転職エージェントのデメリット・メリットまとめ|「やめとけ」の理由と後悔しない選び方・使い方

今回は、転職エージェントのデメリット・メリットについて解説します。

ネット上では「転職エージェントはやめとけ」といった声も見かけますが、ネット上のすべての情報が正しいとは限りません。

この記事では、体験談から読み解ける懸念点やエージェント利用時の注意点に加えて、具体的なメリットや賢い活用法まで詳しく紹介しています。

さらに、向いている人の特徴や直接応募という選択肢についても触れているので、どんな選び方・使い方がベストか、判断の参考になるはずです。

転職エージェントの利用に迷っている方も、今まさに活用中の方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

転職UPPP編集部ライター T氏:30代前半

転職UPPPライター
T.F氏:30代前半

ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。

運営会社情報

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  • プライバシーマーク登録番号:第21004733(02)号
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目次

「転職エージェントはやめとけ」と言われる理由は?口コミ・評判から考察

「転職エージェントはやめとけ」と言われる背景には、サービスそのものへの不満というより、利用者とエージェントの相性や期待値のズレがあるケースが多く見受けられます。

以下では、転職エージェントの利用をやめた人の体験談をまとめました。

実際の口コミから見えてくる主な理由は、以下の通りです。

  • 希望を伝えづらい雰囲気だった
    → アドバイザーの勢いに圧倒され、言いたいことが言えなかった
  • 急かされることにストレスを感じた
    → タスクや期限の指定をストレスに感じる人には負担になりやすい
  • 価値観の押しつけを感じた
    → 「なぜ正社員を目指さなかったのか」といった発言に傷ついた
  • 担当者との相性が合わなかった
    → 言葉づかいや対応に違和感を覚え、継続利用を断念した

一方で、「担当者を変えたことで改善した」「自分の意思を優先すれば活用できる」という声もあり、すべての人に当てはまるわけではありません。

重要なのは、「エージェントが合わなかった=自分に問題がある」と捉えず、自分に合った使い方や相性を見極めることです。

転職エージェントを使うデメリット【6つの注意点】

転職エージェントは便利なサービスですが、使い方を間違えるとミスマッチや後悔につながることもあります。

ここでは、実際によくある6つのデメリットを紹介しながら、利用前に知っておきたい注意点を整理します。

  • 自分のペースで転職活動を進めにくい
  • 転職エージェントによって求人に偏りがある
  • 希望に合わない求人を紹介されることもある
  • スキルがないと求人紹介を受けにくい場合もある
  • 選考結果を受け取るまでに時間がかかる
  • 相性の悪いエージェントが担当者になることもある

デメリット1:自分のペースで転職活動を進めにくい

転職エージェントを利用すると、スケジュール管理の自由度が下がることがあります。

エージェントの役割は、求人の提案や面接日程の調整、応募書類の添削など、転職活動を効率的に進めるためのサポート。そのため、「この企業に〇日までに応募しましょう」「次回の面談までに〇〇を仕上げてください」など、ある程度の期限が設定されることが多いです。

この仕組みは、多忙な人や優先順位を整理しづらい人にとっては心強いサポートになります。

一方で、「自分のタイミングでじっくり考えたい」「仕事や家庭の事情で急には動けない」という人にとっては、ペースを乱されるように感じることもあるかもしれません

ただし、これは本人の性格や生活状況によって受け止め方が変わる部分でもあります。「急かされている」と感じるか、「伴走してくれている」と感じるかは、人それぞれです。

サポートが手厚い分、自分のタイミングを優先しにくくなることがある点には注意が必要です。

デメリット2:転職エージェントによって求人に偏りがある

転職エージェントは、それぞれに得意とする業界や職種の領域を持っています。そのため、登録するエージェントによって紹介される求人の傾向が異なることがあります。

たとえば、IT・Web業界に強いエージェントではエンジニアやデザイナー向けの求人が中心となり、メーカー系に強いエージェントでは営業や事務職などの求人が多く扱われる傾向があります。

一方で、医療・介護、クリエイティブ、マスコミ系などは、専門領域に特化したエージェントでないと十分な求人が得られない場合もあります

このように、エージェントが持つ求人の偏りは、利用者の希望条件と一致せずデメリットになることがあります。

特に、特定の職種や業界を目指している人にとっては、希望に沿わない提案が続くことでミスマッチを感じたり、選択肢が狭く感じたりすることがあります。

デメリット3:希望に合わない求人を紹介されることもある

転職エージェントに登録しても、自分の希望とマッチしない求人を紹介されるケースがあります。

求人紹介でミスマッチが起こる背景には、次のような要因があります。

  • 希望条件がうまく伝わっていない
  • エージェント側の解釈とずれがある
  • 保有している求人に限りがある
  • 市場動向を踏まえた提案が優先されることがある

登録時のヒアリングで希望条件がうまく伝わっていなかったり、エージェント側の解釈が異なっていたりすると、ミスマッチの原因となります。

また、企業側のニーズや市場動向を踏まえたうえで「今のあなたに合いそうな求人」として紹介されたものであっても、求職者本人が納得できるとは限りません。

プロの視点による提案と、本人の理想のすり合わせがうまくいかないこともあるのです。

デメリット4:スキルがないと求人紹介を受けにくい場合もある

転職エージェントは、すべての求職者に同じように求人を紹介してくれるわけではありません。

保有スキルや職務経験によっては、紹介を断られたり、紹介数が極端に少なくなったりすることもあります。

これは、エージェントの仕組み上、企業側とのマッチングが成立しやすい人材を優先してサポートする傾向があるため。
エージェントは企業の採用条件と求職者の経歴を照らし合わせて求人を提案するので、実務経験や専門スキルがないと紹介できる求人が限られてしまいます

たとえば、以下のようなケースでは、求人紹介のハードルが上がる可能性があります。

  • 正社員としての経験が浅い、またはない
  • 転職回数が多く、一貫性のあるキャリアが見えにくい
  • 志望業界や職種に関連するスキルや実績が不足している
  • 年齢とスキルのバランスが取れていない

求人紹介を受けにくいときこそ、自分の強みを見直したり、経験をどう伝えるかを工夫したりする機会にもなります。

デメリット5:選考結果を受け取るまでに時間がかかる

転職エージェントを利用する場合、企業からの選考結果が届くまでに時間がかかることがあります。これは、求職者と企業の間にエージェントが入っているためです。

たとえば、直接応募であれば企業から応募者にすぐ連絡が届きますが、エージェント経由の場合は次のような流れになります。

企業→エージェント→求職者

このような構造によって、返答にタイムラグが生じるのは転職エージェントのデメリットの一つといえるでしょう。

さらに、以下のような事情が重なることで、待ち時間が長引くこともあります。

  • 企業側の選考に時間がかかっている
  • エージェントからの連絡が遅れている
  • 複数の候補者を同時に選考しており、調整に時間を要している

選考の進みが見えにくいことも、転職エージェントを使う上での見落としがちなデメリットです。こうした仕組みを理解しておくことで、必要以上に不安を感じることなく、行動しやすくなるでしょう。

デメリット6:相性の悪いエージェントが担当者になることもある

転職エージェントを利用するうえで、担当者との相性が合わないと感じる場面があることもデメリットの一つです。

エージェントは求人の紹介だけでなく、キャリアの相談や選考対策、企業とのやり取りなど、転職活動のあらゆる場面に関わります。
そのため、担当者とのやり取りがスムーズでない場合、転職活動でストレスを感じやすくなります

次のような状況に身に覚えがあるなら、担当エージェントとの相性を気にした方がいいでしょう。

  • 希望をうまく汲み取ってもらえない
  • 求人を強く勧められて断りにくい雰囲気になる
  • 言葉づかいや態度に不信感を抱いた
  • 業界や職種への理解が浅く、的外れな提案をされた

誰にでも「話しやすい相手」「話しにくい相手」があるように、エージェントとの関係も人間同士のやり取りである以上、合う・合わないが出てくるのは避けがたい側面です。

転職エージェントを使う8つのメリット

転職エージェントにはデメリットもありますが、それ以上に大きなメリットを感じて利用している人も多くいます。

以下では、転職活動を効率的かつ前向きに進めるうえで役立つ、代表的な8つのメリットを紹介します。

  • 専門のキャリアアドバイザーに相談できる
  • 一般に出回っていない非公開求人を紹介してもらえる
  • 履歴書・職務経歴書を添削してもらえる
  • 応募先の面接でよく聞かれる質問を教えてもらえる
  • 応募先の職場環境を教えてもらえる場合もある
  • 面接の日程調整や企業とのやり取りを代行してもらえる
  • 強みや職種の適性をプロの視点で棚卸ししてもらえる
  • 年収などの条件交渉を代行してもらえる

メリット1:専門のキャリアアドバイザーに相談できる

転職エージェントの大きな強みは、転職支援の知識と経験を持つキャリアアドバイザーに直接相談できることです。一人で悩みながら情報を集めるよりも、第三者の視点を取り入れることで選択肢が広がることがあります。

キャリアアドバイザーは、求人情報を紹介するだけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、キャリア設計まで幅広くサポートしてくれます。

これまでに多くの転職事例に携わってきた実績があるため、自分では気づきにくい強みや適性を客観的に見つけてもらえることもあります。

「こんなことを相談してもいいのだろうか」「まだ転職を決めていないけれど話を聞いてみたい」という段階でも利用できるのが、転職エージェントのメリット。

転職に迷いや不安がある人こそ、こうしたプロの支援を活用することで安心して一歩を踏み出すことができます。

メリット2:一般に出回っていない非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用することで、一般の求人サイトには掲載されていない非公開求人に応募できるという大きなメリットがあります。

非公開求人とは、企業が採用条件や募集内容をあえて公開せず、エージェントを通じて候補者を募っている求人のこと。

これは、採用活動の効率化や、競合企業への情報漏洩を避けたいといった企業側の意図によるもので、特に重要なポジションやハイクラス求人で多く見られます。

応募してくるライバルも公開求人より少ないため、選考通過の可能性を高めることができます

自分では見つけられない情報にアプローチできる点は、転職エージェントを活用する魅力のひとつです。

メリット3:履歴書・職務経歴書を添削してもらえる

転職エージェントを利用すると、履歴書や職務経歴書の内容を専門のアドバイザーに添削してもらえるというメリットがあります。

転職エージェントでは、過去の選考事例や業界ごとの傾向をもとに書類の改善点を具体的に指摘してもらえるのが強み。たとえば以下のようなサポートが受けられます。

  • 内容の過不足や表現の曖昧さをチェックしてもらえる
  • 採用側が注目するポイントを意識した書き方が学べる
  • 企業ごとに伝えるべき情報の強弱を調整できる

こうした添削を通じて、単に書類の質を高めるだけでなく、「自分は何が得意で、どんな価値を提供できるのか」といった自己理解も深まっていくでしょう。

「書類選考をなかなか通過できない」という経験がある方は、転職エージェントの書類添削のサポートは役に立つはずです。

メリット4:応募先の面接でよく聞かれる質問を教えてもらえる

転職エージェントでは、応募先企業の面接でよく聞かれる質問や、選考の傾向を事前に知ることができるのもメリット。

エージェントは企業とのやり取りを日常的に行っており、過去にその企業で選考を受けた人たちの面接内容や質問傾向を把握している場合があります。

そのため、次のような具体的な情報を得られる可能性があります。

  • 過去に実際に聞かれた質問例
  • 企業ごとの面接スタイル(和やかなのか、硬い雰囲気なのかなど)
  • 重視されるスキルや人物像の傾向

これらをもとに事前対策ができれば受け答えの内容が明確になり、不安を感じにくくなるでしょう。
「面接に自信がない」と感じている人にとっても、過去のデータに基づくアドバイスは大きな助けになるはずです。

予想外の質問に備えることも大切ですが、予測できる質問への備えが十分にできていれば、面接全体の安心感は格段に高まります。

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メリット5:応募先の職場環境を教えてもらえる場合もある

転職エージェントによっては、求人票には載っていない企業内部の雰囲気や職場環境に関する情報を教えてもらえることもあります。

エージェントは、企業の採用担当者との継続的なやり取りや、過去の転職者からのフィードバックを通じて、以下のような“現場に近い情報”を持っていることがあります。

  • チームの雰囲気や年齢構成
  • 働き方や残業時間の実態
  • 上司や経営陣の方針・人柄
  • 業務の進め方

もちろん、すべての企業情報が詳細に得られるとは限りませんが、少なくとも自分一人では得にくい視点を補ってもらえる可能性があるという点で、大きな安心材料になります。

「入社後にイメージと違った」と感じることを防ぐうえでも、事前にこうした情報を知っておけることは非常に価値があります。

メリット6:面接の日程調整や企業とのやり取りを代行してもらえる

転職エージェントを利用すれば、企業との面接日程の調整や各種連絡を代行してもらえるため、余計な負担を減らして転職活動に集中できます

転職エージェントを通じることで、以下のようなやり取りをすべて任せることが可能です。

  • 面接日時の調整・変更の連絡
  • 選考結果の確認とフィードバックの共有
  • 書類提出や進捗状況の確認

やり取りを任せられることで、企業研究や面接対策に時間を使うことができます

特に、在職中の転職で、仕事が忙しい方は働きながらスムーズな転職活動を実現しやすいです。

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メリット7:強みや職種の適性をプロの視点で棚卸ししてもらえる

これまでの経験やスキルをどう整理し、どんな仕事に活かせるのかを一緒に考えてもらえるのも、転職エージェントを活用する大きなメリットです。

キャリアアドバイザーは、これまでの職務経歴や実績を丁寧にヒアリングし、次のような観点から強みや適性を言語化してくれます。

  • どんな経験が企業から評価されやすいか
  • 実務経験から読み取れるスキルや特徴
  • 希望する職種に必要な要素と、自分のスキルがマッチしているか

自分だけで考えていると、「これは特別な経験ではない」と思い込みがちですが、客観的に見ると価値あるスキルや実績であることも珍しくありません。

一度言語化された自分の強みは、応募書類や面接の場面でも一貫性を持って活かせる武器になります。

漠然とした不安や違和感を抱えている人こそ、プロの手を借りて一緒に棚卸しすることで新たな可能性に気づけるはずです。

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メリット8:年収などの条件交渉を代行してもらえる

自分では伝えづらい年収や待遇の希望も、転職エージェントを利用すれば条件交渉を代行してもらえます

転職先との条件交渉、とくに年収について話すことに抵抗を感じる方は少なくありません。「印象が悪くならないか」「高望みだと思われないか」と不安になり、本来伝えるべき希望を遠慮してしまうケースもあります。

転職エージェントは、企業との間に入って次のような交渉を代行してくれるので安心。

  • 希望年収や給与の下限ラインに関する調整
  • 残業・福利厚生・休日など待遇面の確認
  • 提示条件が妥当かどうかの客観的アドバイス

企業との関係性を築いているエージェントだからこそ、伝えにくい要望も角を立てずに交渉できるという強みがあります。

条件交渉が不安な人ほど、転職エージェントを活用することでより納得のいく条件で転職を実現しやすくなるでしょう。

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失敗しないための転職エージェントの選び方

転職エージェントのデメリットを避けるためには、自分の条件や状況に合ったサービスを選ぶことが何より重要です。

エージェントごとに保有している求人や得意とする業界、サポートの質には違いがあります。

選ぶ際には次のようなポイントを意識すると、自分に合ったエージェントを見つけやすくなります。

  • 希望する業界・職種に強いエージェントかどうか
    →希望の分野と、エージェントの得意領域が一致しているかを確認しましょう。
  • 担当者との相性や対応の丁寧さ
    →初回の面談や連絡のやり取りで、話しやすさや信頼感があるかを感じ取ることが大切です。
  • 書類添削や面接対策などのサポート内容が充実しているか
    →サービス内容はエージェントごとに異なるため、自分が必要とする支援が受けられるかを事前に確認しましょう。
  • 口コミや紹介実績など、第三者の評価を参考にする
    →実際に利用した人の声から、対応の質や満足度を判断しやすくなります。

どんなに評判の良いエージェントでも、自分の状況や価値観に合わなければその強みは十分に活かされません。
一つのサービスに絞らず複数のエージェントを比較しながら選ぶことで、より納得のいく選択につながります。

「合わなかったらどうしよう」と不安に思う方もいるかもしれませんが、エージェントは変更や併用も可能です。

デメリットを最小限にするには?転職エージェントを賢く使うコツ

転職エージェントにはメリットだけでなくデメリットもあるからこそ、使い方がとても重要です。

納得のいく転職につなげるために、エージェントをうまく活用するための工夫を押さえておきましょう。

複数の転職エージェントを利用する

転職エージェントを複数利用することで、情報の幅と判断の精度が大きく広がります

1社だけに頼ると、紹介される求人や担当者の対応、提案の方向性に偏りが出てしまうことがあります。

しかし、いくつかのエージェントを併用することで、それぞれの強みを活かしながら転職活動全体をより効率的に進めることができるからです。

転職エージェントの複数利用には、次のようなメリットがあります。

  • 求人情報の幅が広がる
  • 担当者の相性を比較できる
  • 様々な情報を得られる
  • 複数のエージェントからアドバイスを受けられる
  • 相性のいい担当エージェントと出会いやすい

たとえば、エージェントによって取り扱う求人は異なるため、複数利用すれば公開・非公開を問わず多様な企業の情報に触れられます。

また、複数のアドバイザーと接点を持つことで、キャリアの整理や強みの言語化においても多角的な意見が得られるのもメリット。自分の選択肢や可能性をより立体的にとらえやすくなります。

さらに、複数登録していれば一人の担当者に依存することなく、信頼できる担当者と出会いやすくなります

視野を広げながら、相性の良いエージェントと出会える確率を高めることが、納得のいく転職につながっていきます。

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転職条件を詳しく伝える

転職エージェントを効果的に活用するには、自分の希望条件をできるだけ詳しく伝えましょう

「詳しく伝える」とは、ただ要望を列挙するということではありません。優先順位や妥協できる点・できない点も含めて共有することで、エージェント側もより的確に動くことができます。

転職条件を詳しく伝えておくことで、次のような点でデメリットを抑えることができます。

  • 希望と異なる求人を紹介されるリスクを減らせる
  • 企業との条件交渉がスムーズになる
  • 提案の精度が上がり、効率的に転職活動が進む
  • キャリアの方向性に合った選択肢が見つかりやすくなる

「こんなことまで言っていいのだろうか」と遠慮してしまう方もいるかもしれませんが、希望や不安を正直に伝えることでミスマッチの少ない求人の提案が期待できます。

不満や違和感を抱えながら進めるのではなく、自分の軸を明確にした上でそれを共有すれば、エージェントとのやり取りもスムーズになります。

求人がミスマッチの時はその旨を伝える

転職エージェントのデメリットを最小限にするには、「希望と違う」と感じた求人に対して率直に伝えることが大切です。

エージェントを通じて紹介される求人のすべてが、最初から自分にぴったり合うとは限りません。むしろ、最初のうちは「少しずれている」と感じる提案が届くこともあります。

そうしたとき、ミスマッチに気づいた段階で伝えることは失礼なことではなく、転職活動をより良く進めるために必要なコミュニケーションです。

具体的にどの部分が合わないのかを伝えることで、エージェント側も条件のすり合わせや方向修正がしやすくなり、次回以降の提案の精度が高まります

もし、「伝えるのが苦手」「どこが合わないのか言語化しにくい」と感じる場合でも、感覚的な違和感だけでも共有してみてください

そこから対話を重ねていくことで、希望条件や価値観が明確になり、エージェントとの信頼関係も築きやすくなります。

担当エージェントとこまめに連絡を取る

担当者と定期的に連絡を取り合い情報共有の精度を高めることで、転職エージェントのデメリットである求人紹介のミスマッチを最小限にできます。

エージェントとの関係は、一度面談したら終わりではありません。転職活動が進むなかで考え方や希望条件が変わることもありますし、企業からのフィードバックを踏まえて対応を見直すことも出てきます。

そうした変化をリアルタイムで共有できていないと、紹介される求人が希望とずれていく、対応が遅れるといったズレが生じやすくなります。

一方で、こまめな連絡を続けることで、次のようなメリットを得られます。

  • 希望条件の変更を素早く反映してもらえる
  • 紹介の質やスピードが上がる
  • 面接後のフィードバックが的確になる
  • 信頼関係が深まり、より踏み込んだ提案が受けられる

「何を話せばいいのかわからない」「迷惑かもしれない」という場合でも、小さな不安や気づきを伝えておくことで状況が好転するきっかけになります

転職エージェントをより効果的に活用するためにも、遠慮せず自分の状況を共有することが納得のいく転職につながるでしょう。

担当者と相性が悪い時は変更してもらう

転職エージェントの利用では、担当者との相性が想像以上に重要。どれほど経験豊富なキャリアアドバイザーであっても、価値観や話し方、進め方が合わないと信頼関係を築くのが難しいからです。

違和感を抱えたままやり取りを続けていると、自分の希望をうまく伝えられず、紹介される求人にも影響が出てしまうことがあります。

こうした事態を避けるには、相性が合わないと感じた時点で、ためらわず担当者の変更を依頼することが大切です。

エージェント側も、担当変更の希望があれば丁寧に対応してくれることが多いため過度に気を遣う必要はありません。

担当エージェントの変更は、マイページや問い合わせフォームから申請できるケースがほとんど。担当者に直接伝える必要がないため、気まずくなることもありません。

「押し売り感が強い」「転職の考え方が合っていない」などの相性の悪さを感じた際は、担当者を変更してみてください。

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転職エージェントのデメリットは気になるなら、直接応募はあり?

転職エージェントのデメリットがどうしても気になる場合、企業の採用フォームから直接応募というのも手段の一つです。

特定の企業や求人に明確な希望がある場合や、自分のペースで転職活動を進めたいと感じている方にとっては、直接応募のほうがストレスが少ないケースもあるでしょう。

実際、企業の採用ページや求人サイトから直接応募することで、以下のようなメリットを得られます。

  • 企業とのやり取りがシンプルになる
  • 自分の言葉で志望動機を伝えられる
  • 連絡や交渉を自分で管理できる
  • 情報のズレや行き違いが起きにくい
  • 自分のペースで転職活動を進められる

エージェントを介さない分、企業との連絡や交渉もすべて自分で管理できるため、情報のズレや行き違いが起きにくいです。

一方で、転職エージェントが提供する「非公開求人の紹介・選考書類の添削・面接対策・条件交渉の代行」などのサポートは受けられません

そのため、直接応募が合うかどうかは、自分がどれくらい転職活動を主体的に進めたいか、またサポートが必要な領域はどこかによって変わってきます。

大切なのは、「エージェントを使うかどうか」ではなく、「自分の希望や状況に合わせて選ぶ」ことです。

転職のプロであるエージェントからアドバイスを受けながら、自分でも企業の採用フォームをチェックするのがおすすめです。

転職エージェントの利用が向いている人の特徴

一長一短のある転職エージェントですが、以下のような方には転職エージェントの利用が適していると言えるでしょう。

  • 転職が初めての人
  • まだ転職するか迷っている人
  • 仕事を続けながら転職活動する人
  • キャリアチェンジを検討している人
  • 選考の通過率を上げたい人

※出典:リクルートエージェント「転職エージェントを使うとどのようなメリットがある?転職を実現する上手な活用法を解説」

転職エージェントでは応募書類の書き方や面接準備などを客観的にアドバイスしてくれます。そのため、「どのように準備すればいいか不安」という転職が初めての人に特におすすめです。

まだ転職するかどうか迷っている場合でも、エージェントに相談することで、自分の市場価値や選択肢を客観的に知ることができます。「今は動かない」という判断をするにしても、将来に向けた準備として意味のある時間になるはずです。

また、エージェントは企業とのやり取りや日程調整を代行してくれるため、在職中の方でも本業に支障を出さずに転職活動を進めやすくなります。

そして、選考通過率を上げたいという方にとっても、エージェントの利用が効果的。書類の添削や面接対策を通じて、伝え方をブラッシュアップできるため、一人で活動するよりも評価されやすくなります

転職に不安を感じていたり転職するか迷っていたりするなら、エージェントに一度相談してみる価値はあるでしょう。

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まとめ

転職エージェントには、担当者との相性や求人のミスマッチ、希望と異なる提案など、確かにいくつかのデメリットがあります。

しかし、それらは使い方次第でカバーできるものがほとんど。複数のサービスを併用したり、希望条件をしっかり伝えたりすることで、自分に合った活用方法が見つかります。

一方で、非公開求人の紹介や書類添削、面接対策、条件交渉の代行など、転職活動を大きく前進させてくれるメリットも数多く存在します。

とくに、転職が初めての方や仕事を続けながら活動する方にとっては、エージェントのサポートは非常に心強いものになるはずです。

転職エージェントは、うまく使えばキャリアの視野を広げる強力な味方になります。転職の可能性を広げるなら、一度相談してみてください。

転職UPPP編集部ライター T氏:30代前半

転職UPPPライター
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