「みんなどうやって、仕事と家庭を両立しながら転職活動を進めているの?」
「話題のAIを使って転職活動をしている人はどれくらいいる?」
こうした疑問に答えるため、本記事では転職サービスを利用して転職した30代の男女700人に独自のアンケート調査を実施しました。
20代の頃とは異なり、結婚や子育てなどのライフステージの変化、あるいは現職での「中堅」という立ち位置から、転職に対してよりシビアな目線を持つようになるのが30代の特徴です。
本記事では、転職を決意した「きっかけ」や重視した条件、利用して本当に良かった転職サービス、そして話題の「生成AI」の活用実態まで、30代の転職のリアルを徹底解剖します。
納得感のあるキャリアを築くためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
調査概要
| 調査対象 | 転職サービスを用いて転職した経験がある30代男女 |
|---|---|
| 対象人数 | 700人(男性:350人、女性:350人) |
| 調査方法 | インターネットアンケート調査 |
| 調査時期 | 2026年1月下旬 |
| 調査主体 | UPPGO株式会社 |
Q1:なぜ転職しようと思ったのか
まずは、30代が「会社を辞めよう」と決意したきっかけを見ていきましょう(3つまで回答可)。

複数回答で集計したところ、上位に挙がったのは以下のような理由でした。
- 年収・待遇への不満
- 将来性への不安
- 労働時間・働き方
- 人間関係
- キャリアの停滞
30代の転職理由は、感情的な不満というよりも、「将来を見据えた判断」が色濃く出ている点が特徴的です。
職種ごとに異なる転職のきっかけ
| 職種 | 主な転職のきっかけ |
|---|---|
| 事務・アシスタント | ・年収・待遇への不満 ・キャリアの広がりが見えないことへの不安 |
| 営業 | ・年収・待遇への不満 ・労働時間・働き方への負担 |
| ITエンジニア | ・成長機会・スキルアップへの不満 ・会社・事業の将来性への不安 |
| Webマーケティング・企画 | ・裁量や挑戦機会の不足 ・年収・待遇への不満 |
転職のきっかけを職種ごとにみてみると、不満の色が少しずつ違うことが見えてきました。必ずしも「給与や待遇面」に関することが真っ先に上がるとは限らないようです。
例えば、事務・アシスタント出身の人では、給与水準が上がりにくいことや、専門性を高めづらいことから、「このままでいいのか」と感じて転職を検討するケースが多い傾向にあります。
営業出身においても、成果報酬型の給与体系や長時間労働の影響から、「より条件の良い環境へ移りたい」と考える人が目立ちます。30代になると、成果に対する報酬の納得感をより重視する傾向がうかがえます。
一方で、ITエンジニア(SE・PG・インフラ)の場合、技術の進化が速い業界だからこそ、「今の環境でスキルが伸びるのか」を重視する人が多い傾向にあります。30代では、専門性をさらに高めるか、マネジメントへ進むかといったキャリア分岐も意識されやすいタイミングです。
Webマーケティング・企画出身の方は、年収や待遇面よりも意思決定権が限定的だったり、成果が評価に反映されにくいと感じたりするケースが転職理由につながっているようです。
Q2:転職先を選ぶとき、何を最も重視したか
続いて、いざ転職先を選ぶ際に「絶対に譲れなかった条件」について聞きました(3つまで回答可)。

転職で最も重視したポイントとして「年収アップ」がもっとも多く、約31.6%が選びました。30代になると住宅ローンや教育費など経済的な制約も増える時期であり、収入の増加は家計の安定や将来設計に直結する重要な要素です。
次いで「労働時間・休日の改善(残業削減など)」が26.0%で2位でした。30代は仕事と家庭(育児や介護など)を両立させたい人が多く、長時間労働を減らし柔軟な働き方を求める声が強いと考えられます。28~39歳では子育て世代も多く、家庭生活との両立が転職の大きな動機になっていることも示唆されます。
そのほか、回答の上位には「仕事のやりがい・面白さ」(21.7%)と「スキルアップ・専門性の習得」(21.6%)が並びました。約2割が仕事内容の面白さを重視し、同じ割合で能力向上への期待を挙げています。
全体として、30代では「年収アップ」「労働時間・休日改善」の2点が特に高く、この世代ならではの傾向がうかがえます。働き盛りで収入・キャリアを伸ばしたい一方、育児や住宅ローン返済など家庭の都合も考慮しなければならない時期でもあります。
Q3:前職とは異なる職種への転職経験があるか?

続いて、直近の転職で職種を変えたかどうかを尋ねたところ、以下の通りの結果になりました(単一回答・n=700)。
- 前職とは異なる職種に転職した(職種チェンジ) … 54%(378人)
- 前職と同じ職種で転職した … 46%(322人)
調査結果によると、約54%(378人)が転職先で前職とは異なる職種へキャリアチェンジを経験していました。20代向けの調査では「はい」と回答した人が約63%いましたので、30代の人は20代の人と比較して、職種チェンジした人が少ない傾向にあることがわかります。
主なキャリアチェンジの具体例
転職後と転職前の職種データを組み合わせ、「どの職種からどの職種へのキャリアチェンジが多いか」を集計すると、いくつか代表的なパターンが見えてきます(職種チェンジと答えた人:n=378)。
パターン①:ワークライフバランスを求めたシフト
- 営業 → 事務・アシスタント
- 販売・店舗運営・接客 → 事務・アシスタント
Q2の「労働時間・休日の改善」を重視する声と連動し、フロントラインで不規則になりがちな職種から、土日休みや残業が少ない事務職へシフトし、生活基盤を安定させるパターンが多く見られました。
パターン②:年収アップ・やりがいを求めたシフト
- 「事務・アシスタント」→「営業」
- 「事務・アシスタント」→「販売・店舗運営・SV」
- 「事務・アシスタント」→「インサイドセールス・カスタマーサクセス」
逆に、事務職で給与の頭打ちを感じた人が、成果が直接数字に表れる営業職や、近年需要が急増しているインサイドセールス等に挑戦し、年収アップとやりがいを獲得しているパターンも目立ちます。
パターン③:専門スキル・裁量権を求めたシフト
- 営業 → Webマーケティング・企画
- 販売・店舗運営・SV → Webマーケティング・企画
顧客との折衝経験や現場での肌感覚を活かし、より上流の戦略・企画を担うWebマーケティング職へキャリアアップする動きです。30代までに培った「ビジネスの基礎力」があるからこそ実現できる異業種転職の好例です。
Q4:転職活動ではどんな転職エージェント・転職サイトを使ったのか
続いて、30代の転職活動において、実際にどのサービスが支持されているのかを見ていきます。
(※ハローワーク等の公的機関を除いた、民間の転職サービスに関する集計です)
| サービス名 | 回答率(%) |
|---|---|
| リクルートエージェント | 46.4% |
| doda | 32.1% |
| マイナビ転職AGENT | 20.1% |
| マイナビ転職 | 17.4% |
| ビズリーチ | 13.6% |
| パソナキャリア | 13.0% |
| リクナビNEXT | 12.7% |
圧倒的な求人数を誇る「リクルートエージェント」と「doda」の2強がベースとして使われているのは20代の傾向とほぼ同じでした。
また、20代のアンケートに比べ、「ビズリーチ」のようなハイクラス向けスカウトサービスや、「パソナキャリア」のようなサポートの手厚いエージェントの利用率が上がっているのも、キャリアアップを狙う30代ならではの特徴です。
利用してみて最も良かったサービス

「最も利用して良かった」サービスでも、上位の顔ぶれは大きく変わりませんでした。
総合型のトップエージェントを軸にしつつ、自分の経歴や希望に合わせてハイクラス向けサービスや特化型サービスを併用していくのが、30代の転職成功の王道パターンと言えそうです。
Q5:転職サービスに登録してから、実際に転職するまでどのくらいかかったか
働きながらの転職活動は、時間との戦いでもあります。実際にどれくらいの期間で内定・転職に至っているのでしょうか。

最も多かったのは「2ヶ月以上〜3ヶ月未満(28.1%)」、次いで「3ヶ月以上〜4ヶ月未満(25.7%)」でした。全体の約半数(53.8%)が、登録から2〜4ヶ月以内で転職先を決定しています。これは20代の傾向とほぼ同じスピード感です。
一方で、「6ヶ月以上(13.1%)」と、じっくりと時間をかけている層が一定数いるのも30代の特徴です。現職での責任も重く、退職交渉や引き継ぎに時間がかかるケースや、絶対に妥協できない条件(年収や働き方)を満たす求人が出るまで、エージェントと相談しながら「待ち」の姿勢をとる人が多いことも要因でしょう。
Q6:転職によって年収はどう変わったか
Q2で「年収アップ」を重視する人が最も多い結果となりましたが、実際のところ、30代の転職で年収は上がっているのでしょうか?

- 年収が上がった:63.9%
- 変わらなかった:20%
- 年収が下がった:16.1%
「69%が年収アップ」という20代のアンケート結果と比べると微減したものの、それでも30代の約64%が年収アップを実現しています。
その中で驚くべきは、「50万円以上上がった」と回答した人が全体の44.7%もいることです。「200万円以上上がった(11.9%)」という大幅アップを実現している人も珍しくありません。
20代のうちはポテンシャル採用が多く、転職時に年収が横ばい、あるいは一時的に下がるケースも少なくありません。しかし30代の場合、これまでに培ってきた「実務経験」や「マネジメント経験」「専門スキル」がダイレクトに評価されるため、転職がそのまま年収のベースアップに直結しやすいという、非常に希望の持てるデータとなっています。
Q7:転職活動において生成AIをどのように利用しましたか?
近年、ビジネスシーンで当たり前になりつつある「ChatGPT」などの生成AI。転職活動への導入はどこまで進んでいるのでしょうか?

- 何らかの形でAIを利用した人:62.1%
- AIをまったく利用しなかった人:37.9%
「77%がAIを利用」と回答した20代と比べるとやや落ち着きますが、それでも30代の約62%が転職活動に生成AIを活用していることがわかりました。
特に利用率が高かったのは「履歴書・職務経歴書の作成(37.3%)」です。これまでのキャリアや実績が豊富にある分、職務経歴書にまとめるのが一苦労な30代にとって、箇条書きのメモからプロ並みの文章を下書きしてくれる生成AIは、強力な「時短ツール」として機能しているようです。
Q8:企業のリアルな情報はどこから仕入れている?
求人票や企業の公式サイトだけでは、職場の雰囲気や残業の実態などはわかりません。ミスマッチを防ぐため、30代はどこから「リアルな情報」を仕入れているのでしょうか。

最も多かったのは「社員による口コミサイト(31.4%)」、次いで「転職エージェントの担当者(28.9%)」でした。公式サイト以外の「第三者のリアルな声」を真っ先に頼りにする姿勢は、20代と同じような傾向となっています。
キャリアの重要な局面にいる30代にとって「入社してみたら求人票と全然違った」という失敗は絶対に避けたいリスクです。そのため、実際に働いている人の生々しい声や、人事と直接繋がっているエージェントの裏情報を重視する傾向が非常に強いと言えます。
Q9:転職活動を振り返ってどれくらい満足していますか?
最後に、転職活動全体を振り返っての「満足度」を聞きました。

「大変満足」「おおむね満足」を合わせると、全体の約58%(半数以上)が今回の転職に満足しているという結果になりました。20代では、「大変満足」「おおむね満足」と回答した人が約75%だったので、それと比較すると満足度が下がった形になりました。
情報収集の有無との関係性
ここで、「企業のリアルな情報源」で「調べなかった」と回答した人と、何らかの情報収集を行った人で、満足度にどのような違いが出るのかをクロス集計してみました。
- 情報収集した人(n=612)
社員口コミサイト・エージェント・ニュース・SNS・友人知人など、
企業の公式サイト以外の情報源を1つ以上利用した人 - 情報収集しなかった人(n=88)
Q8で「調べなかった」と回答した人(公式サイトもほぼ見ていない層)
この2グループで満足度を比較すると、次のような差が表れます。
「普通」:27.0%
「やや不満」「かなり不満」:9.8%
「普通」:62.5%
「やや不満」「かなり不満」:14.8%
結果は一目瞭然です。口コミサイトやエージェント経由でしっかりと企業のリアルな実態を調べていた人は6割以上が転職に満足しているのに対し、情報収集を怠った人は満足度が約23%まで減少しています。
「事前の情報収集を怠ると転職の満足度が大きく下がる」という残酷なリアルは、20代のアンケート結果と同じような傾向を示しています。むしろ、ライフステージの変化などで転職の「失敗」が許されにくい30代にとって、入社後のミスマッチは20代以上に痛手となり得ます。
後悔のない転職にするためには、求人票の条件面(年収や休日)だけを見るのではなく、徹底的に企業の「リアル」を探りに行く姿勢が不可欠です。
【5段階評価】利用した転職サービスの満足度と選び方
Q4で「最も利用した」と答えたサービスごとに、「求人の質」「担当者の質」「スピード感」「年収アップ幅への貢献度」「サイト・アプリの使いやすさ」の5項目を5段階評価(1:全然良くなかった〜5:非常に良かった)で聞き、平均点を算出しました。
【転職サービスの項目別満足度(サンプル数上位10社選出、n=700)】
| サービス名 | 求人の質 | 担当者の質 | スピード感 | 年収アップ幅 | サイト・アプリの使いやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| リクルートエージェント | 4.12 | 3.87 | 3.80 | 3.78 | 3.98 |
| doda | 3.83 | 3.72 | 3.68 | 3.58 | 3.70 |
| マイナビ転職AGENT | 3.84 | 3.79 | 3.67 | 3.70 | 3.79 |
| ビズリーチ | 4.00 | 3.89 | 4.03 | 3.76 | 3.97 |
| リクナビNEXT | 3.50 | 3.17 | 3.40 | 3.07 | 3.60 |
| indeed | 3.50 | 3.32 | 3.64 | 3.27 | 3.59 |
| パソナキャリア | 3.41 | 3.27 | 3.27 | 3.14 | 3.09 |
| エン転職 | 3.62 | 3.38 | 3.48 | 3.24 | 3.71 |
| type女性の転職エージェント | 3.40 | 3.50 | 3.50 | 3.60 | 3.60 |
| type転職エージェント | 3.70 | 3.30 | 3.30 | 3.00 | 2.90 |
本調査結果をサービスごとに平均点にしてみると、ほとんどの大手サービスは「3点台半ば〜4点前後」と、概ねポジティブ評価ですが、サービスごとに得意分野が微妙に違うことが見えてきました。
ここでは、特に重視されることの多い「求人の質」「担当者の質」「年収アップ」の3つの切り口で、30代から高評価を獲得したサービスを被りなしで厳選して紹介します。
あなたの目的に合ったサービスを複数組み合わせて活用してください。
「自分にぴったりの優良求人に出会いたい」という30代におすすめの転職サービス
「自分のスキルを活かせるか」「希望の働き方ができるか」など、求人の質に関するランキングです。
| 公開求人数 ※2026年2月時点 | 特徴・強み | |
|---|---|---|
| ◎ 25万件以上 |
| |
| 非公開 |
| |
![]() | ◯ 120万件以上 |
|
「求人の質」においては、業界最大手の「リクルートエージェント」が堂々の1位(4.12点)となりました。
20代のアンケートと同様に総合型大手が強い傾向にありますが、全項目・全サービスの中で唯一の4点台をマークしており、非公開求人の豊富さや、あらゆる業界・職種を網羅しているカバー力が、こだわりが強くなる30代のニーズにもしっかりと応えていることがわかります。
「プロ目線で的確なアドバイスが欲しい!」という30代におすすめの転職サービス
働きながらの忙しい転職活動において、良き伴走者となる「担当者の質」のランキングです。
| 公開求人数 ※2026年2月時点 | 特徴・強み | |
|---|---|---|
| ◎ 18万2,000件以上 |
| |
エン転職 | ○ 9万5,000件以上 |
|
| ○ 4万件以上 |
|
20代の頃のように「とにかく手取り足取り教えてもらう」サポートよりも、「プロ目線でキャリアを客観的に棚卸ししてくれる」ハイレベルな担当者が30代には求められており、厳しい審査を通過した優秀なヘッドハンターが多く在籍する「ビズリーチ」が1位を獲得しました。
同時に、リクルートエージェントやdodaといった総合型大手のコンサルタントの安定した質も高く評価されています。
「今より年収を上げたい!」という30代におすすめの転職サービス
30代の転職理由トップである「年収アップ」を叶えやすいサービスは以下の通りです。
| 公開求人数 ※2026年2月時点 | 特徴・強み | |
|---|---|---|
| ◎ 74万件以上 |
| |
| ○ 1万3,000件以上 |
| |
| ◎ 18万2,000件以上 |
|
20代のアンケートでは若手向けのエージェントが上位に入りやすい傾向がありましたが、30代では「ビズリーチ」が上位にランクインしているのが最大の特徴です。
これまでのキャリアやマネジメント経験を直接企業やヘッドハンターにアピールできるダイレクトスカウト型サービスは、30代の年収アップに直結しやすいことが証明されました。
また、「type女性の転職エージェント」がランクインしていることから、ライフステージの変化に合わせた働き方と年収アップを両立させたい30代女性の切実なニーズを満たしていることが伺えます。
まとめ
30代700人へのアンケートから見えてきたのは、結婚や子育てなどのライフステージの変化に向き合いながら、「年収」と「時間」という現実的な条件をシビアに追い求めるリアルな姿でした。
しかし、決して妥協しているわけではありません。過半数(54.0%)が未経験職種へのキャリアチェンジを成功させ、約64%が年収アップを実現しています。さらに、生成AIを活用して効率的に書類を作成し、口コミサイトで徹底的にブラック企業を避けるなど、20代の頃以上に戦略的で賢い転職活動を行っています。
「30代からの転職は遅い」ということは決してありません。これまで培ってきた経験という「市場価値」を正しく評価してくれるサービスを複数組み合わせ、ぜひあなたらしい納得のいくキャリアを手に入れてください!
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