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組み込みエンジニアの将来性は?求人倍率4.26倍の意味とオワコン説をデータで検証

この記事でわかること

  • ハローワークの令和7年度統計で、組込み・IoTのSEの有効求人倍率は4.26倍とWeb開発を上回る
  • 経済産業省の2025年の見通しでは、SDV開発のソフトウェア人材が2030年に5.1万人不足する
  • 国の試験や職業情報が求めるのは、ハードとソフトの機能分担やシステム全体まで設計できる人材

「組み込みエンジニアはオワコンと聞いて、このまま続けていいのか不安になった」。そんな迷いを持つ方は少なくありません。C言語が中心の仕事であることや、Web系ほど話題に上らないことから、将来を心配する声が出やすい職種です。

この記事では、厚生労働省や経済産業省の公表データをもとに、組み込みエンジニアの求人の状況がいまどうなっているかを確認します。あわせて「オワコン」と言われる理由の中身、活躍が期待される分野、C言語経験の生かし方、市場価値の高め方までを整理しました。

いま組み込み開発に携わっていて先行きが気になる方も、これから目指すかどうかを検討中の方も、判断の土台になる数字を持ち帰れる構成にしています。

目次

組み込みエンジニアの将来性はある?公的データで見る求人の現在地

公的統計で見るかぎり、組み込みエンジニアは求職者に対する求人の割合が高い職種です。厚生労働省のハローワーク求人統計(令和7年度)では、組込み・IoTのシステムエンジニアの有効求人倍率が4.26倍でした。Web開発の2.54倍やプログラマーの0.98倍を上回っています。

有効求人倍率は4.26倍。求職者の数に対して求人が多い

有効求人倍率は、有効求人数を有効求職者数で割った比率です。求職者1人あたりに何人分の求人があるかを示します。1倍を上回れば求人のほうが多く、下回れば求職者のほうが多い状態を意味します。

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)には、職業ごとのハローワーク求人統計が掲載されています。令和7年度の全国の数値を、近いIT職種と並べると次のとおりです。

職業(job tag の職業名)

有効求人倍率(令和7年度)

求人賃金(月額・令和7年度)

システムエンジニア(組込み、IoT)

4.26倍

35.6万円

システムエンジニア(Webサービス開発)

2.54倍

36.4万円

プログラマー

0.98倍

33.9万円

右にスライドできます →

有効求人倍率どうしを比べると、組込み・IoTはWeb開発の約1.7倍です。求人の件数が1.7倍という意味ではありません。求人賃金はWeb開発とほぼ同じ水準で、プログラマーより月1.7万円高くなっています。

求職者1人に対して4人分以上の求人がある計算です。令和7年度のハローワークでは、この職業分類の求人の数が求職者の数を大きく上回っていました。

求人賃金は月35.6万円。12か月すべてで前年同月を上回った

求人票に書かれた賃金も、上向きの動きが続いています。job tag によると、組込み・IoTのシステムエンジニアの求人賃金は令和7年度の年間平均で月35.6万円でした。前年度より1.3万円上がっています。

月別に見ると、令和7年7月から令和8年6月までの12か月すべてで、前年同月の水準を上回りました。前年同月との差は、もっとも小さい月で0.4万円、大きい月で2.1万円です。

求人賃金が上がっている背景には、人を確保しにくい状況が影響している可能性があります。ただし、求人の中身の変化や賃上げの動向なども関わるため、原因を1つに決めることはできません。

※ 求人賃金は求人票に記載された月額です。月額だけを12倍しても、賞与などを含む年収の総額は分かりません。

統計を読むときに押さえておきたい3つの注意点

この数字には、読むときの前提が3つあります。1つ目は、ハローワークに出された求人と、ハローワークに登録した求職者だけを数えた統計だという点です。民間の転職サービスだけで動いている求人は含まれません。

2つ目は、統計が「職業分類」ごとの値だという点です。job tag の統計は「ソフトウェア開発技術者(組込・制御系)」などの職業分類に対応した値です。必ずしもその職業だけの数字ではない、と注記されています。

3つ目は、有効求人倍率が比率だという点です。求人の件数そのものではないため、職種ごとの求人数の大小は分かりません。令和7年度の1年分の数字なので、今後の増減もこの数字だけでは判断できません。

それでも、同じ統計の中でIT職種どうしを比べると、組み込み・制御系は求職者に対する求人の割合が高いことが分かります。職種の将来性を考える材料の1つとして参考になる数字です。

なお、有効求人倍率が高いことは「どの人でも採用される」ことを意味しません。企業が求めているのが経験者なのか未経験者なのかは、この数字からは分からないためです。

求職者に対して求人が多い状況は、経験を積んだ人ほど選べる職場が多いという形で効いてくると考えられます。自分の経験がどの求人に合うのかは、個々の求人票で確かめる必要があります。

仕事の範囲は「組み込み開発」から「システム開発」へ広がっている 

job tag は、この職業の仕事を2つに分けて説明しています。製品や装置を動かすソフトウェアを作る「組込み開発」と、製品や装置を含めたシステム全体を作る「システム開発」です。

組み込み開発の典型例として挙げられているのは、エアコンやテレビ、洗濯機といった家電の制御です。一方のシステム開発では、装置が集めた情報をインターネット経由でサーバーに送り、処理した結果を装置に返す仕組みまでを作ります。

job tag には、IoTが広がる今日では2つの仕事の内容が似てきているとも書かれています。家電がインターネットにつながるようになり、装置の中だけで仕事が完結しなくなってきたためです。

仕事の範囲が広がっていることは、この職種の将来性を考えるうえで大事な手がかりになります。この点は、後半の将来性の分かれ目の章で改めて取り上げます。

求人の状況を確認したところで、それでも「オワコン」と言われる理由を1つずつ見ていきます。

※ 参考元:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」システムエンジニア(組込み、IoT)/システムエンジニア(Webサービス開発)/プログラマー(2026年9月29日確認)

組み込みエンジニアが「オワコン」と言われる4つの理由を検証

「組み込みエンジニアはオワコン」という声には、事実にもとづく部分と、需要の話と混同されている部分があります。よく挙がる4つの理由を公表データと照らし合わせると、需要が低いことを示す根拠は見当たりませんでした。

まず、4つの理由と確認できた事実を一覧にします。

言われる理由

確認できた事実

判定

C言語が中心で技術が古い

組み込み開発では多くはC言語系で開発する(job tag)

言語の事実は当たっている。需要が低いことの根拠にはならない

在宅勤務がしにくい

在宅での仕事は難しいと記載がある(job tag)

当たっている。ただし将来性とは別の論点

Web系より年収が上がりにくい

今回参照したjob tagでは、Web開発と同じ年収の値が掲載されている

確認できない(このデータでは年収差も昇給のしやすさも比べられない)

転職で動きにくい

他社に移動することが比較的少ないと記載がある(job tag)

移動が少ないという記述はある。転職のしやすさ・しにくさはこの資料だけでは判断できない

右にスライドできます →

この表から読み取れるのは、4つの理由のうち2つは働き方の特徴を言い当てているものの、需要が減っていることを示すものではないという点です。残る2つは、手元の資料では確かめられません。以下で1つずつ中身を確認します。

理由1:C言語が中心で「技術が古い」と見られやすい

組み込み開発でC言語が中心なのは事実です。job tag には、組み込み開発では多くはC言語系でプログラムを開発し、機会は少なくなっているもののアセンブラを使うこともあると書かれています。

ただし、言語が古いことと、その仕事の需要がなくなることは別の話です。家電や自動車の中で動く小型コンピュータは、処理時間や使えるメモリに制約があります。その制約の中で動くプログラムを書く技術は、製品がある限り必要とされます。

一方で、job tag がよく使う道具として挙げているのは、C言語系だけではありません。Linux、ITRONといったOSに加え、Java、Python、Ruby、MySQLも並んでいます。サーバー側の開発まで担当範囲に入ってきていることが、道具の一覧にも表れています。

理由2:在宅勤務がしにくく、働き方が古く見える

在宅勤務がしにくいのも事実です。job tag の「労働条件の特徴」には、実際の製品や装置、ネットワークやサーバーが必要なため、在宅での仕事は難しいと書かれています。機密情報を扱う場合も、職場で仕事をすることになります。

ただし同じ欄には、コロナ禍以降は仕事の一部を在宅でしたり、リモートで打ち合わせたりすることが多くなったとも書かれています。フレックスタイム制や裁量労働制をとる会社が多いという記述もあります。

在宅のしにくさは、実機を扱う仕事の性質から来ています。働き方の好みとしては大事な判断材料ですが、職種の需要の多い少ないとは別の軸で考える必要があります。

理由3:Web系より年収が上がりにくいと言われる

この理由は、今回参照した公的データでは確かめられません。job tag の年収データは、組込み・IoTのシステムエンジニアとWebサービス開発のシステムエンジニアで、同じ578.5万円が掲載されています。どちらも同じ職業区分の統計を使っているためです。

そのため、このデータでは組み込みとWeb系の年収差を比べられません。1時点の平均年収なので、昇給のしやすさを判断することもできません。民間の転職サービスが公表している平均年収は、それぞれの登録者や求人を集計したもので、母集団が異なります。

「組み込みはWeb系より年収が上がりにくい」という話は、今回確認した公的データでは裏づけられない、と受け止めておくのが妥当です。年収の実態は、このあとの年収の章で改めて整理します。

理由4:転職市場で動きにくく、閉じた世界に見える

job tag には、この分野のエンジニアは他社に移動することが比較的少ないと書かれています。転職する場合は、同業他社か、技術を生かせる周辺分野の他社に移ることが多いとされています。

この記述は移動の頻度についての説明で、転職しようとしても採用されにくいという意味ではありません。移動が少ない理由も、資料からは特定できません。同じ欄には、賃金は月給制が一般的で、収入は比較的安定しているとも書かれています。

一方で、ハローワークの有効求人倍率は4.26倍です。移動が少ない職種で求職者に対する求人の割合が高いことから、経験者を採りたい企業にとっては採用が難しい状況にあると考えられます。

なお、「きつい」「やめとけ」と言われる理由は、納期や実機でのデバッグなど、働き方の負担に関する話が多く挙がります。業界全体の働き方の論点は「IT業界がきついと言われる理由の検証」で整理しています。

オワコン説の中身が見えたところで、活躍が期待される分野を具体的に確認していきます。

※ 参考元:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」システムエンジニア(組込み、IoT)/システムエンジニア(Webサービス開発)(2026年9月29日確認)

【分野別】組み込みエンジニアの活躍が期待される3つの領域

組み込み開発の経験を生かせる領域として、公表資料から読み取れるのは自動車、家電・IoT、AI・セキュリティの3つです。自動車については、経済産業省がソフトウェア人材の需給の見通しを数字で示しています。ただし、3つの領域すべてで求人数が増えたことを示したデータではありません。

自動車:ソフトウェアで機能が決まる車へ移り、人材の不足が見込まれる

自動車業界で大きな課題になっているのが、ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)への対応です。経済産業省の資料では、SDVはOTA(通信によるソフトウェアの更新)で継続的にアップデートしていくことが競争上重要だとされています。

経済産業省が2025年6月に公表した「モビリティDX戦略」の2025年のアップデートには、SDV開発に必要なソフトウェア人材の需給見通しが載っています。

年

必要人数

供給見込み人数

AIによる業務効率化(人数換算)

不足

2023年

7.8万人

—

—

—

2025年

13.9万人

10.6万人

—

3.3万人

2030年

32.5万人

16.0万人

11.4万人

5.1万人

右にスライドできます →

2030年は、AIによる業務効率化を人数に換算して11.4万人分を見込んだうえで、なお5.1万人が不足するという見通しです。必要人数そのものも、2025年の13.9万人から2030年には32.5万人へ増えると推計されています。

※ 必要人数は、戦略が掲げる「SDVのグローバル販売台数における日系シェア3割(2030年)」の実現に必要な人数として推計されたものです。自動車業界の主要企業の資料などをもとにした推計で、実績の数字ではありません。組み込みエンジニア全体の不足数でもありません。

同じ資料には、2030年までに数万人単位で不足する「量」を確保しつつ、高度な技術を担う中核人材(「質」)の重要性も高まっていると書かれています。

なお、2024年5月に策定された当初の戦略にも、別の前提による人材不足の推計が載っていました。前提や対象の置き方が異なるため、2つの推計の数字を並べて増減を比べることはできません。

当初の戦略では、ソフトウェアの再利用や、シミュレーション環境を使った開発の効率化・省人化で人材不足に対応していく方針も示されています。人を増やすだけでなく、少ない人数で開発できる仕組みづくりも同時に進むという点は、押さえておきたいところです。

国も人材の育成と獲得に動いている

2024年の当初の戦略は、日本ではソフトウェア人材の取り組みがこれまで十分ではなく、不足が顕著だと指摘しました。そのうえで、人材の育成を目的とした「リスキル講座認定制度」や、人材の獲得・発掘を目的とした「自動運転AIチャレンジ」が挙げられています。デジタル人材育成プラットフォーム「マナビDX」も、取組例の一つとして示されています。

2025年のアップデートでは、2025年3月に策定された「SDVスキル標準」の活用が打ち出されました。学生向けの取り組みの強化や、インドなど海外人材の獲得も方針に加わっています。

国や業界が育成の仕組みを整えているということは、自動車以外の分野から移ってくる人を含めて、担い手を増やそうとしている段階だと読み取れます。組み込みの経験がある方にとっては、車載分野へ広げる入口が用意されつつある状況です。

ただし、個々の講座や大会が転職にどう評価されるかは、企業によって異なります。受講や参加を考える場合は、目的に合うかを事前に確認してください。

家電・IoT:装置がネットにつながり、担当範囲が広がる

家電や産業機器の分野では、製品がインターネットにつながることで仕事の範囲が広がっています。job tag には、家電もインターネットと接続されるものが出てきており、指令を受け取ったり情報を送信したりしていると書かれています。

job tag が紹介している農業用ハウスの例では、室温や湿度、日照の情報をサーバーに送り、その情報をもとに窓の開閉や送風機を動かします。装置の選択と設定、装置のプログラム、サーバーの設定とプログラムまでを、このエンジニアが担っています。

装置の中のプログラムだけでなく、サーバーやネットワークまで分かる人の出番が広がっている、と読み取れます。ただし、この分野の求人数の推移を示した数字ではありません。

AI・セキュリティ:活躍の場が広がる一方、求められる知識も増える

job tag には、組み込み開発とシステム開発の両方にAIの技術が取り入れられ始め、このエンジニアの活躍の場は広がっていると書かれています。あわせて、今日ではセキュリティに関する知識も重要になっているとされています。

ネットにつながる装置が増えれば、外から攻撃を受ける入口も増えます。装置とサーバーの両方でセキュリティを考えられることは、今後の評価につながりやすいと考えられます。

ただし、今回確認した資料では、AIの導入が組み込みエンジニアの求人数にどう影響するかを定量的に判断できませんでした。AIが製品の機能に組み込まれることと、AIで開発作業が効率化されることは別の話で、どちらが求人にどう効くかも分かれます。「AIで需要が爆発的に伸びる」といった言い方には、根拠がない点に注意してください。

若手のうちにメーカーの開発職をねらう場合は、「第二新卒でメーカーの技術職を目指すときの狙い目」もあわせて確認してみてください。

活躍が期待される分野が分かったところで、年収と働き方の実態を数字で確認します。

※ 参考元:経済産業省「モビリティDX戦略」2025年のアップデート(2025年6月)/経済産業省・国土交通省「モビリティDX戦略」(2024年5月)/厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」システムエンジニア(組込み、IoT)(2026年9月29日確認)

組み込みエンジニアの年収と働き方の実態

組み込みエンジニアの年収は、job tag ではWeb開発のシステムエンジニアと同じ区分の値が掲載されており、578.5万円です。スキルレベル別の年収は、設計・構築のITSSレベル1〜2が420万〜620万円、レベル5以上が600万〜950万円です(いずれも各レベル内の第一〜第三四分位)。

公的統計の年収は578.5万円。ただしWeb開発と同じ区分の値

job tag に掲載されている組込み・IoTのシステムエンジニアの統計は次のとおりです。いずれも令和7年賃金構造基本統計調査を加工した値です。

項目

数値

賃金(年収)

578.5万円

平均年齢

37.1歳

月間の所定内労働時間(残業を含まない)

159時間

賃金(1時間あたり・一般労働者)

2,819円

右にスライドできます →

労働時間は所定内労働時間で、残業を含む総労働時間を示す値ではありません。

この表の数値は、Webサービス開発のシステムエンジニアのページにも同じ値が載っています。組み込み系だけの年収ではなく、ソフトウェアを作る職業をまとめた区分の平均として読んでください。

1時間あたりの賃金2,819円は、税や社会保険料を差し引く前の額で、残業代と賞与を含みます。自分の給与と比べるときは、手取り額ではなく控除前の総額を使い、残業を含めた労働時間の範囲もそろえてください。

スキルレベルごとに異なる年収の分布

job tag には、厚生労働省が2023年度に実施した委託調査にもとづく、スキルレベル別の年収データも載っています。基準になっているのは、ITスキル標準(ITSS)という、IT人材のスキルを段階で示す指標です。

スキルレベル(設計・構築)

年収の範囲

ITSSレベル1〜2

420万〜620万円

ITSSレベル3

450万〜700万円

ITSSレベル4

500万〜780万円

ITSSレベル5以上

600万〜950万円

右にスライドできます →

※ 金額は各レベル内の第一四分位から第三四分位の範囲です。最高額や最低額ではありません。

スキルレベルが高い層ほど、第一四分位・第三四分位ともに高くなっています。ただし、経験年数や企業規模、役職なども関わるため、担当範囲を広げれば年収が上がることを示したデータではありません。

この表もWebサービス開発のシステムエンジニアと同じ値です。組み込み系に限った数字ではない点は、先ほどの年収と同じように受け止めてください。

正社員で働く人が多く、フリーランスは少ない

job tag では、この職業で働く人に「多いと感じる就業形態」を尋ねた結果も紹介されています。正規の職員・従業員を挙げた人が84.9%でした。自営・フリーランスと契約社員・期間従業員はそれぞれ7.5%、派遣社員は5.7%です。

これは実際の雇用形態の割合ではなく、働いている人の実感を尋ねた結果です。それでも、正社員を中心とした働き方が多いことは読み取れます。

job tag の「労働条件の特徴」にも、会社の情報保護やコンプライアンスが重視されるようになり、フリーランスはほとんど見られないと書かれています。メーカーやシステム開発会社、開発の一部を委託された会社の正社員として働く人が多い職業です。

在宅は難しいが、フレックスや裁量労働の会社が多い

働き方の面では、在宅勤務のしにくさと、時間の融通の利きやすさが同居しています。job tag には、土日祝日が休みのことが多く、フレックスタイム制や裁量労働制をとる会社が多いと書かれています。

効率的な働き方で労働時間の短縮を目指す会社も多くなっている、という記述もあります。

ただし、納期前などに負担が偏るかどうかは、会社や製品によって大きく変わります。求人を比べるときは、年収だけでなく在宅の可否や繁忙期の働き方もあわせて確認してください。

数字で実態を押さえたところで、将来性が高い人とそうでない人の違いを考えていきます。

※ 参考元:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」システムエンジニア(組込み、IoT)(令和7年賃金構造基本統計調査を加工した値/スキルレベル別給与データは厚生労働省2023年度委託調査)(2026年9月29日確認)

将来性を広げやすい組み込みエンジニアの4つの観点

組み込みエンジニアの将来性は、職種全体よりも、一人ひとりが担っている範囲によって変わると考えられます。公表資料が求める人物像を参考にすると、ハードとソフトの両方を見て、システム全体を設計できる方向に経験を広げることが選択肢を増やす手がかりになります。

job tag と、情報処理推進機構(IPA)のエンベデッドシステムスペシャリスト試験の対象者像をもとに、方向性を整理しました。

観点

経験を広げやすい方向

範囲が限られやすい状態

ハードとソフト

回路やセンサーの担当者と仕様を詰め、機能をどちらで持つか考えられる

渡された仕様のプログラムだけを書いている

担当範囲

装置からサーバー・通信までを見渡せる

装置の中だけで仕事が完結している

知識

セキュリティや英語の資料に抵抗がない

日本語の資料と社内の慣習だけで進めている

経験の幅

機械・通信など複数のジャンルを経験している

同じ製品の同じ工程だけを長く続けている

右にスライドできます →

この表は、公表資料を参考に編集部が整理した、経験を広げるための観点です。将来性や採用の可能性を判定する基準ではありません。IPAの試験は特定の技術・製品分野の深い専門知識も求めており、1つの分野を深めることが不利になるという意味でもありません。どこから広げるかを考える手がかりとして使ってください。

ハードとソフトの分担を考えられるか

job tag には、多くの場合、プリント基板や製品の機械的な部分のエンジニアと共同で開発にあたると書かれています。ソフトウェア、基板、機械のエンジニアをまとめて、システム全体を開発する場合もあります。

IPAのエンベデッドシステムスペシャリスト試験は、ハードとソフトへの機能分担を検討し、最適なシステム構成を設計することを役割に挙げています。機能をハードで持つかソフトで持つかを判断できることは、国の試験が求める水準でもあります。

装置の中からシステム全体へ広げているか

冒頭の章で見たように、IoTの広がりとともに「組込み開発」と「システム開発」の内容は似てきています。装置のプログラムに加えて、サーバーの設定やサーバー側のプログラムまで担う仕事が出てきています。

job tag によると、サーバー側の開発では、言語はC言語系、PHP、Javaなどが使われ、OSはLinux、データベースはMySQL等が使われます。装置側の経験がある人がサーバー側の知識を足すと、担える範囲が一気に広がります。

セキュリティと英語の資料を扱えるか

job tag には、今日ではセキュリティに関する知識も重要になっていると書かれています。開発で必要な情報は英語のものも多く、海外メーカーの部品やソフトウェアを使うことも多いため、それらを不自由なく読める英語力が必要とされています。

英語で書かれたデータシートや技術資料を読めることは、使える部品や技術の選択肢を広げます。

同じ製品・同じ工程に閉じていないか

job tag は、一つの領域を深めるだけでなく、機械的な部分や通信など複数のジャンルにわたって幅広く経験することも重要だとしています。

移動が少ない職種であるぶん、気づくと同じ製品の同じ工程だけを長く続けていることがあります。社内で別の製品や工程に関わる機会がないかを探すことも、市場価値を保つ方法の一つです。

次の問いは、編集部が考えた振り返りの目安です。当てはまるかどうかを見ると、次に広げる候補が見えてきます。

  • 仕様を決める打ち合わせに、ハードの担当者と一緒に参加しているか
  • 自分が書いたプログラムが、サーバーや他の装置とどうつながっているかを説明できるか
  • 英語のデータシートを、必要な箇所だけでも自分で読めるか
  • この3年で、担当する製品や工程が一度でも変わったか

当てはまらない項目があっても、それは能力の問題ではなく、職場の分業の仕方による部分が大きいと考えられます。当てはまらない項目が、次に広げる候補です。

自分の経験が市場でどう評価されるかを確かめたい場合は、「今の経験の市場価値を確かめる方法」も参考になります。

次に、とくに不安の声が多いC言語とC++の経験の生かし方を確認します。

※ 参考元:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」システムエンジニア(組込み、IoT)/情報処理推進機構(IPA)「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」(2026年9月29日確認)

C言語・C++の将来性は?経験の生かし方と伝え方

組み込み開発では、今もC言語系が中心の言語です。そのため、C言語やC++の経験がすぐに価値を失うとは考えにくい状況です。あわせて job tag は、中途採用では学部学科よりも開発の経験が重視されると説明しています。

組み込み開発では今もC言語系が中心

job tag は、製品や装置の小型コンピュータのプログラム開発では、言語の選択肢は概ね決まっていることが多く、C言語系などが使われると説明しています。OSはLinuxやITRONが多いという説明です。

小型コンピュータは、処理時間や使えるメモリが限られています。限られた資源の中で安定して動くプログラムを書くために、C言語系が使われ続けてきました。

ここで紹介したのは現在の開発現場の説明です。今後どの言語がどれだけ使われるかを示した公的な予測は、確認できませんでした。

伝えたいのは言語名に加えて「どんな開発をしてきたか」

job tag は、中途採用では学部学科よりも、どのような開発をしてきたかという経験が重視されると書いています。そこで編集部としては、応募書類や面接では使える言語に加えて、開発の中身を具体的に伝えることをおすすめします。

たとえば、どんな製品の、どの部分を担当したか。メモリや処理時間にどんな制約があり、どう工夫したか。ハードの担当者とどうやり取りしたのか。こうした経験は、言語が変わっても引き継げる力です。

C言語しか書けないと感じている方も、制約のある開発をやり遂げた経験は、それ自体が評価の材料になると考えられます。

職務経歴書では言語名に「制約と工夫」を添える

経験を言葉にするときは、言語名を並べるだけでなく、どんな条件の中で何を実現したかを書き添えると伝わりやすくなります。たとえば、次のような書き方の違いです。

伝わりにくい書き方

伝わりやすい書き方

C言語での開発経験5年

家電の制御基板で、メモリの限られたマイコン向けにC言語でファームウェアを開発

組み込みLinuxの経験あり

組み込みLinux上で、センサーの値をサーバーへ送る通信処理を設計から担当

テスト・デバッグを担当

測定器で信号を確認しながら、ハードとソフトのどちらの不具合かを切り分け

右にスライドできます →

右側の書き方は、どの工程をどこまで任されていたかが読み手に伝わります。前の章で整理した「経験を広げやすい方向」に近い経験ほど、具体的に書いておくと評価につながりやすくなります。

言語を足すなら、関わりたい製品から逆算する

job tag がよく使う道具として挙げているプログラミング言語は、C言語系のほかにJava 、Python、Rubyです。サーバー側ではPHPやJavaなども使われます。

装置側の言語に加えて、サーバー側やデータ処理で使われる言語を1つ足すと、前の章で見た「システム全体を見渡せる」方向へ近づきます。どの言語を選ぶかは、自分が関わりたい製品や分野から逆算するのが現実的です。

たとえば、装置が集めたデータを処理する仕事に関わりたいなら、サーバー側の言語を選びます。装置側の仕事を続けたいなら、目指す製品や企業で実際に使われている言語を求人票などで確かめ、それを深める、といった考え方です。言語を増やすこと自体を目的にしないほうが、経験として伝えやすくなります。

言語と経験の考え方が整理できたところで、キャリアパスと市場価値の高め方を見ていきます。

※ 参考元:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」システムエンジニア(組込み、IoT)(2026年9月29日確認)

組み込みエンジニアのキャリアパスと市場価値の高め方

組み込みエンジニアのキャリアパスは、開発の経験を積んでプロジェクトマネージャーなどへ進む道が基本です。そのほかに、国家試験で専門性を示す道や、同業他社・周辺分野へ移る道、独立する道があります。

開発の経験を積み、プロジェクトマネージャーへ進む

job tag は、この職業の一人前の目安を、複数の開発を経験し、顧客の要件を聞き取って実際の開発までを過不足なくできるようになることと説明しています。開発実績を積み、プロジェクトマネージャー等になっていくとされています。

入職後は、仕事をしながら経験を積んで技術やスキルを身につけていくのが一般的です。資格がなくても入職できる職業ですが、大学・大学院卒や高専卒が多いとされています。

プロジェクトマネージャーに近づくほど、仕事の中心はプログラムを書くことから、顧客の要件を聞き取り、ソフト・基板・機械の担当者をまとめることへ移っていきます。job tag にも、言われたことを実現するだけでなく、新たな仕組みを提案する能動的な姿勢が求められると書かれています。

開発は共同作業となるため、チームワークや人柄も重視されるとされています。技術の深さに加えて、人と進める力が評価の対象になる職業です。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験で専門性を示す

組み込み分野の国家試験として、IPAが実施するエンベデッドシステムスペシャリスト試験があります。IPAは、IoTを含む組込みシステムの開発を主導的に行う人を対象者像に掲げています。

リアルタイムOSに関する深い知識や、ハードウェアとソフトウェアの適切な組み合わせを設計する力が、期待する技術水準として示されています。将来性の分かれ目の章で整理した「経験を広げやすい方向」と重なる内容です。

注意したいのは、試験制度が変わる予定である点です。IPAによると、現行の試験制度は2026年度の試験実施をもって終了し、2027年度から新試験制度に移行する予定です。

IPAが2026年3月に公表した検討状況では、現在の応用情報技術者試験と高度試験を大くくりにして再編する案が示されています。新しい試験は「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)で、3つの区分を設ける案です。検討中の内容で変更の可能性があるため、受験を考えている場合はIPAの最新情報を確認してください。

同業他社や周辺分野へ移る、独立する

job tag によると、転職する場合は同業他社に移ったり、技術が生かせる周辺分野の他社に移ったりすることがあります。経験を積み、人脈を広げ、独立して自分の会社を始める人もいるとされています。

組み込みの経験を生かせる周辺分野として考えやすいのは、先に見た自動車やIoTのように、装置とソフトウェアが一体になった領域です。

新卒・未経験から目指す場合の入口

job tag によると、新卒採用では電気、電子、情報などを履修している人が多いとされています。大学・大学院や高専で、開発手法や部品の基礎知識を身につけておくことが大切だとも書かれています。

一方、中途採用では学部学科よりも、どのような開発をしてきたかという経験が重視されます。ソフトウェア開発の経験がある人が組み込みへ移る場合は、プログラミングの経験に加えて、ハードウェアや回路の基礎をどこまで理解しているかが問われやすいと考えられます。

開発の経験がまったくない状態から目指す場合は、求められる知識の幅が広いぶん、準備の期間を長めに見込んでおくのが現実的です。

組込みスキル標準で自分の現在地を確かめる

job tag は、このエンジニアに求められる詳細なスキルとして、IPAの「組込みスキル標準」が参考になると紹介しています。

自分がいまどの段階にいて、何を足せば次の段階に進めるのか。スキルの物差しに当ててみると、漠然とした将来への不安を、具体的な課題に置き換えやすくなります。

キャリアの道筋が見えたところで、今の仕事を続けるか迷ったときの判断軸を確認します。

※ 参考元:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」システムエンジニア(組込み、IoT)/情報処理推進機構(IPA)「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」(2026年9月29日確認)

組み込みエンジニアを続けるか迷ったときの判断軸

組み込みエンジニアは求職者に対する求人の割合が高い職種ですが、今の職場で将来性を感じられるかどうかは別の問題です。職種を変えるか、職場を変えるか、今の職場で範囲を広げるか。この3つを分けて考えると、判断がしやすくなります。

ITエンジニア964名の調査:転職で実現したかったこと

転職UPPPが2025年8月下旬に実施した調査では、転職サービスの利用経験があるITエンジニア964名に、転職で実現・改善したいことを最大3つまで尋ねました。組み込み系に限らない、ITエンジニア全体の回答です。

転職で実現・改善したいこと(3つまで回答)

回答の割合

給与・待遇のアップ

80.8%

経験や能力を活かせる職種への転職

45.3%

労働条件の改善

39.5%

自分が望むスキル・経験の習得

39.2%

成長産業・成長企業への転職

8.9%

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給与や待遇の改善を挙げた人が最も多い一方で、経験を生かせる職種や、望むスキルの習得を挙げた人も4割前後いました。

同じ調査では、転職した人の6割以上が「年収が上がった」と答えています。ただし「ほとんど変わらなかった」が27.3%、「下がった」が9.0%あり、結果には幅がありました。

調査の詳細は「ITエンジニア964名に聞いた転職の目的と年収の変化」で公開しています。

※ 調査概要:調査対象 転職サービスの利用経験があるITエンジニア/対象人数 964人/調査方法 インターネットアンケート調査/調査会社 GMOリサーチ&AI株式会社/調査時期 2025年8月下旬/調査主体 UPPGO株式会社

不安の中身を3つに分けて考える

「このままでいいのか」という不安は、中身によって取るべき行動が変わります。次のように分けてみると、自分がどれに当たるかが見えやすくなります。

不安の中身

考えられる行動

組み込みという職種に先がないのではないか

公的データで求人の状況を確かめる。記事の前半のとおり、令和7年度の有効求人倍率は4.26倍だった

今の職場では成長できないのではないか

社内で担当範囲を広げる。難しければ、同じ職種のまま職場を変える

仕事の内容そのものが合わないのではないか

持っていける経験と手放すものを整理したうえで、職種を変えることも検討する

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この表の1行目に当てはまる不安は、データを確かめることで小さくできる可能性があります。2行目と3行目は、求人の状況を確かめるだけでは答えが出にくい不安なので、以下で順に考えます。

職種は続けて、職場や担当範囲を変えるという選択肢

不安の中身が「職種の将来性」ではなく「今の職場で成長できるか」であれば、職種を変えずに、職場や担当範囲を変える方法もあります。 記事の前半で見たとおり、令和7年度の有効求人倍率は4.26倍でした。

今の職場で別の製品や工程に関われるなら、まずは社内で範囲を広げる方法があります。たとえば、ハードの担当者との仕様の打ち合わせに加わる、サーバー側の担当者と接点を持つ、といった動き方です。

上司との面談などの機会に、関わりたい工程を具体的に伝えておくと、次の案件で任される範囲が変わることがあります。社内で難しい場合は、同じ組み込みの仕事のまま、担当範囲を広げられる職場へ移る方法も考えられます。

組み込み・制御系の求人を扱うサービスを比べたい場合は、次の記事で整理しています。

▼組み込み・制御系に強い転職エージェントの比較はこちら

職種そのものを変えたいときに確かめたいこと

仕事の内容そのものが合わないと感じている場合は、職種を変えることも選択肢になります。ただし、組み込みで身につけた経験のうち、何を持っていけて何を手放すのかを先に整理しておくと、移ったあとの後悔を減らせます。

方向が定まらないまま動くと、同じ迷いを繰り返しやすくなります。組み込みを続けるかどうかで迷っている段階なら、「どんな仕事をしたいか分からないときの整理法」が手がかりになります。

別の職種へ移ると決めた場合は、「キャリアチェンジが難しいと言われる理由と進め方」で年齢の目安や失敗しやすい点を確認できます。

今の職場を離れるかどうかの時期に迷っているなら、「今の職場を離れる時期の見極め」も判断の材料になります。

※ 参考元:UPPGO株式会社「ITエンジニア転職経験者964名への独自調査」(2025年8月下旬調査)

【Q&A】組み込みエンジニアの将来性に関するよくある質問

組み込みエンジニアに将来性はありますか?

公的統計では、組み込みエンジニアは求職者に対する求人の割合が高い職種です。

厚生労働省のハローワーク求人統計(令和7年度)では、組込み・IoTのシステムエンジニアの有効求人倍率は4.26倍でした。Web開発の2.54倍やプログラマーの0.98倍を上回っています。

ハローワーク経由の求人と求職者だけを数えた比率で、求人の件数や今後の増減を示すものではない点に注意してください。

組み込みエンジニアはオワコンなのですか?

オワコンと言われる理由に、需要が低いことを示す根拠は見当たりませんでした。C言語中心であることや在宅勤務のしにくさは事実ですが、どちらも仕事の性質で、需要の多さとは別の論点です。一方で、令和7年度の有効求人倍率は4.26倍で、求人賃金も前年度より上がりました。

C言語しか書けなくても、この先やっていけますか?

組み込み開発では、今もC言語系が中心の言語として使われています。

厚生労働省の職業情報提供サイトでも、製品や装置の小型コンピュータのプログラムにはC言語系などが使われると説明されています。中途採用では学部学科よりも開発経験が重視されるとされているため、言語名に加えて、制約のある開発をやり遂げた経験を言葉にしておくことが大切です。

AIの普及で組み込みエンジニアの仕事はなくなりますか?

AIで組み込みエンジニアの仕事がなくなるかは、今回確認した資料では判断できませんでした。

厚生労働省の職業情報提供サイトには、組み込み開発とシステム開発にAIの技術が取り入れられ始め、活躍の場が広がっていると書かれています。今回確認した資料では、AIが求人数に与える影響を定量的に判断できないため、断定はできません。

未経験から組み込みエンジニアを目指せますか?

目指すことはできますが、求められる知識の幅が広いため準備の期間を長めに見込むのが現実的です。

厚生労働省の職業情報提供サイトでは、新卒採用は電気・電子・情報などを履修した人が多く、中途採用では開発の経験が重視されるとされています。

組み込みエンジニアの年収は低いのですか?

今回参照した公的データでは、組み込みとWeb系の年収差は比べられません。

厚生労働省の職業情報提供サイトでは、組込み・IoTとWeb開発のシステムエンジニアに同じ578.5万円が掲載されています。スキルレベル別では、設計・構築のITSSレベル1〜2が420万〜620万円、レベル5以上が600万〜950万円です(各レベル内の第一〜第三四分位)。

組み込みエンジニアが「やめとけ」と言われるのはなぜですか?

よく挙がる理由は、在宅勤務のしにくさや納期前の負担など、働き方に関するものです。

在宅のしにくさは厚生労働省の職業情報提供サイトにも記載があります。一方で、フレックスタイム制や裁量労働制をとる会社が多いとも書かれており、働き方は会社によって大きく変わります。

組み込みエンジニアに強いおすすめ転職エージェント

サービス名

組み込みエンジニア転職
のおすすめ度

組み込みエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

特徴・強み

年収アップ実績

対応エリア

1

Geekly

公式サイトはこちら

5.0

800件以上

  • IT求人46,000件以上を保有
  • 支援実績22,000件以上&活躍率は86%以上
  • 書類添削で転職成功率20%アップ

転職成功者の77%が年収アップ

関東の一都三県、関西圏

2

レバテックキャリア

公式サイトはこちら

4.8

6,200件以上

  • 年間1万回以上の企業訪問で社内情報を収集
  • 希望企業への転職成功率96%
  • 利用者の3人に2人が年収70万円アップ

3人に2人が年収70万円アップを実現

全国

3

ウィルオブテック

公式サイトはこちら

4.5

200件以上

  • 専属2名体制で定着率95%
  • 最短1ヶ月、平均2ヶ月半の早期転職が可能
  • 年収アップ成功率は76%

年収アップ成功率76%

全国

メイテックネクスト

公式サイトはこちら

4.3

900件以上

  • 各メーカー分野の専門コンサルタントが在籍
  • メーカーへの転職で100万円〜300万円の年収アップ実績あり
  • 各企業の担当者に密着!求人票にはない企業の内情も共有

100万円前後の年収アップ実績あり

一都三県/大阪/名古屋/福岡

ワークポート

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4.2

6,100件以上

  • 転職決定人数No.1の実績
  • 20年以上の運営実績と83万人以上の相談実績
  • キャリアチェンジ支援に強み

50万円以上の年収アップ事例多数

全国

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1:Geekly(ギークリー)

ギークリーのトップページ

基本情報

運営会社

株式会社Geekly

タイプ

IT・Web・ゲーム業界専門転職エージェント

組み込みエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

800件以上

対応エリア

関東の一都三県、関西圏

年収アップ実績
※2026年3月時点

転職成功者の77%が年収アッ

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Geeklyがおすすめの理由

  • 求職者の転職サポート実績が21,000件以上(2026年10月時点)

    多くの求職者をサポートしてきたノウハウから的確なアドバイスやキャリアに合った案件の紹介を受けられる

  • 在職中の転職成功率86%

    求人紹介・面接対策・スケジュール管理・年収交渉までIT専門アドバイザーが対応するから、IT企業への転職がスムーズ

  • 企業ニーズを押さえた書類添削で転職成功率20%アップの実績あり

    IT専門アドバイザーがスキルや経験を棚卸ししてアピールポイントを明確にしてくれるので、選考を通過しやすい書類を作れる

Geeklyは、IT・製造・ゲーム業界の専門性に特化し、高精度なマッチングを実現している転職エージェントサービスです。

IT専門アドバイザーが単に求人を紹介するだけでなく、エンジニアが持つ特定のスキルや経験が、企業の現場でどのように活かせるかを精緻に分析して提案しているため、転職後も長く活躍できます。

22,000件以上の転職サポートをしてきたノウハウから、的確なアドバイスやキャリアに合った求人紹介を受けられる点も大きな魅力です。

また、徹底したスケジュール管理や年収交渉により、在職中の転職成功率は86%を誇ります。

企業のニーズを熟知したアドバイザーが書類添削を行うことで、選考通過率を20%向上させた実績もあり、転職活動が初めての人でも安心です。

Geeklyはこんな人におすすめ!

  • 長く活躍できる働きやすい環境の職場を見つけたい人
  • 働きながら、できるだけ早く転職したい人
  • 大手からベンチャー企業まで幅広く求人を確認したい人
Geekly\ 登録はこちら! /Geekly公式サイトを見る

◎書類添削で転職成功率20%アップ ◎いつでも退会可能

2:レバテックキャリア

レバテックキャリアの公式ページ

基本情報

運営会社

レバテック株式会社

タイプ

ITエンジニア専門転職エージェント

組み込みエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

6,200件以上

対応エリア

全国

年収アップ実績

3人に2人が年収70万円アップを実現

右にスライドできます →

レバテックキャリアがおすすめの理由

  • 年間1万回以上の企業訪問で社内情報を収集

    社内環境・社員の雰囲気・チームのスキル感など、働きやすい環境かどうかを入社前に知ることができる

  • 希望企業への転職成功率96%

    強み発見のテクニカルヒアリングや会社ごとに面接で何を聞かれるのか教えてもらえるので、高い選考通過率が期待できる

  • 利用者の3人に2人が年収70万円アップ

    利用者の90%が「アドバイザーの業界知識が豊富」と回答。IT業界の動向に詳しいので、正しい市場価値に合った求人紹介によって年収アップを実現しやすい

レバテックキャリアは、エンジニアの専門性に特化した転職サポートで業界トップクラスの実績を誇る転職エージェントサービスです。

年間1万回を超える企業訪問によって蓄積された、現場のリアルな内部情報を保有している点が特徴です。社内の開発環境やチームのスキル感、実際の雰囲気を入社前に詳細に把握できるため、転職後のミスマッチを防止できます。

キャリアアドバイザーによるテクニカルヒアリングでは、C言語やRTOSといった専門スキルを深掘りし、市場価値に適した案件を紹介してもらえます。

その結果、利用者の3人に2人が年収70万円アップを実現しており、希望企業への転職成功率も96%と高い水準を維持している点も魅力です。

C言語エンジニアとしてのキャリアやスキルを正しく評価されたい人は、レバテックキャリアの利用がおすすめです。

レバテックキャリアはこんな人におすすめ!

  • 社内環境や社員の雰囲気まで入社前に知っておきたい人
  • 徹底した面接対策やテクニカルヒアリングを受け、第一志望の企業に確実に合格したい人
  • IT業界に精通したアドバイザーから的確なサポートを受けたい人
レバテックキャリア\ 登録はこちら! /レバテックキャリア公式サイトを見る

◎96%が希望企業へ転職 ◎いつでも退会可能

レバテックキャリアは評判が悪い?断られた?口コミ250件から分かった特徴【専門家監修】

3:ウィルオブ・テック

ウィルオブテックのトップページ

基本情報

運営会社

株式会社ウィルオブ・ワーク

タイプ

ITエンジニア専門転職エージェント

組み込みエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

200件以上

対応エリア

全国

年収アップ実績

年収アップ成功率76%

右にスライドできます →

ウィルオブテックがおすすめの理由

  • 専属2名体制の徹底サポートで定着率は95%

    元エンジニアやIT業界出身のアドバイザーが多数在籍しているので、スキルを最大限に活かせる職場へ転職できる可能性が高い

  • AIによる効率的な自己分析が可能

    AIによる客観的な分析結果をもとに、元エンジニアやIT業界出身のキャリアアドバイザーからアドバイスを受けられる

  • 年収アップ成功率は76%

    優れた給与条件の非公開求人が7割を占めるため、年収アップやスキルアップが見込める

ウィルオブ・テックは、エンジニア一人ひとりに専属のアドバイザーが2名体制でつく手厚い伴走サポートが受けられる転職エージェントサービスです。

元エンジニアやIT業界出身の経験豊富なアドバイザーが多数在籍しており、専門的な技術レベルを正確に把握した上で、スキルを最大限に発揮できる企業を厳選して提案してくれるため、転職後の定着率は95%と非常に高い水準を維持しています。

また、最新のAI技術を活用した客観的な自己分析が可能な点も大きな魅力です。AIによる分析結果をベースに、プロのアドバイザーが組み込みエンジニアとしての市場価値をさらに深掘りしてくれるため、効率的に自分の強みを整理できます。

保有する求人の約7割が好条件の非公開求人であり、利用者の年収アップ成功率は76%に達します。キャリアの停滞を感じているエンジニアが、年収とスキルの両面でステップアップを目指すのに最適なサービスです。

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  • 長く活躍できて、年収アップにつながる転職先を紹介してほしい人
  • 効率よく自己分析を行いたい人
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◎元エンジニア・IT業界出身のアドバイザー多数在籍 ◎いつでも退会可能

ウィルオブテックの口コミ・評判100件を独自調査!未経験OK?やばいって本当?

4:メイテックネクスト

メイテックネクストの公式サイト

基本情報

運営会社

株式会社メイテックネクスト

タイプ

転職エージェント

組み込み系エンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

900件以上

対応エリア

全国+海外

年収アップ率

年収アップ率76%

右にスライドできます →

メイテックネクストがおすすめの理由

  • 各メーカー分野の専門コンサルタントが在籍

    コンサルタントチームが〈電子・半導体・化学・機械〉など細分化されているので、あなたの専門分野に特化した転職アドバイスを受けられる

  • メーカーへの転職で100万円〜300万円の年収アップ実績あり

    40年の実績と分野ごとの専門コンサルタントによる深い知識を活かした適職提案で、年収アップ率76%を記録している

  • 各企業の担当者に密着!求人票にはない企業の内情も共有

    企業ニーズや内情も把握して求人紹介してもらえるからミスマッチが少なく、選考を通過しやすい

メイテックネクストは、メーカーの転職に特化した転職エージェントです。

最大の強みは、各メーカー分野を熟知した専門コンサルタントの存在です。機械・機構設計などの細分化された技術領域を正しく理解し、40年の実績に基づく膨大なデータから適職を提案してもらえます。

その結果、利用者の76%が年収アップを実現し、中には300万円以上の高待遇を実現した人もいます。

企業の内情まで把握した精度の高いマッチングにより、選考通過率も高めです。

「自分の専門技術を高く評価してくれる企業へ転職し、確実な年収アップを目指したい」と考える組み込み系エンジニアにおすすめです。

メイテックネクストはこんな人におすすめ!

  • 自分が働いている分野の専門家に転職の相談をしたい人
  • メーカー経験者で100万円以上の年収アップを目指している人
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メイテックネクスト\ 登録はこちら! /メイテックネクスト公式サイトを見る

◎年間1万人が利用 ◎いつでも退会可能

5:ワークポート

ワークポートのトップページ

基本情報

運営会社

株式会社ワークポート

タイプ

転職エージェント

組み込みエンジニアの
公開求人数
※2026年10月時点

6,100件以上

対応エリア

全国

年収アップ実績

50万円以上の年収アップ事例多数あり

右にスライドできます →

ワークポートがおすすめの理由

  • 業界専門コンシェルジュの高品質なサポートで転職決定人数No.1

    IT専門コンシェルジュがマンツーマンでサポート。全国47都道府県に拠点があるため、対面でじっくり相談できる

  • 〈採用したい人物像・キャリア・経験・給与〉を知っているからマッチング力が高い

    どのくらいの規模のプロジェクトに携われるのかイメージしやすく、キャリアアップや待遇面の向上を目指せる

  • 転職相談実績83万人&運営歴20年以上の実績あり

    豊富な転職ノウハウと長年の転職事例を活かしてサポートするので、転職成功率を最大限に高められる

ワークポートは、IT・エンジニア領域の転職支援において20年以上の歴史を誇る、実績豊富な転職エージェントです。

転職コンシェルジュと呼ばれる専門アドバイザーから、高品質なサポートを受けられる点が特徴です。全国47都道府県すべてに拠点を展開しているため、地方のメーカー拠点を希望する場合でも、対面でじっくりとキャリア相談ができる点は他社にはない大きな強みです。

また、長年の運営実績により各企業の採用担当者と深い信頼関係を築いており、企業側が求める人物像や組み込みエンジニアの年収相場を詳細に把握しています。

そのため、自身のスキルでどの程度のプロジェクトに参画できるのかを明確にイメージでき、着実にキャリアアップや年収アップを実現することが可能です。

ワークポートはこんな人におすすめ!

  • 初めての転職でも安心して相談したい組み込みエンジニア
  • 評判のいい高品質な転職サポートでスムーズな転職活動を目指している人
  • 対面サポートや丁寧な書類・面接対策を受けたい人
ワークポート\ 登録はこちら! /ワークポート公式サイトを見る

◎転職相談実績83万人&運営歴20年 ◎いつでも退会可能

ワークポートの悪い評判・良い評判を独自調査。しつこい・やばいの口コミは本当?

まとめ:組み込みエンジニアの将来性は担当範囲の広げ方で変わる

公的統計で見るかぎり、組み込みエンジニアは求職者に対する求人の割合が高い職種です。令和7年度のハローワークの有効求人倍率は4.26倍で、求人賃金は令和7年7月〜令和8年6月の12か月すべてで前年同月を上回りました。

「オワコン」と言われる理由のうち、C言語中心であることや在宅勤務のしにくさは事実です。ただし、どちらも仕事の性質で、需要が低いことを示す根拠にはなりません。Web系より年収が上がりにくいという話は、今回確認した公的データでは確かめられませんでした。

活躍が期待される分野としては、2030年にソフトウェア人材5.1万人の不足が見込まれている自動車のほか、家電・IoT、AI・セキュリティが挙げられます。

将来性には、書ける言語の種類だけでなく、担っている範囲も大きく関わると考えられます。ハードとソフトの分担を考え、装置からサーバーまでを見渡せる方向へ広げていくと、選べる道が増えていきます。

今の職場で範囲を広げられるか、職場を変えるか、職種を変えるか。不安の中身を分けて考えることから始めてみてください。

この記事を書いた人

転職UPPP編集部は、IT・Web業界に精通した起業家、マーケティングのプロフェッショナル、そして豊富な転職経験を持つライター・ディレクターが集結した専門チームです。起業や独立、法人営業、Webマーケティング、メディア運営など、それぞれのキャリアで培った知見を活かし、転職市場の動向を分析しながら、実体験に基づいた信頼性の高い情報を発信しています。転職の成功と失敗をリアルに経験したメンバーが、読者にとって本当に役立つコンテンツを提供します。

運営会社:UPPGO株式会社所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田7-20-9 KDX西五反田ビル5F有料職業紹介事業 許可番号:13-ユ-313755プライバシーマーク登録番号:第21004733(03)号お問い合わせ:contact@tenshoku-uppp.com

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