20代476人に聞いた転職サイト・エージェントのリアル！転職のきっかけや年収事情、AI活用まで徹底調査

「転職サービスを使って転職した20代は、どんな理由で会社を辞めて、どんな基準で次の職場を選んでいるのか？」

そして今、話題の生成AIはどこまで転職活動に入り込んでいるのか？

こうした疑問に答えるため、本記事では20代476人のリアルな声から、年収アップにつながった動き方や、満足度の高い転職サービスの選び方を具体的に解説します。

転職を決意した「きっかけ」、実際に重視した条件、利用した転職サービスとその評価、生成AIの活用実態、転職全体の満足度──などを取り上げながら、20代が納得感のある転職をするためのヒントをまとめていきます。

調査概要

Q1：なぜ転職しようと思ったのか

まず、そもそもなぜ転職を考え始めたのか、その理由について複数回答で聞きました。（n=476）

集計結果をみると、「給与・待遇」といった分かりやすい理由だけでなく、

といった「職場環境やキャリアの伸びしろ」に関わる項目が多く選ばれています。

また、「労働時間が多かった」「休日が少なかった」「体調を崩した」といった働き方そのものに起因する項目も一定数あり、「この会社では長く働けない」という危機感が転職のトリガーになっているケースも少なくありません。

職種ごとに異なる転職のきっかけ

転職のきっかけを職種ごとにみてみると、不満の色が少しずつ違うことが見えてきました。必ずしも「給与や待遇面」に関することが1位になるとは限らないようです。

例えば、事務・アシスタント出身の人では、「会社の将来性への不安」「キャリアアップしたかった」といった、将来やキャリアの行き詰まり感に関する回答が目立ちます。

一方、営業（法人・個人）出身では、「自分が思うようなスキル・経験を積めなかった」が最多。数字目標や顧客対応に追われるなかで、「もっと違う経験を積みたい」という思いが転職の引き金になっている様子がうかがえます。

販売・店舗運営・SVや接客・サービスでは、「給与・待遇への不満」「同僚・上司・後輩と合わなかった」「労働時間が多かった」など、“現場ならではの負荷”に起因するきっかけが上位に並びます。

興味深いのは、ITエンジニア（SE・PG・インフラ）で「他にやりたい仕事が見つかった」「友人や知人から転職の誘いを受けた」といった“前向きなチャレンジ”型の理由が比較的多いこと。スキルの汎用性が高い職種ほど、「声がかかる」「やってみたい領域が見つかる」といったきっかけで動きやすいのかもしれません。

Q2：転職先を選ぶとき、何を最も重視したか

次に、実際に転職先を選ぶときに何を重視したかを複数回答で尋ねました。（n=476）

上記のように、ネガティブなきっかけをポジティブな条件に言い換えながら、次の職場を探している様子がうかがえます。

逆に言えば「なんとなく辞めたい」といった漠然とした理由だと、転職先でも同じような不満を抱えやすくなります。まずは「自分のモヤモヤを整理し、条件に転換する」プロセスを大事にするのがいいかもしれません。

Q3：前職とは異なる職種への転職経験があるか？

続いて、直近の転職で職種を変えたかどうかを尋ねたところ、以下の通りの結果になりました（単一回答・n=476）。

• 前職とは異なる職種に転職した（職種チェンジ） … 約63％
• 前職と同じ職種で転職した … 約37％

20代の転職というと、「同じ職種でより条件の良い会社に移る」というイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし実際には、約3人に2人が職種チェンジをしていることが今回の調査から見えてきました。

主なキャリアチェンジの具体例

転職後と転職前の職種データを組み合わせ、「どの職種からどの職種へのキャリアチェンジが多いか」を集計すると、いくつか代表的なパターンが見えてきます（職種チェンジと答えた人：n=298）。

パターン①：営業（法人・個人） → 事務・アシスタント

営業からバックオフィス系への移行が、もっとも多いパターンのひとつです。

「数字のプレッシャーや対人ストレスが大きい営業」から、「内勤中心の事務職」で安定した働き方を求める動きが見て取れます。

パターン②：事務・アシスタント → Webマーケティング・企画

デスクワークの経験を活かしつつ、「企画・マーケティングの仕事にステップアップしたい」というニーズが反映されたパターンです。

パターン③：ITエンジニア（SE・PG・インフラ） → Webマーケティング・企画

開発側から「プロダクトやサービスをどう広げるか」に関わる仕事へ移るパターンです。技術への理解を強みに、マーケティング側へ回りたいというニーズがうかがえます。

パターン④：Webマーケティング・企画 → コンサルタント

企業内のマーケ担当から、コンサルティングファームや支援会社など「外部から企業を支援する側」への移行も、ある程度の件数が見られました。

Q4：転職活動ではどんな転職エージェント・転職サイトを使ったのか

次に、転職時に利用したサービスについて見ていきます。（n=476）

設問では、転職エージェント・求人サイト・スカウトサービス・ハローワーク・企業の採用ページなど、複数の選択肢を挙げたうえで、利用したすべてのサービス（複数回答）、その中で最も利用したサービス（単一回答）を聞いています。

まず利用した転職サービスの数について集計すると、上記の通りとなりました。

「1つのサービスを軸にしつつ、必要に応じて他も併用する」という使い方をしている20代が多い傾向にあります。

利用したサービスを、ざっくり「転職エージェント」「転職サイト・スカウト」「IT・Web特化」「第二新卒特化」といったタイプに分類したうえで、組み合わせ方を見てみました。

という分布になっていました。残りは、IT特化・第二新卒特化・医療系専門サービスなど、特化型サービスのみを使っていた層です。

数字だけ見ると少し複雑ですが、実態としては、「求人の紹介や選考のサポートはエージェントに頼りながら、自分のペースで求人を眺める」のはサイトやスカウトを使う」という「二刀流」のスタイルが、多く見られます。

最も利用したサービス

複数サービスを使ってもらったうえで、「その中で最も利用したサービスはどれか」を聞いたところ、約半数の人がエージェント系のサービスを選んでいました。

転職サイトやスカウトサービスを「一番使った」と答えた人は1割強にとどまり、残りはIT・Web特化や第二新卒特化、公的機関であるハローワークなどに分散しています。

つまり、多くの20代にとって「情報収集や求人探しはサイトでもできるものの、基本的にはエージェントが心の支えとなっている」という構図が浮かび上がってきます。

Q5：転職サービスに登録してから、実際に転職するまでどのくらいかかったか

「転職サービスに登録してから、実際に転職するまでの期間」を聞いた結果は、次の通りです。

上記選択肢の中で回答が多かったのは、「2〜3ヶ月未満」「3〜4ヶ月未満」のゾーンで、これに〜2ヶ月未満までを含めると、全体の8割以上が「登録から4ヶ月以内」に転職を完了させています。

一方で、半年以上かけてじっくり転職活動を行っている人も一定数存在しており、すぐに退職するわけではなく、働きながら慎重に探したい人や条件やタイミングに強いこだわりがある人など、活動スタイルには幅があることがうかがえます。

Q6：転職によって年収はどう変わったか

続いて、転職によって年収がどれくらい増減したか聞いたところ、おおまかには次のような結果でした（単一回答・n=476）。

「年収が上がった」と回答した人は全体の約7割を占めており、20代でも条件交渉やキャリアチェンジを通じて、大きな年収アップを実現している人が多いことが分かります。

一方で、「やりたい仕事にチャレンジしたい」「働き方を大きく変えたい」といった理由で、あえて年収を少し下げている人もいます。

このあたりは、何を優先するかによって正解が変わる部分と言えるでしょう。

Q7：転職活動において生成AIをどのように利用しましたか？

ここ数年で急速に普及した生成AI（ChatGPT、Geminiなど）を、転職活動でどのように使ったのかも聞いています。

結果を整理すると、以下のような内訳でした。（n=476）

特に、「職務経歴書の文章を整える」「自分の経験をどう言語化すればよいか相談する」といった、言葉にする部分の支援としてAIを使うケースが多く見られます。

一方で、面接対策やその他の用途はまだ少数派で、「文章・資料づくり」が現時点でのAI活用の中心と言えそうです。

Q8：企業のリアルな情報はどこから仕入れている？

転職先を選ぶうえで気になるのが、企業のリアルな姿をどのように知るかという点です。（n=476）

公式情報だけでなく、実際に働いている人の声や第三者からの評価などを組み合わせて、多角的に会社を見ようとしている20代が多い印象です。

一方で、「調べなかった」と答えた人も1割弱存在しており、情報を取りに行くスタンスそのものが、転職の成功確率を左右している要因のひとつと考えられます。

Q9：転職活動を振り返ってどれくらい満足していますか？

最後に、転職活動全体の満足度を5段階で聞いた結果を見てみましょう。

「大変満足」「おおむね満足」と答えた人が約75％おり、全体としては満足寄りの結果となりました。

情報収集の有無との関係性

ここで、Q8の回答をもとに、回答者をざっくり2つのグループに分けました。

• 情報収集した人（n=432）
  社員口コミサイト・エージェント・ニュース・SNS・友人知人など、
  企業の公式サイト以外の情報源を1つ以上利用した人
• 情報収集しなかった人（n=44）
  Q8で**「調べなかった」と回答した人**（公式サイトもほぼ見ていない層）

この2グループで満足度を比較すると、次のような差が表れます。

まず、公式サイト以外の情報源も使って何かしら企業のリアル情報を取りに行った人（n=432）では、「大変満足」「おおむね満足」と答えた人が78.2％に達しました。

一方で、Q8で「調べなかった」と答えた人（n=44）では、満足層は40.9％にとどまり、「やや不満」「かなり不満」と答えた人の割合は22.7％と、情報収集した人（6.2％）の約3〜4倍に膨らんでいます。

もちろん、この結果だけをもって、「たくさん調べれば必ず満足できる」と言い切ることはできません。もともと慎重な性格の人や、準備に時間をかけられる状況にある人ほど、情報収集にも積極的で、転職の質も高まりやすい、という面もあるはずです。

それでも今回の数字を見る限りは「複数のチャネルから企業のリアルを取りに行った人ほど、転職の結果に納得している割合が高い」という傾向が見られます。

【5段階評価】利用した転職サービスの満足度と選び方

ここまで見てきたように、20代の転職は「職種チェンジ」や「AI活用」も含めて、かなりアクティブに動いていることが分かりました。最後に、「どの転職サービスをどう選べばいいか？」という視点で、各サービスの評価結果を整理してみましょう。

Q4で「最も利用した」と答えたサービスごとに、「求人の質」「担当者の質」「スピード感」「年収アップ幅への貢献度」「サイト・アプリの使いやすさ」の5項目を5段階評価（1：全然良くなかった〜5：非常に良かった）で聞き、平均点を算出しました。

【転職サービスの項目別満足度（サンプル数上位10社、n=476）】

本調査結果をサービスごとに平均点にしてみると、ほとんどの大手サービスは「3点台半ば〜4点前後」と、概ねポジティブ評価ですが、サービスごとに得意分野が微妙に違うことが見えてきました。

ここでは特に20代が気になる

• 年収アップ
• 担当者の質
• 求人の質

の3つの観点から、調査結果をもとに「こんな人にはこのサービスがおすすめ」という形で使い分け方を紹介します。

年収アップに定評がある転職サービス

前述したように、20代の7割近くが「転職によって年収が上がった」と回答しており、収入改善は転職の大きな成果のひとつとなっています。

その中でも特に年収アップの実績が目立ったのが「リクルートエージェント」「doda X」「レバテックキャリア」の3社です。

リクルートエージェント

doda X

レバテックキャリア

担当者の質を求める方におすすめの転職サービス

転職がうまくいくかどうかは、求人だけでなく担当者との相性やサポートのきめ細かさにも大きく左右されます。

「担当者の質」の項目で4.0点以上と高評価だったサービスのうち、20代との相性が良い3つを選びました。

doda

第二新卒エージェントneo

ハタラクティブ

求人の質に定評がある転職サービス

最後に、「求人の質」に関する評価を見てみます。

求人の質では、4.0点前後のスコアを獲得したサービスが複数ありましたが、サンプル数や利用シーンの広さを考慮して、次の3つをピックアップしました。

リクルートエージェント

リクナビNEXT

ビズリーチ

20代におすすめの転職サービスを属性別・職種別に紹介

20代男性におすすめの転職エージェント・サイト3社

年収アップや将来のキャリア形成を見据えて転職を考えている20代男性には、以下3つの転職サイトがおすすめです。

	公開求人数 ※2025年11月時点	特徴・強み
公式サイトへ	◎ 74万件以上	キャリアアップしやすい求人が豊富 ライフプランも含めて相談できる 転職支援実績No.1。豊富な実績とノウハウあり
公式サイトへ	◎ 25万件以上	幅広い業界の求人を横断して比較できる 面接日程調整・企業連絡・内定後の交渉も代行 専任アドバイザーが、転職理由や希望条件の整理から書類添削・面接対策・条件交渉まで一貫してサポートしてくれる
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リクルートエージェント

doda

ハタラクティブ

20代女性におすすめの転職エージェント・サイト3社

「女性の転職支援に力を入れている」「女性が活躍できる案件を多数保有している」などの点を重視する20代女性には、以下3サイトがおすすめです。

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公式サイトへ	◎ 25万件以上	働き方のバリエーションが選べる 面接日程調整・企業連絡・内定後の交渉も代行 希望条件を整理しながら進められる
公式サイトへ	非公開	求職者一人当たり平均8時間の手厚いサポート 初回面談2時間制！部活や就職活動、卒論の話など思いをエージェントにぶつけられる 未経験職種への挑戦も後押し

パソナキャリア

doda

第二新卒エージェントneo

20代の事務職におすすめの転職エージェント・サイト3社

「事務職として長く働きたい」「一般事務から一歩スキルアップしたい」と考える20代には、以下3つのサービスがおすすめです。

	公開求人数 ※2025年11月時点	特徴・強み
公式サイトは こちら	非公開	都圏のオフィスワーク求人が豊富 未経験〜経験者まで相談しやすい 書類添削や面接後のフィードバックまで徹底サポート
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type転職エージェント

リクナビNEXT

エン転職

20代の営業職におすすめの転職エージェント・サイト3社

営業として培った経験を活かしつつ、年収アップや業界チェンジを狙いたい20代には、次の3サービスがおすすめです。

	公開求人数 ※2025年11月時点	特徴・強み
公式サイトへ	◎ 18万件以上	ハイクラス営業求人が多い 企業やヘッドハンターからのスカウトを待つだけ 条件にこだわった転職がしやすい
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ビズリーチ

doda

ワークポート

20代のITエンジニアにおすすめの転職エージェント・サイト3社

エンジニアとしてスキルも年収も伸ばしていきたい20代には、以下3つの転職サービスを押さえておきましょう。

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公式サイトは こちら	◯ 3万9,000件以上	転職後の定着率97%＆活躍率は86%以上 転職後の活躍率86%以上 企業ニーズを押さえた書類添削で転職成功率20%アップの実績あり
公式サイトへ	◎ 179,000件以上	ITエンジニア向け求人数は計17万件以上 企業の風土・環境・スキル要件などの内情まで提供 扱っているIT業界の求人の平均年収は606万円

レバテックキャリア

Geekly

リクルートエージェントIT

20代のマーケティング職におすすめの転職エージェント・サイト3社

Webマーケ・広告運用・企画職など、マーケティング分野でキャリアを築きたい20代には、次の3サービスをおすすめします。

	公開求人数 ※2025年11月時点	特徴・強み
公式サイトへ	◎ 74万件以上	マーケティング関連職種を横断して探せる 未経験〜経験者まで対応可能 マーケティング市場トレンドの情報も得られる
公式サイトは こちら	○ 4万9,000件以上	働き方とやりがいのバランスが取りやすい 女性マーケターの支援実績が豊富 上流ポジションへのステップも狙える
公式サイトは こちら	非公開	マーケ・Web職種に強いエージェント 20代のポテンシャル採用にも積極的 首都圏でキャリアアップを狙いやすい

リクルートエージェント

パソナキャリア

type転職エージェント

まとめ

本調査から、20代の転職は「給与・環境の不満」だけでなく、「成長機会」や「キャリアチェンジ志向」が強いことが分かりました。転職サービスや口コミ、生成AIを組み合わせて主体的に情報を取りにいった人ほど、転職全体の満足度も高い傾向があります。

本記事の結果を参考に、焦らず情報収集と自己分析を進め、自分らしい一歩を選んでいただければ幸いです。