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「Pythonはやめとけ」は本当?7つの理由を検証|続けるか移るかの判断基準

この記事でわかること

  • 7つの「やめとけ」理由を本記事で判定すると、いまも妥当なのは用途の偏りと文法だけでは不十分の2つ
  • 海外の開発者調査でPythonの使用率は1年で7ポイント伸び、AI開発の中心言語として使われている
  • 続けるか移るかは言語より、Python+αの経験を職務経歴書に書ける環境にいるかで決まる

「Pythonを武器に転職したいけれど、やめとけと言われるのが気になる」と感じている方は少なくありません。検索すると「稼げない」「オワコン」「AIに仕事を奪われる」といった言葉が並びます。ただ、その中身は一様ではありません。これから学ぶ人に向けた話と、すでに仕事でPythonを使っている方に関わる話が混ざっています。

この記事では、Pythonがやめとけと言われる7つの理由を、開発者調査や公的統計をもとに1つずつ判定します。そのうえで、Pythonを軸にキャリアを作るかどうかを、立場別の判断基準で整理します。

判断の分かれ目になるのは、言語の人気よりも、いまの環境でPythonを使って何を任されているかです。まずは「やめとけ」が誰に向けた言葉なのかを確認するところから始めます。

目次

【結論】「Pythonはやめとけ」は誰に向けた言葉か

「Pythonはやめとけ」には、これから学ぶ人への言語選択の話と、働いている人のキャリアの話が混ざっています。どちらの話なのかで、必要な答えが変わります。

検索結果の上位には、プログラミングスクールや開発会社が学習者に向けて書いた記事が多く並んでいます。仕事でPythonを使っている方が知りたいことと、ずれている場合があります。

「やめとけ」と検索する3つの立場

「Pythonやめとけ」と検索する人は、大きく3つの立場に分かれます。心配している対象が違えば、必要な答えも変わります。

立場

何を心配しているか

この記事での扱い

これからPythonを学ぶ人

最初の言語として選んで損をしないか。学習時間が無駄にならないか

7つの理由の判定は参考になります。学習方法とスクール選びは扱いません

業務でPythonを使っている人(事務・企画・分析などの職種)

自動化や集計で使っているPythonを、エンジニアへの転職に活かせるか

記事全体。とくに「立場別の判断基準」

Pythonで働くエンジニア

このまま続けて数年後に市場価値が残るか。別の職種や言語へ移るべきか

記事全体。とくに「立場別の判断基準」

右にスライドできます →

本記事は、2つ目と3つ目の立場の方に向けて書いています。すでにPythonに触れている方が、それを軸にキャリアを作るかどうかを自分で判断できる材料をそろえることが目的です。

転職を勧める記事ではありません。いまの職場で続けるという結論も、同じ重さで扱います。

ただし、1つ目の立場の方にも読める内容はあります。7つの理由の判定は、学ぶかどうかを決める材料としても使えます。

この記事が答えること、答えないこと

本記事が答えるのは、Pythonをすでに使っている方のキャリア判断です。文法の学び方やスクール選び、学習の順番は扱いません。

答えるのは次の5つです。

  • やめとけと言われる理由は、2026年時点でどこまで当てはまるか
  • Pythonの利用は増えているのか、減っているのか
  • Pythonが使われる仕事は、職種ごとに何が求められるのか
  • 続けるか移るかを、何で判断すればよいか
  • Pythonを軸にするなら、何を掛け合わせればよいか

転職サービスについては、記事後半の「Pythonを活かした転職に役立つサービス」で紹介しています。 

先に結論|Pythonは伸びているが、書けるだけで評価される言語ではない

本記事の結論を先に示します。Pythonは利用が伸びている言語です。一方で、Pythonを書けることだけで仕事になる時期ではありません。

Stack Overflowが2025年に実施した開発者調査では、Pythonで開発したと答えた人の割合が、前年から7ポイント増えました。言語の開発も続いており、2025年10月には新しいバージョン(3.14)が公開されています。

ただし、Pythonはデータ分析、AI開発、Webサービスの開発、業務の自動化と、使われる場面が幅広い言語です。その分、求人で問われるのは「Pythonが書けるか」ではなく「Pythonで何をしてきたか」になります。

判断の軸は、言語の将来性ではなく、いまの環境でPython+αの経験が積めているかどうかです。以降のセクションで、この結論の根拠を1つずつ確認します。

▼同じ観点でRubyを続けるか移るかの判断材料を整理した記事はこちら

「Pythonはやめとけ」と言われる7つの理由|判定一覧

「Pythonはやめとけ」と言われる理由は7つに整理できます。本記事の判定では、いまも妥当なのは2つ、条件つきで妥当が2つ、確認できないものが2つ、現時点では裏づけがないものが1つです。

検索上位の記事の多くは、理由を列挙するところで終わっています。ここでは1つずつ、2026年時点でどこまで当てはまるかを判定します。判定は公的な結論ではなく、公開データをもとにした本記事の評価です。

言われている理由

2026年時点の判定

根拠の要点

①処理速度が遅い

条件つきで妥当

重い計算を純粋なPythonだけで書くと遅くなりやすい。ただし数値計算ライブラリの中核はコンパイル済みのCコードが担う

②並列処理が苦手

条件つきで妥当

GILは同じプロセス内のスレッドによる並列実行を制限する。3.14でGILを外したビルドが公式サポートに(標準ではない)

③スマホアプリや画面側の開発に向かない

いまも妥当

用途の偏りは事実。ただしPythonに固有の弱点ではない

④Pythonが書けるだけでは仕事にならない

いまも妥当

文法だけでは応募要件を満たしにくい。必要な専門性は職種や求人で異なる

⑤学ぶ人が多く、競争が激しい

確認できない

本記事で確認した範囲では、言語別の応募者数・競争率の統計が見つからない

⑥稼げない

確認できない

言語別の年収を示す公的統計は確認できない

⑦AIがコードを書くので不要になる

現時点では裏づけがない

2025年の使用率は増えている。将来の雇用への影響はこのデータでは判断できない

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「いまも妥当」と判定した2つは、擁護せずに受け止めるべき指摘です。一方で「確認できない」とした2つは、よく目にするわりに、本記事で確認した範囲では数字の裏づけが見つかりませんでした。

このセクションでは言語の性質に関する①〜③を、次のセクションで仕事と待遇に関する④〜⑦を扱います。各理由の最後に、すでにPythonを使っている方にとって何を意味するかを添えています。

なお、長時間労働や多重下請けといった、IT業界そのものに対する不安はここでは扱いません。

▼IT業界そのものが「やめとけ」と言われる理由はこちら

理由①:処理速度が遅い

判定は「条件つきで妥当」です。標準の実装(CPython)で、重い計算を純粋なPythonのコードだけで実行すると、最適化されたC言語などの実装より遅くなることがあります。

ただし、実務で重い処理を担っているのは、Pythonそのものではない場合が多くあります。数値計算ライブラリのNumPyは、公式サイトで「中核は最適化されたC言語のコード」と説明しています。Pythonで書きながら、計算の重い部分はコンパイル済みのコードが処理する構造です。

速度の改善も続いています。2025年10月に公開されたPython 3.14では、実行を高速化するJITコンパイラが、Windows版とmacOS版の配布物で試せるようになりました。まだ実験的な機能という位置づけです。

この指摘が重くなるのは、大量のリクエストを短い応答時間で返し続けるような、速度そのものが要件になる開発です。データ分析や業務の自動化でも、扱うデータの量や書き方によっては速度が問題になります。自分が関わる仕事の中身によって、この指摘の重みは変わります。

※ 参考元:NumPy公式サイト/Python公式ドキュメント「What's New In Python 3.14」

理由②:並列処理が苦手

判定は「条件つきで妥当」です。標準の実装(CPython)には、GIL(グローバルインタプリタロック)という仕組みがあります。同じプロセスの中で、複数のスレッドがPythonのコードを同時に実行することが、GILによって制限されてきました。

一方で、処理を別のプロセスに分ける方法などでは、従来から並列処理ができます。GILの制約を受けるのは、主にスレッドを使ってCPUの計算を並列に進める使い方です。

この状況は変わりつつあります。Python 3.13からGILを外したビルドが提供されるようになり、3.14ではこのビルドが公式にサポートされる扱いになりました。

ただし、標準のビルドは現在もGILを持つ形のままで、GILを外したビルドは別に選んで使うものです。公式ドキュメントでは、GILを外したビルドでは単一スレッドのコードを動かす際に追加の負荷がかかり、その大きさは処理内容や環境によって異なると説明されています。拡張モジュールを含む外部ライブラリの一部は、まだ対応が済んでいない状態です。

実務の観点では、「Pythonでは並列処理ができない」と言い切るのは正確ではありません。一方で、いま任されている開発がこの制約に強く影響されるなら、指摘はそのまま当てはまります。

※ 参考元:Python公式ドキュメント「What's New In Python 3.14」「Python support for free threading」

理由③:スマホアプリや画面側の開発に向かない

判定は「いまも妥当」です。スマートフォンのアプリや、ブラウザ上で動く画面の開発では、Pythonが中心の言語になることは多くありません。

ただし、これはPythonに固有の弱点というより、用途の違いです。どの言語にも得意な領域があります。画面側の開発ではJavaScriptやTypeScript、スマートフォンのアプリではそれぞれの端末向けの言語が使われるのが一般的です。

判断に使うなら、「Pythonがこの分野に弱い」ではなく「自分がこの分野に進みたいか」で考えるほうが実際的です。画面やアプリの開発に進みたいのであれば、言語を変える理由になります。

データ分析やAI開発、サーバー側の開発を続けたいのであれば、この指摘は判断材料になりません。応募しない分野での弱さは、キャリアに影響しないためです。

技術面の3つをまとめると

技術面の3つのうち、いまも妥当なのは③用途の偏りだけでした。①処理速度と②並列処理は、指摘自体は正しいものの、改善が進んでいる領域です。

3つとも「Pythonを新しく選ぶかどうか」の話としては意味があります。すでにPythonを使っている方にとっては、①②は職場や職種を変える決め手になりにくい指摘です。③は、画面やアプリの開発に進みたい場合に限って、言語を変える理由になります。

仕事と待遇に関する4つの理由を検証する

仕事と待遇に関する4つの理由のうち、いまも妥当なのは「書けるだけでは仕事にならない」の1つです。「競争が激しい」「稼げない」は本記事で確認した範囲では数字で確かめられず、「AIで不要になる」は現時点では裏づけがありません。

すでにPythonを使っている方にとって、影響が大きいのはこちらの4つです。

理由④:Pythonが書けるだけでは仕事にならない

判定は「いまも妥当」です。Pythonの文法を知っているだけでは、希望する職種の応募要件を満たせないことが多くあります。必要な知識や経験は、職種や求人によって異なります。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」を見ると、この点がはっきりします。AIエンジニアの項目では、Pythonを使いこなせることに加えて、2つのことが求められると書かれています。機械学習の手法に精通していることと、データ分析の技術やツールを使えることです。さらに、画像処理や自然言語処理といった技術、医学や農学など特定分野の知識が求められることもあると説明されています。

Webサービス開発のシステムエンジニアでも同じです。job tagでは、よく使う技術としてPythonのほかに、クラウドサービス、データベース、Linuxなどが並んでいます。

つまり、Pythonは「入口の言語」としては強い一方、それだけで職種が決まるわけではありません。すでにPythonを使っている方は、Pythonと一緒に何をしてきたかを説明できるかどうかを確認してください。

※ 参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「AIエンジニア」「システムエンジニア(Webサービス開発)」

理由⑤:学ぶ人が多く、競争が激しい

判定は「確認できない」です。Pythonは学習者に人気の言語として紹介されることが多く、応募者が多いという印象を持たれやすい言語です。

ただし、本記事で確認した範囲では、言語別の応募者数や、求人1件あたりの競争率を示す統計は見つかりませんでした。「学ぶ人が多い」ことと「採用の場で競合が多い」ことは、別の事実です。

考えられるのは、学習を始めたばかりの人と、実務でPythonを使ってきた人が、同じ求人に応募するとは限らないということです。実務経験を応募条件にしている求人では、学習経験だけでは条件を満たせません。

判断に使うなら、競争の激しさを心配するより、応募したい求人の応募条件を満たしているかを先に確認するほうが確実です。

理由⑥:稼げない

判定は「確認できない」です。Pythonエンジニアの年収を言語別に集計した公的な統計は、本記事で確認した範囲では見つかりませんでした。「稼げない」も「稼げる」も、公的な数字では確かめられない状態です。

近い範囲の公的な統計としては、job tagの職種別データがあります。システムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収は578.5万円、AIエンジニアが属する職業分類の平均年収は609.8万円です。

ただし、いずれもPython固有の数値ではありません。職種や職業分類単位の数字で、使う言語による内訳は公表されていません。詳しくは後の「Pythonの仕事は職種で求められるものが違う」で扱います。

民間の転職サービスが公表している言語別の年収は、集計の対象や方法がサービスごとに異なります。1つのサービスの数字を、市場全体に当てはめることはできません。

理由⑦:AIがコードを書くので不要になる

判定は「現時点では裏づけがない」です。少なくとも2025年の開発者調査では、Pythonで開発したと答えた人の割合は増えています。

Stack Overflowの開発者調査では、Pythonの使用率が2024年から2025年にかけて7ポイント増えました。調査の報告では、AI、データサイエンス、サーバー側の開発で選ばれる言語であることが、その理由として挙げられています。

GitHubの年次報告でも、2025年に新しく作られたAI関連のリポジトリのうち、半数近くがPythonで書かれていました。AIを作る側で、Pythonは中心的な言語として使われ続けています。

ただし、使用率が増えていることと、人がPythonを書く仕事が将来も減らないことは別の話です。AIの普及が将来の雇用にどう影響するかは、このデータだけでは判断できません。AIとの関係は、後の「AIがコードを書く時代に、Pythonを武器にする意味」で扱います。

※ 参考元:Stack Overflow「2025 Developer Survey」/GitHub「Octoverse 2025」

7つの理由をまとめると|いまも妥当なのは2つ

本記事の判定で、いまも妥当としたのは③用途の偏りと、④書けるだけでは仕事にならない、の2つでした。①処理速度と②並列処理は条件つき、⑤競争と⑥年収は確認できない、⑦AIによる不要論は現時点では裏づけがない、という結果です。

妥当な2つに共通しているのは、いずれも「Pythonという言語が悪い」という話ではない点です。どの分野で、何と組み合わせて使うかという、使う側の話になっています。

言い換えると、③を除いて、7つの理由はPythonを使っている方がいま職場や言語を変える決め手にはなりにくい指摘です。③も、画面やアプリの開発に進みたい場合に限った話です。多くの場合、決め手になるのは後半で扱う環境の側の条件です。

Pythonの現在地|利用は伸び、言語の更新も続いている

Stack Overflowの2025年の開発者調査では、Pythonで開発したと答えた人は57.9%で、1年で7ポイント増えました。言語の開発も続いており、2025年10月にPython 3.14が公開されています。

「オワコン」という言葉から連想される、使われなくなった技術という状態には当てはまりません。このセクションでは、確認できる事実だけを並べます。

開発者調査での使用率は57.9%、1年で7ポイント増えた

Stack Overflowが2025年に実施した開発者調査では、使用言語の設問に31,771人が回答しました。このうち57.9%が、過去1年間にPythonで開発したと答えています。

言語

設問の回答者全体

うち職業としての開発者

JavaScript

66.0%

68.8%

Python

57.9%

54.8%

TypeScript

43.6%

48.8%

Java

29.4%

29.6%

Go

16.4%

17.4%

右にスライドできます →

※ 主な言語の抜粋です。調査全体の回答は49,009件、この設問の回答は31,771件です

Pythonの使用率は、HTML/CSSとSQLを含む調査対象全体では4番目でした。調査の報告では、Pythonの使用率が2024年から2025年にかけて7ポイント増え、10年以上続いた伸びがさらに加速したと説明されています。

同じ調査で、Pythonを使っている開発者のうち今後も使い続けたいと答えた割合は56.4%でした。まだ使っていない開発者を含めて、今後使いたいと答えた割合は39.3%です。

なお、この調査はStack Overflowのサイトなどを通じて参加を募った任意参加の調査で、世界の開発者全体の構成をそのまま示すものではありません。日本国内の求人動向とも一致するとは限りません。

※ 参考元:Stack Overflow「2025 Developer Survey」(2025年・使用言語の設問の回答者31,771人)

GitHubでは「AI開発の言語」としての比重が高まっている

GitHubが2025年10月に公表した年次報告「Octoverse」には、別の角度からの数字があります。

2025年8月、GitHub上で最も多くの開発者が使う言語は、初めてTypeScriptになりました。Pythonを約4.2万人上回ったと報告されています。

一方で、AIとデータサイエンスの領域ではPythonが引き続き中心です。GitHubの月次の集計では、2025年8月にPythonのプロジェクトに貢献した開発者は約260万人で、前年同月から48%増えたと報告されています。また、2025年に新しく作られたAI関連のリポジトリのうち、半数近く(58万2,196件)がPythonで書かれていました。

この2つの数字が示しているのは、Pythonが「あらゆる開発の標準」になったというより、「AIとデータの領域の標準」としての比重を高めている状態です。Webサービスの開発全般では、TypeScriptなど他の言語との使い分けが進んでいます。

Pythonを軸にキャリアを考えるなら、どの領域でPythonを使っているかが、そのまま市場での立ち位置になります。

※ 参考元:GitHub「Octoverse 2025」(2025年10月公表・2026年2月更新)

Python 3.14で何が変わったか|バージョンと保守期限

Pythonの主なバージョンの状況は次のとおりです(2026年9月時点。3.11・3.12は省略)。

バージョン

状態

公開日

保守期限

3.15

正式版の公開前(プレリリース版あり)

2026年10月1日(予定)

2031年10月(予定)

3.14

不具合修正の対象

2025年10月7日

2030年10月(予定)

3.13

不具合修正の対象

2024年10月7日

2029年10月(予定)

3.10

セキュリティ修正のみ

2021年10月4日

2026年10月(予定)

3.9

保守終了

2020年10月5日

2025年10月31日

右にスライドできます →

近年のPythonは毎年10月に新しいバージョンが公開され、それぞれ約5年間保守される予定で運用されています。3.14では、先に触れたとおりGILを外したビルドが公式サポートになり、JITコンパイラが配布物で試せるようになりました。

実務では、このバージョンの状況が職場を見る材料になります。保守期限の切れたバージョンのまま動いているシステムを担当している場合、その職場では技術の更新に工数が割かれていない可能性があります。この点は後半の判断基準で扱います。

※ 参考元:Python Developer's Guide「Status of Python versions」(2026年9月確認)

Pythonの仕事は職種で求められるものが違う|公的データで見る4つの領域

本記事では、Pythonが使われる仕事を、Webサービス開発、AI・機械学習の開発、データ分析、業務の自動化の4つの領域に整理します。同じPythonでも、職種によって求められる力が変わります。

「Pythonエンジニア」とひとまとめにすると、判断を誤ります。自分がどの職種の入口にいるのかを、先に確認してください。

Pythonが使われる主な4つの領域

本記事で整理した代表的な4つの領域と、Pythonと一緒に求められるものは次のとおりです。

領域

Pythonの使いどころ

Pythonと一緒に求められるもの

Webサービス開発(サーバー側)

データ処理やAPIなど、画面の裏側の仕組みをつくる

データベース、クラウド、Linux、セキュリティの知識

AI・機械学習の開発(AIエンジニア)

AIのモデルをつくり、実用化する

機械学習の手法、データ分析の技術、分野ごとの専門知識

データ分析(データサイエンティストなど)

データを分析し、商品や業務の改善につなげる

IT・データ解析・ビジネスの専門知識、コミュニケーション能力

業務の自動化(事務・企画など非エンジニア職)

集計や定型作業を自動化する

担当業務の知識と、どこを自動化すべきかを見極める力

右にスライドできます →

この表で見てほしいのは、右の列です。Pythonは4つの領域すべてで使われますが、評価を左右しやすいのは、Pythonと一緒に求められるものの側です。

業務の自動化でPythonを使っている方は、Excelの作業をマクロで自動化してきた方と近い立ち位置にいます。自動化の経験を転職でどう評価してもらうかは、Excel作業の自動化スキルを転職に活かす方法も参考になります。

※ 参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「システムエンジニア(Webサービス開発)」「AIエンジニア」「データサイエンティスト」

公的統計で確認できる年収と有効求人倍率

job tagでは、職種ごとに厚生労働省の統計を加工した数値が公開されています。Pythonが使われる職種の数値は次のとおりです。

job tagの職業

平均年収

有効求人倍率

統計が対応する職業分類

システムエンジニア(Webサービス開発)

578.5万円

2.54

ソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系)等

AIエンジニア

609.8万円

1.96

その他の情報処理・通信技術者(ソフトウェア開発を除く)等

右にスライドできます →

※ 平均年収は令和7年賃金構造基本統計調査、有効求人倍率は令和7年度のハローワーク求人統計をもとにjob tagが作成したものです

システムエンジニア(Webサービス開発)の2.54は、対応する職業分類のハローワーク統計の値です。有効求職者数に対する有効求人数の比率が2.54倍であることを示します。

ただし、この表の数値には2つの注意点があります。1つ目は、いずれもPython固有の数値ではないことです。2つ目は、統計が職業分類単位で作られていることです。

job tagでは、AIエンジニアとデータエンジニアが同じ職業分類に対応しており、年収と有効求人倍率の値も同じになっています。AIエンジニアだけの年収を示した数字ではない点に注意してください。データサイエンティストの項目は、さらに広い「他に分類されない技術の職業」という分類の統計が載っているため、本記事では使っていません。

対応する職業分類のハローワーク統計では、いずれも有効求人倍率が1を上回っています。ただし、この数値だけでは、Pythonを使う求人の件数や、その増減は判断できません。

※ 参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「システムエンジニア(Webサービス開発)」「AIエンジニア」(2026年9月確認)

言語別の年収・求人数は公的統計では確認できない

「Pythonエンジニアの平均年収は◯万円」という数字を目にすることがあります。これらは民間の転職サービスが自社の求人や登録者から集計したもので、公的な統計ではありません。

言語別の求人数も同じです。転職サービスの公開求人数は、スキルとして指定された求人だけを数えるか、募集要項に一度でも語が出てくる求人を含めるかで、大きく変わります。

このため、1つのサービスの数字を、Pythonの求人市場全体に当てはめることはできません。職種の求人と、応募したい求人の中身を見るほうが確実です。

AIの領域に進みたい方は、AIエンジニアの求人を探すときの転職サービスの選び方も参考になります。

▼データ分析の求人が多い転職サービスの見分け方はこちら

AIがコードを書く時代に、Pythonを武器にする意味

開発者調査の回答者の84%がAIツールを利用中または利用予定と答える一方で、45.7%はAIの出力の正確さを信頼していません。AIを使う場面が広がる一方、その出力をそのまま信頼していない開発者も多い状況です。

Pythonは、AIに使われる側の言語であると同時に、AIを作る側の言語でもあります。ここでは、確認できている数字から、その意味を見ます。

回答者の84%がAIツールを利用中・利用予定、45.7%は出力を信頼していない

Stack Overflowの2025年の開発者調査では、AIツールを開発の工程で使っているか、使う予定があると答えた割合は84%でした。職業としての開発者のうち、毎日使っていると答えた割合は51%です。

一方で、AIツールの正確さを信頼していると答えた割合は32.7%、信頼していないと答えた割合は45.7%でした。利用状況と信頼度は別の設問で、同じ回答者の内訳ではありません。不満の内容(複数回答)も具体的です。

不満の内容

割合

ほぼ正しいが、完全ではない答えが返ってくる

66.0%

AIが生成したコードのデバッグに時間がかかる

45.2%

右にスライドできます →

最も多いのは「ほぼ正しいが、完全ではない」という不満です。明らかに間違ったコードは気づきやすいものの、動くけれど問題を含むコードもあるため、コードの確認やテストで検証する必要があります。

※ 参考元:Stack Overflow「2025 Developer Survey」(2025年)

Pythonは「AIを作る側」の言語でもある

Pythonには、他の言語と違う事情があります。AIを使ってコードを書く側だけでなく、AIそのものを作る側でも中心の言語になっていることです。

job tagのAIエンジニアの項目では、Pythonを「この分野でメジャーなプログラミング言語」と説明しています。先に触れたとおり、2025年に新しく作られたAI関連のリポジトリの半数近くもPythonでした。

GitHubの報告では、2025年にPythonで新しく作られたAI関連のリポジトリは58万2,196件で、前年から50.7%増えました。AIを作る側の開発でPythonが使われる場面は、少なくとも現時点では広がっています。Pythonを使ってきた方にとって、つながりやすい移り先の1つになります。

ただし、この領域で求められるのはPythonの文法ではありません。機械学習の手法やデータ分析の技術、分野ごとの専門知識が求められる点は、理由④で見たとおりです。

※ 参考元:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「AIエンジニア」/GitHub「Octoverse 2025」

AIの出力を検証できる知識は引き続き重要

これらの結果から、AIの出力を検証できる知識は引き続き重要だと考えられます。ただし、調査は利用状況と意識を尋ねたもので、作業ごとの市場価値や採用での評価の変化を直接示すものではありません。

定型的な集計スクリプトや、よくある処理ほど、AIからそれらしいコードが返ってきます。実装の速さという点では、恩恵を受けやすい作業です。

一方で、その集計が正しい前提に立っているか、分析の結果が事業の判断に使える水準かを見極めるには、Pythonの外側の知識が必要です。データの意味を知っている人、業務の流れを知っている人の判断は、AIに置き換わりにくい部分だと考えられます。

この変化は、Pythonを続けるかどうかの判断にも関わる話です。定型的なスクリプトを書く作業だけを担当している場合、その部分は今後さらに価値が下がる可能性があります。逆に、何を自動化し、何を分析すべきかを決める立場にいるなら、AIの普及は追い風になりえます。

なお、Pythonと他の言語で、AIのコード生成の性能を比べた公開研究はあります(MultiPL-Eなど)。ただし、結果はモデル・課題・評価の条件に左右されるため、実務での正確さを言語だけで一律に比べることはできません。

※ 参考元:Cassano ほか「MultiPL-E: A Scalable and Extensible Approach to Benchmarking Neural Code Generation」(2022年)

【立場別】Pythonでキャリアを作るかの判断基準

Pythonでキャリアを作るかは、言語の人気ではなく、いまの環境でPython+αの経験を職務経歴書に書ける形で積めているかで判断できます。

ここまで見てきたとおり、Pythonという言語の評価だけでは結論が出ません。立場によって確認すべき点が違うため、2つに分けて整理します。

Pythonで働くエンジニアの判断基準|5つのチェック

すでにPythonで開発や分析をしている方は、次の5つを自分の状況に当てはめてください。

基準

満たしている場合

満たしていない場合

①Pythonと一緒に使う専門性が増えているか

データベース、クラウド、機械学習などにも関わっている

Pythonのスクリプトを書く作業に閉じている

②何を作るか・何を分析するかの判断に関わっているか

要件や分析の設計から任されている

決まった手順の実装と修正が中心

③Pythonのバージョンとライブラリを更新しているか

計画的に更新されている

保守期限の切れたバージョンのまま止まっている

④経験年数に対して任される範囲と年収が動いているか

役割の変化に応じて上がっている

入社時からほとんど変わっていない

⑤3年後に職務経歴書へ書ける成果が積めているか

担当した改善と、その結果を説明できる

「Pythonで開発を担当」以外に書くことがない

右にスライドできます →

満たしている数を数えて判定するものではありません。どの基準を満たしていないかによって、取るべき手が変わります。

①と②を満たしていない場合は、いまの職場で担当範囲を広げられるかを先に確かめてください。③と④を満たしていない場合は、言語ではなく組織の側に原因がある可能性があります。

③の「保守期限」は、先に示したバージョンの表で確認できます。3.10は2026年10月でセキュリティ修正も終わるため、職場のシステムがどのバージョンで動いているかを一度確かめておくと判断材料になります。

業務でPythonを使っている人が、エンジニアへの転職を考えるときの判断基準

事務・企画・分析などの職種で、業務の自動化や集計にPythonを使っている方は、次の4つを確認してください。

基準

満たしている場合

満たしていない場合

①Pythonで何を変えたかを説明できるか

作業時間や手間がどれだけ減ったかを数字で言える

「使ったことがある」以外に言えることがない

②いまの業務の知識を持っていくことができるか

業界や業務の知識を活かせる職種を目指している

業務とまったく関係のない職種を目指している

③いまの職場で経験を広げる余地があるか

自動化やデータ活用の担当を増やせる

Pythonを使う機会が今後も増えない

④職種を変える期間の待遇の変化を受け入れられるか

一時的な年収の据え置きや低下も想定している

年収を下げずに移ることが前提になっている

右にスライドできます →

業務の知識とPythonの両方を持つ人は、エンジニアだけの経歴の人にはない強みを持っています。データ分析や業務システムの開発では、その業務を知っていることが評価につながる場面があるためです。

一方で、④は現実的に確認しておく必要があります。職種を変える転職では、それまでの経験年数がそのまま評価されるとは限りません。職種を変える転職で年齢がどう影響するかは、別の記事で詳しく整理しています。

3つのパターン|続ける/Python+αで広げる/職場や職種を移る

2つの判断基準を当てはめると、次の3つに分かれます。

パターン

当てはまる状況

次に読むところ

続ける

希望する専門性・役割・待遇を、いまの職場で実現できている

いまの職場で続ける選択肢が考えられます

Python+αで広げる

職場の環境は悪くないが、担当範囲が限られている

次の「Python+αの作り方と、転職の進め方」

職場や職種を移る

バージョンが止まり、任される範囲も年収も動いていない

同じく次のセクション。移る前に確かめることも扱います

右にスライドできます →

注意したいのは、エンジニアの基準の③と④を満たしていない場合です。この2つは言語より組織の状態に関わる項目で、Pythonから別の言語に移っても解決しない可能性があります。Pythonのまま別の会社へ移るほうが早いこともあります。

職場そのものに限界を感じている場合は、言語の話とは分けて考えてください。職場を離れるべきかを見極めるサインを先に確認しておくと、判断を切り分けやすくなります。

エンジニアの仕事そのものが合わないと感じている場合も同じです。エンジニアという職種自体が合わないと感じたときの見極め方を参考にしてください。

▼進みたい方向そのものが定まらないときの整理法はこちら

Python+αの作り方と、転職の進め方

Pythonを軸にするなら、目指す職種で求められる専門性を1つ選んで掛け合わせるのが現実的です。そのうえで、実務の経験を職務経歴書に書ける形に整えてから動くと、応募できる求人の幅が変わります。

掛け合わせる候補|目指す職種で決まる

すべてを身につける必要はありません。目指す職種で求められるものから、いまの業務で手が届くものを1つ選んで深めるほうが結果につながります。

候補

向いている方向

始め方

データベースとSQL

Webサービス開発、データ分析のどちらにもつながる

担当しているデータがどこにどう保存されているかを把握する

クラウド環境(AWSなど)

Webサービス開発、データ基盤

自分のスクリプトやアプリが動いている環境の構成を知る

統計と機械学習の手法

データ分析、AIエンジニア

いまの業務データで、集計の先の分析を1つ試す

担当業務の知識

業務の自動化、データ分析

自動化した作業が、業務全体のどこに効いたかを整理する

右にスライドできます →

選ぶときの目安は、いまの担当業務との距離です。すでに少しでも関わっている領域なら、経験として語れる状態まで持っていきやすくなります。まったく接点のない技術を選ぶ場合は、自分で何かを作るなど、実務と結びつける工夫が必要になります。

Pythonに限らず、自分の経歴全体が市場でどう見られるかを確認しておくと、掛け合わせる候補も選びやすくなります。Python以外も含めた自分の市場価値の測り方も参考にしてください。

実務の経験を職務経歴書に書ける形にする

「Pythonを使ったことがある」だけでは、書類選考で伝わる情報が多くありません。求人の側が知りたいのは、Pythonで何を、なぜ、どう変えて、結果どうなったかです。

  • どういう問題があったか(毎月の集計に3日かかっていた、手作業の転記でミスが出ていた)
  • なぜそうなっていたか(データが複数のファイルに分かれていた、確認の手順が決まっていなかった)
  • 何をしたか(Pythonで集計を自動化した、転記の前にチェックの処理を入れた)
  • どうなったか(集計が半日で終わるようになった、転記ミスがなくなった)

上の例は書き方の型を示したもので、数字は仮のものです。自分の業務の数字に置き換えてください。

この形で書けると、業務の自動化の経験も、エンジニアの実務経験と同じ土俵で説明できます。成果を職務経歴書の強みとして言語化するコツは、別の記事で詳しく扱っています。

実務経験が浅い段階で動く場合は、実務経験の浅さを補って採用されるための準備もあわせて確認してください。

資格は「補助」として使う|Python 3 エンジニア認定試験

Pythonの知識を示す資格として、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する「Python 3 エンジニア認定試験」があります。基礎試験、実践試験、データ分析試験などがあり、いずれも40問の選択式で、正答率70%が合格の基準です。

資格は、Pythonの基礎を体系的に学んだことを示す材料になります。業務で使ってきたPythonの知識に抜けがないかを確かめる目的でも使えます。

ただし、資格を取っただけで採用が保証されるわけではありません。job tagでは、システムエンジニア(Webサービス開発)について、入職にあたって特に学歴や資格は必要とされないと説明されています。資格の評価や応募条件は、求人ごとに異なります。

資格は、職務経歴書に書ける実務経験を補う位置づけで考えてください。実務の経験がない状態で資格だけを積み上げても、理由④で見た「書けるだけでは仕事にならない」状態は変わりにくいと考えられます。

※ 参考元:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会「試験概要」/厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「システムエンジニア(Webサービス開発)」

【一次情報】ITエンジニア964名の転職データ

転職そのものの結果についても、数字を見ておきます。転職UPPPを運営するUPPGO株式会社が、転職サービスの利用経験があるITエンジニア964人に行った調査の結果です。

項目

結果

転職で実現・改善したいこと(3つまで回答)で最も多かったもの

給与・待遇のアップ(80.8%)

転職後に年収が上がった人

約64%(ほとんど変わらなかった27.3%、下がった9.0%)

転職活動にかかった期間で最も多かったもの

6か月以上(30.8%)

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年収が上がった人が約64%いる一方で、ほとんど変わらなかった人が27.3%、下がった人が9.0%いました。転職活動に6か月以上かかった人も30.8%で、3人に1人近くが半年以上をかけています。

なお、この調査の対象は転職サービスの利用経験があるITエンジニアで、Pythonを使っている人や、職種を変えた人だけを抽出したものではありません。職種を変える転職の期間は、この調査では集計されていません。準備の期間を長めに見ておくと、焦らずに進めやすくなります。

調査の全体は、ITエンジニア964名への独自調査の全体で確認できます。

※ 参考元:UPPGO株式会社「ITエンジニア転職経験者964名への独自調査」(2025年8月下旬・インターネット調査・調査会社:GMOリサーチ&AI株式会社)

移る前に確かめておくこと

最後に、職場や職種を移ると決める前に確認したい3点を挙げます。

1つ目は、移りたい理由がPythonにあるのか、環境にあるのかです。エンジニアの判断基準の③④を満たしていない場合は、言語より先に、組織の方針や担当範囲を確認してください。

2つ目は、いまの職場で経験を広げる余地がないかです。社内で担当範囲を広げてから動けば、応募できる求人の幅が変わります。

3つ目は、移った先で何を任されるかです。求人票の技術構成だけでなく、Pythonが何の業務にどこまで使われているかを確認してください。面接では、開発体制やコードレビューの運用、バージョンの更新方針を聞いておくと、入社後の状況を想像しやすくなります。

▼職種や言語を変える転職で後悔しないための判断軸はこちら

【Q&A】「Pythonはやめとけ」に関するよくある質問

Pythonはやめとけと言われるのはなぜですか?

処理速度や用途の偏りに加え、書けるだけでは仕事にならない点が主な理由です。

7つの理由を本記事で判定すると、いまも妥当なのは「スマホアプリや画面側の開発に向かない」「Pythonが書けるだけでは仕事にならない」の2つでした。

「稼げない」「競争が激しい」は、本記事で確認した範囲では言語別の統計がなく確かめられません。「AIで不要になる」は、2025年に使用率が増えていることから現時点では裏づけがありません。将来の雇用への影響は、このデータだけでは判断できない点に注意が必要です。

Pythonは時代遅れ・オワコンですか?将来性はありますか?

時代遅れとは言えず、2025年の開発者調査では使用率が7ポイント増えました。

Stack Overflowの開発者調査では、使用言語の設問に回答した人の57.9%が、過去1年間にPythonで開発したと答えています。2025年10月にはPython 3.14が公開され、言語の開発も続いています。

ただし、将来性があることと、Pythonを書けるだけで評価されることは別です。どの領域で何と組み合わせて使うかで、立ち位置が変わります。

Pythonしかできないと、転職で不利になりますか?

言語が1つでも、Pythonで何をしてきたかを説明できれば不利にはなりにくいと考えられます。

求人で見られるのは、Pythonと一緒に使ってきた専門性です。データベース、クラウド、機械学習、担当業務の知識など、関わった範囲を書き出してみてください。

書けるものが何もない場合は、言語の数よりも担当範囲の狭さが課題です。いまの職場で範囲を広げるか、広げられる環境へ移るかを先に考えることになります。

Pythonで転職するには、どのくらいのレベルが必要ですか?

目指す職種で求められる専門性と、Pythonを組み合わせて使えるレベルが目安になります。

AIエンジニアであれば機械学習の手法やデータ分析の技術、Webサービス開発であればデータベースやクラウドの知識が、Pythonと一緒に求められます。

Pythonの文法をどこまで知っているかより、実務で何を作り、何を変えたかを説明できるかのほうが、選考では見られます。

未経験からPythonを使う仕事に転職できますか?

可能性はありますが、実務経験を求める求人では応募の条件を満たせない場合があります。

job tagでは、システムエンジニア(Webサービス開発)について、職業訓練などを経て転職してくるケースもあると説明されています。一方で、経験や実績のある人を中途採用する場合もあります。

業務の自動化などでPythonを使った経験があれば、何をどう変えたかを職務経歴書に書ける形にしてから動くと、評価の材料になります。

Pythonエンジニアの年収はどのくらいですか?

本記事で確認した範囲では言語別の公的な統計がなく、Python単独の年収は確認できません。

近い範囲では、job tagでシステムエンジニア(Webサービス開発)の平均年収が578.5万円です。AIエンジニアが属する職業分類の平均年収は609.8万円です。ただし、いずれもPython固有の数値ではありません。

年収は言語よりも、担当する職種と役割、企業の規模に左右されます。

Python 3 エンジニア認定基礎試験は転職に役立ちますか?

Pythonの基礎を体系的に学んだことを示す補助の材料としては役立ちます。

試験は一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施しており、40問の選択式で正答率70%が合格の基準です。

ただし、資格を取っただけで採用が保証されるわけではなく、評価は求人ごとに異なります。実務の経験を補う位置づけで考えるのが現実的です。

AIがコードを書くなら、Pythonを使い続ける意味はありますか?

Pythonは、AIを使って書く側だけでなく、AIを作る側でも中心の言語です。

2025年に新しく作られたAI関連のリポジトリの半数近くがPythonで書かれていました。一方で、開発者調査の回答者の45.7%はAIの出力の正確さを信頼していません。

出てきたコードや分析結果を検証できる知識は、引き続き重要だと考えられます。Pythonの外側の知識と組み合わせることが、使い続ける意味になります。

Pythonを活かした転職に役立つサービス

サービス名

Pythonエンジニア転職
のおすすめ度

Pythonエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

特徴・強み

年収アップ実績

対応エリア

1

レバテックキャリア

公式サイトはこちら

5.0

10,000件以上

  • 年間1万回以上の企業訪問で社内情報を収集
  • 希望企業への転職成功率96%
  • 利用者の3人に2人が年収70万円アップ

3人に2人が年収70万円アップを実現

全国

2

Geekly

公式サイトはこちら

5.0

11,000件以上

  • IT求人46,000件以上を保有
  • 支援実績22,000件以上&活躍率は86%以上
  • 書類添削で転職成功率20%アップ

転職成功者の77%が年収アップ

関東の一都三県、関西圏

3

Findy

公式サイトはこちら

4.5

2,400件以上

  • GitHub連携でスキル偏差値と年収予測を算出
  • 厳選した800社以上の求人を掲載
  • ユーザーサクセス面談が何度でも無料

非公開

全国

テックゴー

公式サイトはこちら

4.3

1,400件以上

  • 業界を牽引する大手・ベンチャーの求人が充実
  • 効率的に進められる「1DAY選考会」
  • 回数無制限の模擬面接で内定率を最大化

平均138万円アップ

一都三県/大阪/名古屋/福岡

キッカケエージェント

公式サイトはこちら

4.2

2,900件以上

  • 大手からSaaS、ベンチャーまで豊富な求人ラインナップ
  • 量より質を重視したマッチング
  • 市場価値を最大化するキャリア設計

年収72万円アップ

全国

右にスライドできます →

1:レバテックキャリア

レバテックキャリアの公式ページ

基本情報

運営会社

レバテック株式会社

タイプ

ITエンジニア専門転職エージェント

Pythonエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

10,000件以上

対応エリア

全国

年収アップ実績

3人に2人が年収70万円アップを実現

右にスライドできます →

レバテックキャリアがおすすめの理由

  • 年間1万回以上の企業訪問で社内情報を収集

    社内環境・社員の雰囲気・チームのスキル感など、働きやすい環境かどうかを入社前に知ることができる

  • 希望企業への転職成功率96%

    強み発見のテクニカルヒアリングや会社ごとに面接で何を聞かれるのか教えてもらえるので、高い選考通過率が期待できる

  • 利用者の3人に2人が年収70万円アップ

    利用者の90%が「アドバイザーの業界知識が豊富」と回答。IT業界の動向に詳しいので、正しい市場価値に合った求人紹介によって年収アップを実現しやすい

Pythonエンジニアとしての経験が転職市場でどう評価されるかを確認したい場合、レバテックキャリアが選択肢になります。

Pythonエンジニアの公開求人数は10,000件以上(2026年10月時点)で、使用するフレームワークや開発工程の条件から求人を絞り込めます。扱ってきた技術に合う案件を確認しやすい環境です。

年間1万回以上の企業訪問により、チームの技術構成や開発環境まで把握しているため、Pythonのバージョンや設計への関わり方といった、求人票では読み取りにくい部分も確認できます。

テクニカルヒアリングを通じて強みを言語化し、企業別の面接対策を行うことで、希望企業への転職成功率96%という実績もあります。実際に利用者の3人に2人が年収70万円アップを達成しています。

設計や上流工程まで担当範囲を広げたい人や、現在の経験がどの求人条件に当てはまるかを把握したい人に向いています。

レバテックキャリアはこんな人におすすめ!

  • 社内環境や社員の雰囲気まで入社前に知っておきたい人
  • Pythonを活かしてキャリアアップを目指したい人
  • IT業界に精通したアドバイザーから的確なサポートを受けたい人
レバテックキャリア\ 登録はこちら! /レバテックキャリア公式サイトを見る

◎96%が希望企業へ転職 ◎いつでも退会可能

レバテックキャリアは評判が悪い?断られた?口コミ250件から分かった特徴【専門家監修】

2:Geekly

ギークリーのトップページ

基本情報

運営会社

株式会社Geekly

タイプ

IT・Web・ゲーム業界専門転職エージェント

Pythonエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

11,000件以上

対応エリア

関東の一都三県、関西圏

年収アップ実績
※2026年3月時点

転職成功者の77%が年収アップ

右にスライドできます →

Geeklyがおすすめの理由

  • 転職支援実績22,000件以上&活躍率は86%以上

    IT企業の現場の情報を共有するとともに、スキル・経験を活かせる企業を紹介してもらえるので入社後に長く活躍できる

  • 在職中の転職成功率86%

    求人紹介・面接対策・スケジュール管理・年収交渉までIT専門アドバイザーが対応するから、IT企業への転職がスムーズ

  • 企業ニーズを押さえた書類添削で転職成功率20%アップの実績あり

    IT専門アドバイザーがスキルや経験を棚卸ししてアピールポイントを明確にしてくれるので、選考を通過しやすい書類を作れる

働きながら転職活動を進めたいRubyエンジニアには、Geeklyが選択肢になります。

Pythonエンジニアの公開求人数は11,000件以上(2026年10月時点)で、IT・Web・ゲーム業界に特化した22,000件以上の支援実績があり、入社後の活躍率は86%以上です。現場が求める技術や体制と、エンジニアの経験を照らし合わせたうえで求人を紹介する仕組みが背景にあります。

IT専門のアドバイザーが書類添削から年収交渉、面接日程の調整まで一貫して対応するため、現職が多忙な人でも進めやすく、在職中の転職成功率は86%となっています。

企業ニーズを踏まえた書類添削では、Pythonやフレームワークの経験をどう伝えるかを整理できます。実装だけでなく設計やテストにどう関わってきたかを言語化する場面でも活用できます。

働きながら選考を進めたい人や、入社後も長く働ける環境を重視する人に向いています。

Geeklyはこんな人におすすめ!

  • 長く活躍できる働きやすい環境の職場を見つけたい人
  • 働きながら、できるだけ早く転職したい人
  • 大手からベンチャー企業まで幅広く求人を確認したい人
Geekly\ 登録はこちら! /Geekly公式サイトを見る

◎書類添削で転職成功率20%アップ ◎いつでも退会可能

3:Findy

基本情報

運営会社

ファインディ株式会社

タイプ

ITエンジニア専門スカウトサービス

Pythonエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

2,400件以上

対応エリア

全国

年収アップ実績

非公開

右にスライドできます →

Findyがおすすめの理由

  • GitHub連携でスキルを偏差値化

    公開リポジトリの情報から技術力を数値で確認できる。開発言語ごとの偏差値も算出されるため、rubyの評価を単独で把握できる

  • スキル偏差値と連動した年収予測機能

    職種や経験年数も加味して想定年収を算出。現在の年収が市場の水準と比べてどの位置にあるかを確認できる

  • ユーザーサクセス面談が何度でも無料

    エンジニアの転職・キャリアに詳しい担当者に相談できる。面談の場で無理に転職を勧めない方針が公式に示されている

自分の技術力が市場でどう評価されるかを確認したいPythonエンジニアには、Findyが選択肢になります。

GitHubの公開リポジトリを解析してスキルを偏差値で示す仕組みがあり、開発言語ごとの偏差値も確認できます。Pythonでどの程度の評価になるかを、求人への応募前に把握できる点が他社との違いです。

スキル偏差値と連動した年収予測機能もあり、職種や経験年数を加味した想定年収が算出されます。現在の年収との差を確認する材料になります。

掲載求人はIT・Web系に限定されており、厳選された800社以上の企業が登録しています。rubyを扱う求人も掲載されており、年収600万円以上のポジションが中心です。

転職意欲がない段階でも、スキル偏差値と年収予測だけを利用できる点も特徴です。ユーザーサクセス面談についても、公式サイトで「面談の場で無理に転職を勧めることはしない」と明記されています。

すぐに転職するかを決めていない段階で、まず自分の立ち位置を確認したい人に向いています。

Findyはこんな人におすすめ!

  • 転職するかを決める前に、自分の市場価値を確認したい人
  • GitHubでの開発実績を評価に反映してほしい人
  • 自社サービス開発企業やスタートアップの求人を見たい人
\ 登録はこちら! /Findy公式サイトを見る

◎GitHub連携でスキル偏差値を算出 ◎転職意欲がなくても利用可能

Findy(ファインディ)の評判・口コミは?悪い評判やスキル偏差値・スカウトの注意点を解説

4:テックゴー

テックゴーのバナー

基本情報

運営会社

株式会社MyVision

タイプ

現役ITエンジニア/PM特化転職エージェント

Pythonエンジニア
の公開求人数
※2026年10月時点

1,400件以上

対応エリア

一都三県/大阪/名古屋/福岡

年収アップ実績

平均138万円アップ※1

右にスライドできます →

テックゴーがおすすめの理由

  • 業界を牽引する大手・ベンチャーの求人が充実

    メガベンチャー・大手事業会社・ITコンサルなどの高待遇の非公開求人を多数保有

  • 効率的に進められる「1DAY選考会」

    休日を利用して1日に複数回の面接を凝縮。平日に時間が取れない多忙なエンジニアでも、スピーディーに選考を進めることが可能(平日開催の日もあり)

  • 回数無制限の模擬面接で内定率を最大化

    キャリアアドバイザーが納得できるまで親身にサポート。エンジニア特有の選考ポイントを熟知した、質の高い対策を提供

テックゴーは、実務経験2年以上のITエンジニアに特化した転職エージェントサービスです。

コンサル転職でトップクラスの実績を誇る「MyVision」の知見を継承しているため、大手・ベンチャーのみならず、戦略コンサルファームやITコンサルタント職の求人も豊富です。開発現場の下流工程から上流工程、さらにはマネジメント層へのキャリアアップなど、中長期的な市場価値の向上を見据えた提案を得意としています。

特に、納得がいくまで何度でも実施可能な「無制限の面接対策」は利用者からも高く評価されており、選考に不安を感じる方でも自信を持って本番に挑める体制が整っています。

※1-2:2026年5月時点の公式サイトより

テックゴーはこんな人におすすめ!

  • 効率重視で、短期間での転職を成功させたい人
  • 年収アップや、上流工程へのキャリアアップを本気で考えている人
  • 土日にまとめて選考を進めたい、多忙な現役エンジニア
テックゴー\ 登録はこちら! /テックゴー公式サイトを見る

◎年収交渉成功率100%※2 ◎まずはキャリア相談からでも可能

テックゴー(TechGo)の評判・口コミは?悪い評判や年収アップの実態を解説

5:キッカケエージェント

キッカケエージェントのトップページ

基本情報

運営会社

株式会社キッカケクリエイション

タイプ

転職エージェント

Pythonエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

2,900件以上

対応エリア

全国

年収アップ実績

年収72万円アップ※1

右にスライドできます →

キッカケエージェントがおすすめの理由

  • 大手からSaaS、ベンチャーまで豊富な求人ラインナップ

    MIXI、エス・エム・エス、サイバーエージェントなど、業界を牽引する有名企業の求人を多数保有

  • 量より質を重視したマッチング

    アドバイザーがキャリアプランを丁寧にヒアリング。希望に合致する「質の高い求人」のみを厳選して紹介するため、ご提案求人への満足度は93%※3と高水準です。

  • 市場価値を最大化するキャリア設計

    目先の転職だけでなく、数年先を見据えたキャリアプランを提案。中長期的な市場価値向上をサポートします

  • 入社後まで見据えたマッチング精度

    「入って終わり」にしないマッチングを徹底しており、入社後の定着率は98.49%※1。ミスマッチの少なさが数字に表れています。

キッカケエージェントは、実務経験1年以上のエンジニアに特化したIT・Web業界専門の転職エージェントです。業界知識に精通したアドバイザーが、スキルや開発経験を正しく評価したうえで年収交渉を行うため、転職による年収アップ平均は72万円※2という実績を残しています。

求職者に寄り添う姿勢も徹底しており、ヒアリングの結果「現職に留まるのが最善」と判断すれば正直に伝えるなど、誠実な対応が特徴。その結果、ご提案求人への満足度は93%※3、入社後の定着率は98.49%※1と、入社後まで見据えたマッチング精度の高さにつながっています。

また、応募書類の作成サポートが手厚い点も特徴です。面談内容をもとにアドバイザーが書類作成を代行するほか、個人開発の実績まで反映させた履歴書のブラッシュアップや、企業ごとの徹底した職務経歴書の添削、面接対策など、親身なサポート体制が高く評価されています。

※1:2025/01/01~2025/12/31までの入社者465人中、半年以内に退職した人が7人
※2:2025年の20~30歳内定承諾者を対象とし、年収の減少・維持を含む全データの平均値を算出。
※3:調査機関(自社調べ)・アンケート対象期間:2022/5/1~2023/3/1

キッカケエージェントはこんな人におすすめ!

  • 実務経験1年以上のエンジニア
  • 表面的な紹介ではなく、キャリアに深く寄り添ったサポートを希望する人
  • 書類作成や面接対策をプロに任せて効率的に進めたい人
\ 登録はこちら! /キッカケエージェント公式サイトを見る

◎ご提案求人への満足度93% ◎いつでも退会可能

まとめ|Pythonでキャリアを作るかは、言語ではなく環境で決まる

Pythonは「やめとけ」の一言で片づけられる言語ではありません。ただし、Pythonを書けることだけで評価される言語でもありません。判断を分けるのは、言語の人気ではなく、いまの環境です。

やめとけと言われる7つの理由のうち、本記事の判定でいまも妥当なのは2つでした。スマホアプリや画面側の開発に向かないことと、Pythonが書けるだけでは仕事にならないことです。いずれも言語の欠点というより、どの分野で何と組み合わせて使うかという、使う側の話です。

一方で、開発者調査でのPythonの使用率は2025年に7ポイント伸び、AI開発の領域では中心の言語として使われています。「稼げない」は数字で確かめられず、「AIで不要になる」も現時点では裏づけがありません。

それでも「このまま続けてよいか」の答えは、言語の側からは出てきません。Pythonと一緒に使う専門性が増えているか、判断に関わっているか、3年後に職務経歴書へ書ける成果が積めているか。答えはこちら側にあります。

迷ったときは、立場別の判断基準に戻ってください。そのうえで、続けるなら掛け合わせる専門性を1つ決める。移るなら、いまの職場で経験を広げてから動く。どちらを選んでも、次の3年で何を積むかが問われる点は変わりません。

この記事を書いた人

転職UPPP編集部は、IT・Web業界に精通した起業家、マーケティングのプロフェッショナル、そして豊富な転職経験を持つライター・ディレクターが集結した専門チームです。起業や独立、法人営業、Webマーケティング、メディア運営など、それぞれのキャリアで培った知見を活かし、転職市場の動向を分析しながら、実体験に基づいた信頼性の高い情報を発信しています。転職の成功と失敗をリアルに経験したメンバーが、読者にとって本当に役立つコンテンツを提供します。

運営会社:UPPGO株式会社所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田7-20-9 KDX西五反田ビル5F有料職業紹介事業 許可番号:13-ユ-313755プライバシーマーク登録番号:第21004733(03)号お問い合わせ:contact@tenshoku-uppp.com

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