転職エージェントを使わない方がいい人とは?使わないメリット・判断基準・体験談を解説

今回は、転職エージェントを使わない方がいい人の特徴を紹介しています。

転職エージェントは無料でサポートしてもらえる便利なサービスである一方で、人によってはかえって負担になったり、自分のペースを乱されたりすることもあります。

この記事では、転職エージェントを使わない方がいい人の特徴に加えて、使わない場合のメリット・デメリット、そしてエージェントを使わずに転職活動を進める方法までわかりやすくまとめています。

実際の体験談や判断に迷ったときのチェックポイントも紹介しているので、自分に合った進め方を考えるヒントになるはずです。

転職UPPP編集部ライター T氏:30代前半

転職UPPPライター
T.F氏:30代前半

ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。

運営会社情報

  • 運営会社:UPPGO株式会社
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  • プライバシーマーク登録番号:第21004733(02)号
  • お問い合わせ:contact@tenshoku-uppp.com

転職エージェントを使わない人の割合

転職エージェントの利用状況をアンケート調査した結果によると、転職経験者のうち転職エージェントを使わなかった人は30.0%と報告されています。

  • 転職エージェントを使わなかった:30.0%
  • 転職エージェントを使った:62.9%
  • 利用を検討中:7.1%

※出典:Offers「【約6割以上が転職エージェントを利用】エンジニアの転職活動におけるエージェント活用の実態とは?比較、検討のポイント」

転職経験者の6割以上が転職エージェントを利用しており、転職エージェントを使わない人は3割程度しかいません。

このデータから、転職エージェントを活用することが多くの人にとって一般的な手段になっていることがわかります。

転職エージェントの求人紹介や書類添削、企業とのやり取りを代行してもらえることなどが効率的な転職活動を後押ししているのでしょう。

ただし、3割の人はあえて使わない選択をしています。その背景には「自分のペースで進めたい」「希望に合わない求人を紹介されたくない」といった理由があると考えられます。

多くの人が転職エージェントを使う理由

多くの人が転職エージェントを利用するのは、希望に合った求人と出会いやすい・面接対策などで選考通過率が高まるのが理由だと考えられます。

特に在職中の人にとっては、時間や労力を節約できるという点が大きなメリット。主な利点としては、以下のような点が挙げられます。

  • 希望条件に合った求人を代わりに探してもらえる
  • 履歴書や職務経歴書のブラッシュアップを支援してもらえる
  • 企業との連絡やスケジュール調整を代行してくれる
  • 一般に公開されていない好条件の求人を紹介してもらえることがある
  • 社風や働き方、面接の傾向など、求人票だけでは分からない情報を得られる

こうしたサポートがあることで、限られた時間の中でも効率的に転職活動を進められると感じる人が多いのでしょう。

もちろん、すべての人にとって転職エージェントの利用が最適とは限りませんが、多くの人が転職エージェントを選ぶ背景には時間効率や情報量、サポート体制への信頼感があるといえるでしょう。

「転職エージェントを使うな」と言う人がいるのはなぜ?

転職エージェントに対して否定的な意見があるのは、実際に利用した際に不満や違和感を抱いた人が一定数いるためです。

たとえば、以下のような理由から「合わない」と感じるケースがあります。

  • 希望と異なる求人を紹介された
  • 転職活動を急かされた
  • 担当者との相性が合わなかった
  • 営業的な印象を受けた

こうした経験から、「自分には合わなかった」と判断する人が、エージェントの利用を勧めない理由になっているのでしょう。

ただし、これらはあくまで一部の事例であり、すべての利用者に当てはまるわけではありません

エージェントのサービスが向いているかどうかは、利用者の考え方や状況によって大きく変わります。

「転職エージェント=悪いもの」と安直に捉えるのではなく、転職希望の企業の採用状況や、あなたの転職条件をベースにエージェントを利用するか検討してみてください。

転職エージェントを使わない方がいい人の特徴5つ

転職エージェントは多くの人にとって便利なサービスですが、すべての人に適しているとは限りません。

まずは、エージェントを使わない方がいい人の特徴を5つに絞って紹介。自分に当てはまる部分がないか、確認しながら読み進めてみてください。

1:転職希望の企業が明確にある人

すでに応募したい企業が決まっている場合は、転職エージェントを使わずに企業へ直接応募したほうがスムーズに進むことがあります。

転職エージェントは、自分に合いそうな求人を幅広く提案してくれるサービス。逆に言えば、エージェント側の紹介を通じて応募する必要があります。

エージェントが提携していない企業には応募できないため、明確に「この企業に入りたい」と決めている場合、紹介を待つよりも自分で動いたほうが早く進められる可能性があります

もちろん、転職活動全体のサポートが必要な場合や、希望企業に関する詳しい情報を得たいときには、エージェントをうまく活用する方法もあります。

ですが、志望先が明確で、すでに企業の採用ページから直接応募できるなら転職エージェントを介さない方が合理的です。

2:企業と直接やり取りするのが得意な人

企業との連絡や交渉を自分で行うことに抵抗がない人は、転職エージェントを使わずに進めたほうが柔軟に動ける場合があります。

エージェントを利用すると、日程調整や条件交渉といった手続きを代行してもらえる反面、自分の意思をすぐに企業へ伝えることはできません。

やり取りのすべてが担当者を介するため、反応のタイミングや温度感にズレが生じることもあります。

一方で、自分から企業にアプローチできる人であれば、直接やり取りする中で社風や雰囲気を感じ取ることができ、相性をより確かめやすくなる利点があります。

もちろん、交渉やスケジュール調整が苦手な場合は、エージェントのサポートが心強い場面もあります。

ですが、対話力や段取り力に自信があり、主体的に進めたいという思いがあるなら、エージェントを通さずに進めることも検討していいでしょう。

3:自分のペースで転職活動を進めたい人

転職のスケジュールや進め方を自分で管理したい人も、転職エージェントを使わない方がいいケースがあります。

転職エージェントを利用すると、担当者から求人の紹介や面談の提案が定期的に届くため、ある程度のスピード感が求められることがあります。

心強いサポートである一方で、「今はまだ情報収集の段階にとどめたい」「じっくり考えてから動きたい」といった人にとっては、少し急かされているように感じることもあるかもしれません。

自分の判断で求人を選び、応募のタイミングも自由に調整したいなら、転職サイトや企業の採用ページを活用しながら自分のペースで進める方がいいでしょう。

その方が、ストレスが少なく、納得のいく選択がしやすくなることもあります。

4:エージェントとのやり取りが面倒に感じる人

エージェントとの連絡や調整を負担に感じる人は無理に利用せず、自分のペースで進められる方法を選んだほうがストレスが少ない場合があります。

転職エージェントを利用すると、担当者とのやり取りが継続的に発生します。

たとえば、以下のような対応が求められることがあります。

  • 求人の紹介に対する返信や希望条件の調整
  • 面談やキャリア相談への対応
  • 書類の添削結果に対する修正・再提出
  • 面接日程や選考状況に関する連絡のやり取り

これらは丁寧なサポートではありますが、人によっては「何度も返信が必要で面倒」「自分で調整した方が早い」と感じることもあります。

もちろん、やり取りそのものに価値を感じるなら、エージェントとの関係をうまく築くことが転職成功の鍵にもなります。

ただし、やり取りにストレスを感じるなら、転職サイトや直接応募といった手段に切り替えることで自分のペースで無理なく転職活動を進められます

5:過去に何度か転職に成功していて、転職に慣れている人

転職の進め方をすでに把握していて、自分なりのやり方に慣れている人は、転職エージェントを使わずに活動したほうが効率よく動けるでしょう。

転職に慣れている人は、自分の強みの整理や求人の探し方、面接対策のポイントなどを把握しているのではないでしょうか。

また、書類の準備や応募の優先順位づけなど、自分の判断で進められる場面が多いため、エージェントとの連携によってペースが乱される可能性も捨てきれません。

たとえば以下のような行動が難なくこなせる方は、エージェントに頼らずとも転職活動を前に進められる可能性が高いといえます。

  • 過去の職務経歴を自信をもって整理できる
  • 応募書類を自力でブラッシュアップできる
  • 面接で伝えるべきポイントを把握している
  • 転職サイトなどで情報を集め、自ら判断できる

もちろん、慣れているとはいえ、求人市場の動向や最新の選考傾向を把握したいときには、エージェントの情報力を部分的に活用する方法もあります。

重要なのは、どの部分を自分で担い、どの部分にエージェントの支援を求めるかを整理することです。

転職エージェントを利用しながら、自分でも自主的に企業の採用ページから応募することは可能。

転職エージェントに登録したからといって「エージェントが紹介する求人にしか応募できない」というわけではないので、自主的な求人応募エージェントからの支援を使い分けることができます。

転職エージェントを使わないメリット・デメリット

転職エージェントを使わないメリット

転職エージェントを使わない場合、自分のペースで転職活動を進めやすくなるなどのメリットがあります。

具体的には、以下のような点がメリットとして挙げられます。

  • 自分のペースで転職活動を進められる
  • 応募先やタイミングを自由に選べる
  • 紹介される求人に左右されず、自分の判断で選べる
  • 不要な連絡や面談を避けられる
  • 転職活動の全体像を自分で把握しやすくなる

特に「自分の転職軸を大切にしたい」「情報収集や判断を自分でコントロールしたい」と考える人にとってメリットとなります。

たとえば、エージェントを利用していると、紹介された求人に対して早めの返答を求められたり、担当者との面談日程を調整したりと、エージェント経由でスケジュール管理をする必要が出てきます。

一方、自分で求人を探して直接応募すれば、興味のある企業をじっくり比較しながら、好きなタイミングで応募したり面接調整をしたりすることが可能です。

また、紹介を受けて応募するのではなく、自分で選んだ企業に応募することで、なぜこの企業なのかという志望理由にも説得力を持たせやすくなるという側面もあります。

「誰にも急かされず、自分の判断で進めたい」と感じている人なら、エージェントを使わないという選択も合理的な方法といえるでしょう。

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転職エージェントを使わないデメリット

転職エージェントを使わない場合、自分ですべてを進める必要があり、手間や判断の負担が大きくなります。

自由に動ける反面、情報収集から応募、面接対策まで、すべてを一人でこなす必要があるため準備にかかる時間や精神的な負担が増えるのがデメリットです。

具体的には、以下のような点がデメリットとして挙げられます。

  • 求人情報の収集や比較に時間がかかる
  • 非公開求人に応募できない
  • 企業ごとの選考傾向や内情がわかりにくい
  • 書類や面接対策を自力で行う必要がある
  • 転職の進め方に不安を感じても相談相手がいない

たとえば、求人票だけで企業のリアルな雰囲気や評価制度を把握するのは簡単ではありません。

また、企業ごとに求められる人物像や選考の進め方が異なる中で、それに合わせた対策を一人で練るのは想像以上に手間と労力がかかります。

さらに、転職活動のペース管理や優先順位の判断もすべて自己判断になります。スケジュール調整に苦労したり、気づかないうちにチャンスを逃してしまうことも考えられます

転職エージェントを使わない場合、エージェントからのサポートがない分、企業ごとの特徴に合わせた戦略的な準備が難しく、自力で対策することになります。

転職エージェントを使わない方法

転職エージェントを使わずに転職する場合でも、転職する方法はいくつかあります。

エージェントなどからサポートを受けることはできませんが、自分で動きたい人にとっては納得感のある方法を選べる点が魅力です。
※ハローワークは窓口の職員に相談することができます。

以下では、エージェントを使わずに転職活動を進める方法をまとめました。

右にスライドできます。

概要メリットデメリット
転職サイト(求人サイト)多数の求人情報を検索・比較できる、もっとも一般的な手段です。希望条件を登録すれば、スカウト機能で企業側からのアプローチも受け取れます。
  • 幅広い求人にアクセスできる
  • 自分のペースで検索・応募ができる
  • 登録無料で使いやすいサービスが多い
  • 掲載情報の範囲が限られ、内部事情が見えにくい
  • 一般公開された求人がメインなので競争率が高い可能性もある
  • 応募後の連絡や対策はすべて自己対応
企業の採用ページ・SNSから直接応募気になる企業の採用ページや、X(旧Twitter)・Instagram・LinkedInなどのSNSを通じて、直接応募する方法です。最近では、SNSを使って採用情報を発信する企業も増えています。
  • 企業に直接アプローチできるため、意欲を伝えやすい
  • 募集背景や文化を知るヒントが得られる
  • エージェント経由では出会えない求人に出会える可能性も
  • 応募方法や選考フローが企業ごとに異なる
  • 情報の整理や管理を自分で行う必要がある
  • 選考対策や書類のブラッシュアップも自分で対応
ハローワーク厚生労働省が運営する公的な職業紹介機関です。地域密着型の求人が多く、窓口で職員に相談しながら求人を探すことも可能です。
  • 地方求人や中小企業の募集に出会いやすい
  • 対面での相談が可能で、公的支援も受けやすい
  • 雇用保険や再就職手当などの制度と併用しやすい
  • 専門職や好条件の求人は少なめ
  • 自分から積極的に動かないと情報が得づらい
  • システムや対応が地域によって異なる場合がある
友人・知人からのリファラル採用知人を通じて企業に推薦してもらう「リファラル採用」も、エージェントを使わない手段のひとつです。信頼関係のある紹介であるため、企業側も選考に前向きになるケースがあります。
  • 企業との距離が近く、信頼されやすい
  • 選考フローがスムーズになることもある
  • 紹介者から働く環境やリアルな情報を事前に聞ける
  • 紹介者に気を遣う場面がある
  • 万が一ミスマッチだった場合、断りにくいと感じることも
  • 紹介の有無に左右されるため、求人の幅は限定的

求人サイトや企業の採用ページを使えば、自分から幅広い求人に応募できますし、SNSや知人を通じた応募で、出会える企業の幅が広がる可能性もあります。

ハローワークやリファラル採用なども、視野を広げてみると意外な発見につながる手段です。

「サポートがなくても進められる自信がある」「自分の希望や判断軸が明確にある」といった方は、エージェントを使わない方法もうまく活用できるでしょう。

転職エージェントを使わなかった人・使った人の体験談

転職エージェントを使わなかった人の体験談

転職エージェントを使わずに活動した人の声からは、自由度の高さと引き換えに、企業情報や転職サポートの不足を実感する場面が多かったことがわかります。

以下は、実際にエージェントを使わなかった方々のエピソードをまとめたものです。

  • エージェントに登録したが、希望と合わない求人ばかりで退会。自力で探して内定を得た
  • 給与交渉や企業研究が不十分で、ミスマッチや失敗を多く経験した
  • 面接対策が甘く、何社も落ちてしまったことを悔やんでいる
  • 情報量の差が他の応募者との競争に影響したと感じている
  • 過去にはエージェントを使わず転職したが、後になって「使った方がよかった」と感じた

中には、転職サイトで自ら求人を探して成功した人もいました。ただ、転職活動をすべて一人で進める場合、求人の選び方から書類の作成、面接準備、条件交渉まで、すべての判断と対応を自分自身で行わなければなりません。

「必要な情報をどう集めるか」「誰に相談できるか」といった点を自分でカバーする力が求められることは、転職エージェントを使わない場合の欠点といえるでしょう。

一方で、転職エージェントを使わずに転職を成功させた人もいます。情報収集に時間をかけ、自分の希望条件を明確にし、粘り強く活動を続けた結果、満足のいく職場に出会えたというケースもあります。

転職エージェントを使った人の体験談

転職エージェントを実際に使ってみた人からは、安心感や情報の多さ、サポートの手厚さに対して高く評価する声が多く聞かれます。

特に初めての転職や、自分の強みや希望をどう整理すればよいか悩んでいた人にとっては、転職のプロの視点や客観的なアドバイスが心強く感じられるようです。

実際にエージェントを使って転職活動を進めた人の口コミをまとめました。

  • 初めての転職でも、不安を和らげてくれる安心感があった
  • 求人の質が高く、希望に近い案件を紹介してもらえた
  • 面接対策や書類添削などのサポートが丁寧だった
  • 転職活動のスピード感があり、やり取りがスムーズだった
  • 自分が重視する条件をもとに、企業を的確に提案してもらえた
  • エージェントだからこそ得られた業界や企業の情報が役に立った

企業とのやり取りを代行してもらえたり、事前に面接の傾向を教えてもらえたりすることで、準備不足による不安を減らすことができたという声も多く見られました。

また、自分では気づけなかった適性や可能性に気づくきっかけになったという意見も。

自分の希望条件を整理しきれずに迷っていた人ほど、エージェントのサポートによって方向性が明確になったという実感を持ったようです。

こうした体験談から、エージェントを利用することで得られる安心感と情報力が、転職活動をスムーズに進めるのに役立っていることがわかります。

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転職エージェントを使うか迷った時の判断基準

転職エージェントを使うべきか迷ったときは、自分にとってどこまでを一人で対応できるかを明確にすることが判断の軸になります。

すべてを自力で進めるのが不安なら、エージェントのサポートを受けることで余計な負担や迷いを減らせる可能性があります。

以下は、エージェントの利用を検討する際の判断基準。それぞれに「はい」または「いいえ」で答えてみてください。

  • 求人検索にかける時間や手間を減らしたいですか?
  • 履歴書や職務経歴書の書き方に自信がありませんか?
  • 面接でどんな質問が来るか不安に感じますか?
  • 企業の雰囲気や選考の進め方について事前に知りたいですか?
  • 給与や条件交渉を一人でするのは不安ですか?

「はい」が多いほど、転職エージェントの利用が転職活動をスムーズに進める助けになる可能性が高いといえます。

一方で、すべて「いいえ」で答えられる場合は、エージェントに頼らず、自分のペースで進める方法を検討していいでしょう。

それでも転職エージェントを利用するか迷う場合は、エージェントに登録して面談だけでも受けてみるのがおすすめ。
求人情報やエージェントとの相性を実際に確かめることで、利用すべきかどうかを判断しやすくなります。

エージェントと面談をしたからといって、必ずしも転職をしなければいけないことはありません。キャリア相談に活用する人もいるので、話を聞いてみてから使っていくか判断してもいいでしょう。

転職エージェントの利用に関するよくある質問

Q1:転職エージェントはなぜ無料で利用できる?

転職エージェントのサービスが無料で利用できるのは、費用を支払っているのが求人企業側だからです。

転職エージェントは、採用が決まった時点で求人企業がエージェントに報酬を支払う成功報酬型のビジネスモデルとなっています。
※参考:リクルートエージェント「転職エージェントの仕組み・無料の理由」

また、転職エージェントは企業から報酬を得る立場である一方で、成功報酬を得るためにも求職者の希望や適性をふまえてマッチする人材を紹介する責任があります。

そのため、転職希望者にとっても、面談や書類添削、面接対策などの手厚いサポートを無料で受けられる仕組みが整っているというわけです。

Q2:複数の転職エージェントを併用しても大丈夫?

複数の転職エージェントを併用しても問題ありません

むしろ、自分に合ったサービスや担当者を見極めるうえで、複数のエージェントを比較しながら活用する方法はおすすめ
転職エージェントごとに得意とする業界や紹介できる求人の傾向が異なるため、ひとつのエージェントに絞ってしまうと紹介される求人が限られてしまいます。

また、担当者との相性やサポートの質にもばらつきがあるため、比較してみないと本当に信頼できる担当者かどうかは判断しにくいのも理由です。

Q3:転職エージェントを使わないで年収交渉はできる?

転職エージェントを使わなくても年収交渉は可能です。

転職エージェントを通さない転職活動では、内定後に自分で希望年収を伝えたり、提示された金額に対して調整を求めたりする必要があります。

そういった場合、交渉を成功させるには以下のような準備が重要です。

  • 現在の年収や業界水準との比較データを持っておく
  • なぜその年収を希望するのか、理由を言語化しておく
  • 柔軟性を持たせつつも、自分の希望ラインを明確にする

一方で、交渉に不慣れな場合は「強く言い出せない」「雰囲気で流される」といったケースも見られます。また、企業側からの印象を気にして、遠慮してしまう人も少なくありません。

このようなとき、転職エージェントを使うことで、希望条件を代わりに交渉してくれるのは大きなメリット。 企業との間に中立的な立場だからこそ、交渉がスムーズに進みやすくなります。

「希望をきちんと伝えたいけど、自信がない」と感じる場合は、転職エージェントのサポートを活用するという選択肢も視野に入れると良いでしょう。

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Q4:転職エージェントは途中で解約できる?

転職エージェントはいつでも解約できます

転職エージェントに登録したからといって、必ず最後まで利用しなければならないという決まりはありません。

転職エージェントはあくまで「転職支援サービス」のひとつ。契約書を交わすわけではないため、途中でやめたとしても違約金などは一切発生しないので安心してください。

転職エージェントに登録して、途中で「相性が合わない」と感じたら、そのタイミングで解約を検討するのも一つの手段です。

まとめ

ここまで、転職エージェントを使わない方がいい人の特徴や、利用しない場合の方法・注意点について紹介してきました。

たしかに、自分のペースで主体的に動ける人や他人の意見に振り回されたくない人、転職経験が豊富で慣れている人にとっては、転職エージェントを使わないほうが向いている場合もあります。

とはいえ、転職エージェントを使うことでしか得られないメリットがあるのも事実。

非公開求人に出会えたり、企業ごとの面接傾向を教えてもらえたり、年収交渉を代行してもらえたりと、選考通過や条件面で有利になる可能性もあります。

「なんとなく自分には合わないかも」と感じている方は、まずは無料面談を受けてみて、サポート内容や担当者との相性を確かめてみるのもおすすめです。

転職UPPP編集部ライター T氏:30代前半

転職UPPPライター
T.F氏:30代前半

ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。

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