを避けられます
一般的にブラック企業と呼ばれる企業には、以下のような特徴があります。
  • 年間休日が120日未満
  • みなし残業時間が長い ※45時間以上
  • 未経験歓迎を強調している

求人である程度見極められますが、実際には企業は公開したくない情報を隠しているケースが多いです。そのため、面接の際にブラック企業かどうかをよく確認する必要があります。

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まとめ

IT業界は「やめとけ」と言われがちですが、多くの場合は準備不足や業務に対する理解の浅さが原因です。

長時間労働や技術変化に常に対応する必要があるなどの事実はありますが、努力次第では高年収を実現したり、理想の働き方ができたりとメリットも複数ある業界になります。

特に近年はDX・AI・クラウドなどの普及により、IT人材の需要が高まっていますが供給が追いついていない状態であるため、未経験の人も転職するチャンスといえます。

IT業界で転職を成功させるためには、まず自己分析で自身の強みを把握し、企業研究によって自分に合う職場を見極めることが重要です。その上で、求められるスキルを計画的に身につけることが、理想のキャリアを築くために必要になります。

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