- 今の会社しか知らないから不安
- もし今転職をすることになったら自分は他の会社から求められるのだろうか?
- 市場価値はあるのだろうか?
と不安になったことはありませんか?
そもそも市場価値は、何でどうすれば知ることができるのでしょうか。自分の市場価値を上げるためにはどうしたらいいのでしょうか。
近年「リスキリング」という言葉を耳にすると思いますが、政府も中心となりスキルの獲得を推奨しています。
ただ何となく今ある仕事をこなしているだけでは難しい時代になってきました。
必要以上に焦る必要はありませんが、客観的にみられた市場価値を意識して日々仕事をしてスキルをアップしておく事は、転職をする際は勿論、今の会社で必要とされ続ける人材になることにもつながります。
転職の家庭教師/キャリアコンサルタント
丸井沙紀
4,000人以上の相談実績を元に、転職活動をサポートする「100%相談者の味方としてサポートする転職の家庭教師」として活動中。会社員時代のキャリアスクール運営・キャリアカウンセラーとして勤務後独立。転職エージェント内でのアドバイザーを経て、現在は転職・学生向け就活の大規模転職イベント内で講演や相談コーナー、大手生命保険会社内でのキャリア・採用セミナーを担当。また、職業訓練校・短期大学にてキャリアの授業も担当している。
保有資格
- 2級キャリア・コンサルティング技能士(国家検定)
- キャリアコンサルタント(国家資格)
- 米国CCE,lnc.認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー
- 銀座コーチングスクールGCSプロフェッショナルコーチ
- マインドマップ プラクティショナー
転職における市場価値とはそもそも何を指すの?
市場価値とは、文字通り「市場」の「価値」となります。
転職における市場価値は、転職市場において企業や業界からどのくらい求められているかという需要の部分となります。
市場価値が高ければ求人が沢山あり、行きたい会社に受かる確率も高くなり、年収も高くなります。
現在いる会社の中だけの評価基準や価値ではなく、「世間一般的にみたら」「〇〇業界で転職をするとしたら」といったように、広い市場から客観的な視点で図る事を表します。
転職での市場価値を決める7つの要素
業界職種によりますが、おおよそ転職での市場価値を決める要素は以下となります。
- 経験
- スキルと資格
- 実績
- 役職・マネジメントスキル
- 専門性
- ポータブルスキル
- 転職先で再現性があるか
ひとつひとつ見ていきましょう。
経験
今までの仕事でどんな経験を積んできたかということです。
中途での転職となると、即戦力となる人材を求められることが多くあります。
積んできた経験、その経験から何を得てきたのか。こういった点は面接の際に一番見られますし、価値としても測られます。
スキルと資格
経験と同様、即戦力になるかどうかです。
できることが多いことは勿論、質やスピードなど職種によって求められることが変わります。
資格はそのスキルを一定基準で証明するわかりやすい方法となります。
また、職種によってはその資格がないと就けない仕事もあります。
実績
特に営業など成績を求められる仕事では、実績がものを言います。
いくら売ったのか、単価はいくらかなど細かく伝えられるようにしておきましょう。
デザインや企画職の人は担当した作品をポートフォリオなどで伝えられるようにしておきましょう。
例えば事務職など、一見数字やポートフォリオでは示すことができない職種でも「1日〇件担当した」など、件数や人数などを数字で示すことができます。
また、提案したことや業務改善や成し遂げた事なども立派な実績です。
役職・マネジメントスキル
ある程度の年齢になると役職経験やマネジメント経験を問われます。
経験がないと転職できないということも。
これといった役職の名前がついていなくても、部下や後輩の指導経験、アルバイトや派遣社員の方への指導や管理なども、マネジメントや指導スキルとして挙げられます。
専門性
その業界や職種の専門性は重要です。
商品であったり、技術であったり、素材であったり、作り方であったり、業界内のことであったり。
あなたが当たり前に触れている事そのものが専門性であり、他の業界や職種の人では知りえない専門性です。
また、ITやWeb業界であれば使用言語やサーバーやアプリのスキルがものを言います。
ポータブルスキル
ポータブルスキルとは「持ち運びできるスキル」です。
上記で挙げた専門性やスキルや経験は、主に同業・同職種でしか活かせない場合が多いです。
異業種・異職種に転職する場合には、ポータブルスキルが必要となります。
例えばコミュニケーション力、ヒューマンスキル、マネジメント力、調整力、提案力など、業界や職種が変わっても活かせるスキルとなります。
転職先で再現性があるか
上記で挙げた事柄を、転職先の新しい会社で「再現できるか」ということがとても重要です。
いくら今までの会社では実績があったりスキルや経験、資格を所持していたりしても、会社や場所が変わった途端、何も活かせなくなってしまっては意味がありません。
面接の場面でも非常に重要視されているポイントです。
最も重要なのは今後の目標・方向性を決めておくこと
ここまでお読みいただき、特に「転職での市場価値を決める7つの要素」を読んで気がついたのではないでしょうか?
これって業界や職種、方向性によるのでは?という事に。
そうなのです。
「経験」や「スキルと資格」、「実績」や「専門性」は方向性、特に今までと同じ業界や職種なのか、キャリアチェンジするのか?によって必要な要素や価値は大きく変わってきます。
今までと同じ業界や職種であれば、それぞれの業界や職種で必要とされているスキルや経験は、あなた自身の方が詳しいと思います。
また自社だけの常識で不安であれば、求人を見てみたり、業界のトレンドや求められるスキルを調べたりするなどして市場価値を調べてみると良いでしょう。
問題は業種や職種を変える場合です。
「転職での市場価値を決める7つの要素」で紹介した「ポータブルスキル」がここで活きてはきますが、それだけでの転職は難しいものです。
行きたい業界や就きたい職種で必要とされる資格を取ったり勉強をしたり、趣味や副業で何かを始めて経験値を上げておく必要があります。
ここで重要なのは、方向性や目標を先に決めておくという事です。
私は転職の家庭教師のお客様やインタビュアーの方によく「転職に有利な資格は何ですか?」という質問を頂きますが、実はとても答えづらいです。
それって旅行に例えると目的地を決めないで「空いている道はどの道ですか?」と聞かれているようなものです。目的地がわからないと道を教える事ができません。
経理の経験が豊富で簿記1級を所持していても、経理職に就かなければ市場価値にはなりません。
二種免許を所持していれば、ドライバー不足と言われているのでタクシー業界への転職には市場価値は高くなりますが、タクシードライバーになる気がなければ使わないスキルとなります。
やみくもに「市場価値を」「何か役立つ資格を」と焦る前に、今後の方向性を考え、目標を定めた上で市場価値を調べていきましょう。
転職活動前に自分の市場価値を知る重要性
転職を考えた時に重要な市場価値
会社にはそれぞれ独自の評価基準や文化があると思います。
成績を上げること、社内の試験を通過すること、資格を取得すること、〇〇部長に気に入られること、年功序列など会社の評価基準に合わせることで出世をしたり評価されたりします。
しかし、いざ転職となったらどうでしょう。
企業それぞれの評価基準はありますが、採用の時に何を重視されているのか、業界的にはどんなスキルや技術が重宝されているのかなど、1歩会社を出れば事情が変わります。
年収も今が高いのか低いのか、知りたくなりますよね。まして、業種や職種を変えて転職する場合には未知の世界です。
異業種ではどういう人材が必要とされているのか、自分の市場価値はどの程度であるのかという事を知っておく必要があります。
いつあるかわからない転職に備える
では転職を考えていない人は知る必要はないのでしょうか?
そんなことはありません。
転職が必要となる時はいつ訪れるかわかりません。日本で当たり前であった終身雇用が終わりを向かえているといわれています。
一流企業でも45歳で早期退職を促されたり、突然海外企業に買収されたりするなどして、転職を余儀なくされたり、残っていても今まで通りには働けなくなってしまうことがあります。
また、中小企業やベンチャーは10年以内に80%倒産しているというデータもあります。自身は今の会社で長く働きたいと思っていても、そうはいかなくなる可能性が高くなってきています。
いざとなった時に市場価値が思ったより低く、思った条件での転職ができないという事態は避けたいものです。
今の年収や評価は適性であるかを知る
年収の基準は勿論、評価基準そのものは会社が変われば変わるものです。
あなたの実力であればもっと年収がもらえたり、評価されたりすべきかもしれません。
調べてみると「このスキルと経験なら年収があと100万円はもらえているのでは?」といったこともあるかもしれません。
適性年収を知ることで、転職であったり、企業であったり、賃上げ交渉であったりと選択肢が広がることがあります。
逆に他社基準より今の会社で評価されており、給与水準が高い場合もあります。
今の会社に感謝するとともに、より一層仕事をがんばるきっかけになることでしょう。
今の会社で重宝され長く活躍する
いくら今までの評価基準が年功序列であっても、時代の流れとともに基準が変わってくることもあります。
上記にあげたリスキリングも、転職だけではなく今の会社での変化に対応するという目的も含まれていいます。
リスキリングとは
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必 要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、 必要なスキルを獲得する/させること」
例えばIT化や今も進むDX化、グローバル化です。
TVなどで昭和の時代のオフィスの映像が流れるのを見た事があると思います。
デスクには電話1本で、あとは書類の山です。(灰皿もあって煙草が吸い放題でしたね。今では考えられません)
営業職であったとして、連絡は電話と外回りと直接交渉で取り、営業成績をあげていれば評価を上げることができました。
必要な事は紙の書類に書きます。
今はどうでしょう。
パソコンがデスクにあるのは当たり前。タブレットが支給されていて外出先からでも操作をする会社もあるでしょう。
もしパソコンやタブレットのスキルがなければ、いくら営業成績はよくても仕事になりません。
昭和の時代から仕事を続けてきた方も、時代の変化とともにスキルを上げてきました。現在も、企業はDX化を推進したり、外国人の方が多く入ってきたりすることもあるでしょう。
急な買収や合併、方向転換で、仕事の仕方が180度かわり、ITスキルや語学ができないと仕事にならなくなってしまうかもしれません。
今まであった評価基準が変わってしまう可能性もあるということです。その為にも、リスキリングや「世の中一般的にみた市場価値」を知っておくことは重要です。
市場価値を知る3つのおすすめ方法
自分の市場価値を知る方法についてご紹介してきます。
診断ツールの利用
厚生労働省などで利用できるツールで自己診断してみましょう。
転職エージェントやサイトなどのツール
以下の内容は転職UPPP編集部が執筆しています。転職エージェント・サイトは丸井様が推奨するものではありません。
転職エージェント・サイトでも年収診断を受けられます。
転職エージェント・サイトの場合、利用者数万人分のビッグデータを元に診断してくれるため、転職における市場価値や転職後の年収をイメージしやすいです。
- doda
⇒約3分で年収診断 - ビズリーチ
⇒約5分で年収診断 - マイナビIT AGENT
⇒6つの質問で年収診断 - ジャスネットキャリア
⇒約2分で年収診断
※診断には登録が必要です。
実際に転職した人のビッグデータを参考にした年収診断を受けて、本当の市場価値や今後の年収の伸び幅をチェックしてみてください。
キャリアの棚卸と目標設定
上記でもお伝えしたように、市場価値を高めるためには目標設定や方向性を決めておくことが重要です。
その為、まずは現状のキャリアやスキル、経験、気持ちを整理し、目標を具体的に設定していきましょう。
自己分析で本音を洗い出す
もし転職をするとしたら「なぜ転職をしたいのか?」「転職後どうなっていたら成功と思えるか?」について自分自身に問いかけてみましょう。
今の年収、残業時間、通勤時間など数字で示せるものは洗い出しておきましょう。
キャリアの棚卸
今までの職歴や仕事内容を時系列で書き出してみましょう。
行った内容、身に付いたスキル、実績、人数は量や売上などの数字、成功体験や苦労した体験なども細かく思い出してみましょう。
取得した資格も正式名称や取得年月を調べて書き出しておきます。
これらは本格的に転職活動に入る際、職務経歴書の土台としても使用できます。
目標や方向性を決める
- 「転職後どうなっていたいのか?」
- 「今回の転職で何を解決したいのか?」
- 「今の会社で続けるとして、どのようなキャリアを積み上げていきたいのか?」
を考え具体的に目標設定や方向性を決めていきましょう。
目標にあわせて自己PRできる事を見つける
棚卸をした内容から、目標の業界や職種に合わせてPRできる経験やスキル、ポータブルスキルを考えていきましょう。
行きたい業種や職種でどんなスキルや人物像が求められているのかということは、求人を見てみると一目瞭然です。
企業が求めている人物像やスキル・経験と自身の共通点を見つけ、PRできる事を探しましょう。
強みの見つけ方や自己PRの方法は以下の記事も参考にしてください
当記事は転職の家庭教師/キャリアコンサルタントの丸井沙紀様に寄稿いただいております。転職活動を始めると考えなければいけないことが自己PRです。履歴書や職務経歴書、Webからの応募の際にも書く欄があります。面接では「自己P[…]
転職活動をしてみる
実際に転職活動をしてみると、一番自分の市場価値がわかります。
ただし、上記で紹介した自己分析やキャリアの棚卸、目標や方向性を決めないで動くと、正しい市場価値がわかりにくくなってしまうので行ってから動くようにしてください。
また、「転職をすると決めていないと活動してはいけない」と思い込んでいる方がよくいますが、転職すると決めていなくても活動をするのは構いません。
極端な話、面接まで進み、内定をもらっても承諾さえしなければ無理に転職をする必要はありません。
ただし、転職活動をしていると今の会社に知られてしまうと、いらぬ誤解を招いたり気まずくなったりしてしまうので注意しましょう。
求人サイトを見てみる
インターネットには、大手が運営する求人サイトやハローワークの求人を検索できるサイトがあります。
自身が今いる業界や職種、キャリアチェンジを考えている場合には行きたい業種や職種の求人を検索してみましょう。
スカウト登録してみる
求人サイトにプロフィールなどを登録しておくと、企業からスカウトが来ることがあります。
経験業種や職種は勿論、思わぬ業界や企業からくることもあります。
どんな企業からどんな仕事のスカウトが来るかを知る事は、市場価値を知る事に繋がります。
転職エージェントに登録・相談
転職エージェントに登録や相談に行くと、あなたの経験や希望に沿って紹介できる求人を紹介してくれます。
沢山の求人を紹介される場合もあれば、全く興味がない業界や職種の紹介だけがある場合もあれば、何も紹介がない場合もあります。
まさに自分の市場価値がわかる瞬間です。
また、キャリアアドバイザーに今の転職市場の状況や求められる人材やスキルを聞くこともできます。
転職フェアに行ってみる
大きなイベント会場などで開催されている大手主催の転職フェアに行ってみるのも有効です。
電車の中吊り広告などで案内を目にすることが多いと思います。
イベント会場には沢山の求人募集中の企業のブースが並びます。多くの企業を一気に見て回り、雰囲気を知る事ができます。
特にまだ具体的に目標設定ができていない方や、「今の会社や仕事はなんとなく向いていないと感じるけど何がしたいかわからないし、何が求められているかもわからない」という方にお薦めです。
求人検索ですと業種職種を自身で絞る必要があり、興味があったり、知っていたりする業界しか目にすることがありません。
しかし転職フェアでは、様々なジャンルの企業が出展しているため、今まで全く興味がなかった業界や知らなかった企業を知るきっかけとなり、興味が出てきたり、求められたりするかもしれません。
転職フェアではブース前で担当者から声をかけられる数や、説明を聞きに行った際に熱心に誘われるか否かは残酷なくらい差が出ます。
私も20代の頃ですが不動産業界に興味がありブースに行ってみました。
しかし未経験で宅建の資格を所持していないことがわかると態度が一変。お呼びではないという事があからさまにわかりました。
逆に未経験業界も含めて引く手あまたに声がかかる方もいるでしょう。
まさに自分の市場価値を知る事ができます。
転職前に市場価値を高めるためにやるべき5つのこと
具体的な目標と方向性を決める
市場価値を上げる為には、どこのなんの市場での価値を上げていきたいのかが重要です。
まずは目標や方向性を明確に決めましょう。キャリアチェンジをする場合には、業種・職種を明確に決めましょう。
一番大切な作業です。ここを飛ばして先に進むことはおすすめできません。
資格取得やスキルアップ
目標や方向性にあわせてなりたい自分、就きたい仕事で求められる仕事のスキルや資格取得を調べましょう。
現在の自分との差を埋める事がスキルアップです。
未経験業界へのキャリアチェンジであれば、未経験のハンデを埋めるような資格や最低限の基礎知識を学習しておくようにしましょう。
現在の職種でキャリアアップしていく場合には、例えば経理職であれば簿記の2級・1級と級を上げていく、ITであれば言語やスキルの幅を広げたり証明するための資格を取得したりすることで市場価値が高まります。
役職やマネジメントを経験する
役職やマネジメント経験は、どの業界やスキルでも市場価値が高まります。
場合によっては転職する年齢が1~2年上がっても、役職経験がある方が有利に働く場合もあります。
現職で役職やマネジメント、後輩指導などの話があれば積極的に手を上げるようにしましょう。
いずれ転職を、と考えている場合には、現職で数年役職を経験すれば役職経験者として転職をすることができます。
経験や条件によっては、エグゼクティブ層向けの求人への応募や年収UPにもつながります。
また、転職後の年収は現職での年収がベースとなります。
役職や成績を上げるなどして、現在の年収を上げておくことが転職やキャリアチェンジ後の年収アップに繋がります。
通常の業務内で意識をしておく
「転職での市場価値を決める7つの要素」で紹介したポータブルスキルを高めるために、通常の何気ない業務でも意識して業務をすることをお薦めします。
例えばコミュニケーション力や折衝・調整力、統率力や新人に教える力、提案力や業務改善などは、どんな業種や職種にでも日常的に必要とされるものです。
今できていると感じる長所は伸ばし、苦手な部分も工夫をして克服できるようにしていきましょう。
転職をする際に自信をもって「これができます」と言えることを増やしておくことで市場価値が高まります。
職務経歴書を作成し年に1回は更新する
転職を検討している方は勿論、していない方も一度職務経歴書を作成してみる事をおすすめします。
「キャリアの棚卸」でも紹介したように、まずは今までの経歴などを思い出して並べてみるだけでもいいです。自身の仕事内容や成果を書き出して形にしておきましょう。
作成途中で振りかえったり、書面を見て客観視したりする事で、あなた自身が今後やっていきたい事や足りないスキルが見えてきます。
足りないと感じる経験やスキルは日々の仕事で積極的に挑戦して、書き足すことを増やしましょう。
資格が足りないと感じたら取得を目指してもいいでしょう。
私自身会社員時代常に「もし今転職をするとしたら」を意識し、職務経歴書を脳内でイメージしていました。
新しい仕事や忙しいのに面倒な仕事を振られても「これで職務経歴書に書けることが1つ増える!」「〇〇の経験者になれる!」と考える事で、前向きに仕事に取組み仕事の幅を広げる事ができました。
そういった意味で職務経歴書は年に一度は見直し、1年で増えた経験やスキルを足していくとよいでしょう。本当に転職をすることになって時にも活かすことができます。
まとめ
今回は市場価値と市場価値を高める方法についてお話をしてきました。
市場価値を上げようとやみくもに資格を取ったり、不安になったりする必要はありません。
まずは、自己分析をして目標設定を行い、方向性を明確にしましょう。
その方向性に合わせて資格取得をしたり、スキルや経験を上げたりしていくことをおすすめします。
転職を検討している場合は勿論、今の会社で活躍していきたい方も常にスキルアップをしたり経験を増やしたりしておきましょう。
今の会社での市場価値を高めておくことで、万一転職をしなければならない事態になった際も、市場価値を高めた状態ですぐに動けるようになります。
今はVUCAの時代(社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のこと)と言われています。
今の会社での評価は勿論、転職などで外に出た時を考え、自分が活躍していくべき業種職種における需要である市場価値を調べて価値を高めておきましょう。
転職の家庭教師/キャリアコンサルタント
丸井沙紀
4,000人以上の相談実績を元に、転職活動をサポートする「100%相談者の味方としてサポートする転職の家庭教師」として活動中。会社員時代のキャリアスクール運営・キャリアカウンセラーとして勤務後独立。転職エージェント内でのアドバイザーを経て、現在は転職・学生向け就活の大規模転職イベント内で講演や相談コーナー、大手生命保険会社内でのキャリア・採用セミナーを担当。また、職業訓練校・短期大学にてキャリアの授業も担当している。
保有資格
- 2級キャリア・コンサルティング技能士(国家検定)
- キャリアコンサルタント(国家資格)
- 米国CCE,lnc.認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー
- 銀座コーチングスクールGCSプロフェッショナルコーチ
- マインドマップ プラクティショナー